第2回 「治療の予約は reservation じゃない!?」 / 鍼灸師のための必須英語表現
英語総合即戦学校 責任者・講師 鈴木将樹
積聚会通信No.91 2018年10月号掲載
外国人が増えている昨今の日本ですが、なかなか英語が通じる鍼灸院も少ないですよね。英語で治療が受けられることで外国人の patients に人気の治療院になる可能性もあります。
第一段階として、英語の看板を出しておく必要がありますが、今回はそれに関するものです。
まずは、治療院という単語ですが、これは clinic になります。カタカナにもなっていますが、hospital は総合病院という感じなので、治療院はこちらを使います。
そして、次は予約という単語です。皆さんは予約というとどんな単語が浮かびますか? reservation や booking が浮かんだ人も多いのではないでしょうか? 実は、治療院の予約の場合には reservation でも booking でもありません。使うのは appointment です。日本語でもアポを取る、などとカタカナで使われることもありますね。 reservation や booking はある「場所」を押さえるという意昧での予約になります。ホテルやレストランはこちらですね。人と会うという予約はすべて appointment になります。友達と会う約束も appointment です。今日は友達と会う約束があると言いたいときに promise があると言わないようにしましょう。promise は何かをやるという約束を指します。
皆さんの治療院は完全予約制ですか? もし、予約なしの方も受け入れているのであれば、看板にもその旨書いておくといいですね。予約なしの方のことを walk-in と言います。元々 walk in でぶらっと立ち寄るという意味の動詞でしたが、そこから名詞ができました。書くときには Walk-ins are welcome というように書いておくと予約なしでも歓迎です!という意味になります。完全予約制であれば、please make an appointment in advance と書いておくといいと思います。
日本人のいいところは、手先が器用で繊細なところだと思います。ボストンで、日本人鍼灸師の方がやっている治療院を見学させてもらったことがありますが、すごく立派な治療院で、大繁盛していました。英語をマスターして海外で鍼灸院を開くというのも夢のある話ですね。
それでは、また次回!