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舞台の端から転げ落ちたピエロは、実は・・・!〜今の日本は、はじめてのことだらけ〜

2/29(土)と3/1(日)の二日間にわたり、カクシンハン・スタジオ2期生の修了公演『ジュリアス・シーザー -演劇という死なないメディアで、令和の日本をハックする- 』を上演しました。

運営チームは、手指用の消毒液を手に入れるために奔走しました。お手洗いに紙コップとうがい薬を来客分用意し、入念に劇場内を換気。開演前はアルコール除菌で座席や手すりなど手の届くあらゆる部分を拭きました。そのように入念な準備をした上で、上演の理由を記した紙を、お客様一人ひとりに配りました。

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ご挨拶にかえて 〜今の日本は、はじめてのことだらけ〜

本日はご来場いただきまして、誠にありがとうございます。

どんな名優にも初舞台があります。
世界的演出家として名を馳せた蜷川幸雄さんも、かつては舞台俳優でした。初舞台はセリフのないピエロ役で、緊張して舞台の端から転げ落ちてしまったそうです。
その転げ落ちたピエロが、いつかの未来に、”世界のNINAGAWA”になるなんてだれが思い描いたでしょう?

そう。ぼくらにはまだ未知なる未来があります。
それがどんな未来になるかは、ひとえに今の僕たちにかかっています。

今の日本は、はじめてのことだらけです。はじめてだらけで、舞台上から転げ落ちていく初舞台のピエロさながら、困惑しています。でも、だからこそ舞台の上にひょっこりまた登場できるだけの足腰が必要だと思うのです。

国における足腰の強さとはなんでしょう?
それは共感と協力の心を育む、文化・芸術なのかもしれません。
そんなふうに考えて、カクシンハン・スタジオ公演「ジュリアス・シーザー」の上演を決意しました。

カクシンハン・スタジオの公演は、およそ十ヶ月の俳優としてのトレーニングや稽古を重ね、本日、初舞台を迎えます。「初舞台の彼らにこそ!」と、ぼくも新しい劇団を旗揚げする気持ちで新鮮に演出しました。

この中から、世界に通用するアーティストが出てくることでしょう。
そして、僕らの未来もまた、はじめてだらけの現在を乗り越えて、楽しく豊かな世界に向けて走り出せますように!
そんな想いを込めて、「ジュリアス・シーザー」を上演いたします。
あっ、今の時期にこのお芝居を見るのはなかなかタイムリーですね!

カクシンハン主宰・演出家 木村龍之介

舞台の端から転げ落ちたピエロが、遠くない未来、世界に羽ばたく。シンプルにそういうことを信じていいと思いますし、今がどんな状態であれ、いつかの自分を夢見ることはやめてはいけません。

そんな夢を具体的に実現する場所として、カクシンハン・スタジオ(演劇研修所)を作りました。未来に向かって、俳優(俳優志望の人)が演技を身につけ、演技力を向上させるために、思う存分のめり込める場所。

下記に募集サイトへのリンクを貼りましたので、ご興味ありましたらのぞいてみてください。

そして、ぜひ一緒に挑戦しましょう。

カクシンハン・スタジオ(演劇研修所)
2020.4 第3期スタート!
【第3期生募集】
2月16日(日) – 3月10日(火) 必着

カクシンハン主宰・演出家の木村龍之介をはじめ、カクシンハンの俳優および現役で活躍する講師陣が教える、俳優・アーティストのための実践的な育成・研修機関です。

こちらのサイトからご応募いただけます。
↓ ↓ ↓
http://kakushinhan.org/others/studio3rd

*履歴書なくても、応募フォームからご応募いただけます!

kstudio3rdbanner決定

講師

◆カクシンハン
演出家 木村龍之介(稽古・創作・ワークショップ)
俳優 河内大和(演技・身体表現) / 真以美(演技) / 岩崎MARK雄大(シアターイングリッシュ)/ 渡部哲成 (アシスタント) / 吉沢ともえ (アシスタント)

◆外部講師
松岡和子(翻訳家) / 乘峯雅寛(舞台美術家) / 大山大輔(オペラ歌手) / 山井綱雄(能楽師) / 慈五郎(殺陣・アクション) / 大園康司(舞台音響) / 伊藤孝(舞台照明) / 他、バレエ・ダンス・歌唱・楽器演奏の講師

※講師の都合により変更の可能性もあります。
※上記は2019年の授業講師です。2020年はさらに多くの講師に来ていただく予定です。

<お問い合わせ>
メール:studio2020@kakushinhan.org
電話:080-4118-1564(カクシンハン 制作)
12:00~18:00


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