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「感じること」の自由は、いつでもあるわけではない。だから、言葉と身体で遊ぼう。
6月がはじまりました。
みなさんの生活や気持ちはどんなものでしょうか? 自粛が終わって、これまで通りだったり、新しくなったり。いろんな面持ちがありますよね。
僕は、たくさんの時間ができて、贅沢に時間を使ってみたり、これまでを省みて大きく変えたりと、さまざまです。
「私の新しき生活様式 第7回 大きな木を植える準備 木村龍之介」
こちらに取材いただき、考えたことを話しましたので、読んでいただけましたらとても嬉しいです。
6月になって大きく変わるところ。僕の場合は、細心の注意を払いながら演劇のリアルでの稽古を開始することです。
カクシンハン・スタジオ(俳優養成所)を年間を通じて運営していますが、4月と5月はオンラインでのリハーサルでした。
演劇の基本的なことを丁寧に伝えるには、足し算をするようなもので、オンラインはとても良いです。
でも、人間同志の掛け算は、生まれません。例えば、ロミオとジュリエットは、目と目があった瞬間に、お互いの運命が交差して、恋の翼で猛スピードで走り出します。こういうことはオンラインでは生まれません。演劇は、人と人の掛け算のエネルギーが原動力です。
劇場で演劇を体感する、あの幸福な体験を忘れることは誰もできないでしょう。お客様も、演じ手も、作り手も。その日に向けて段階的に、演劇のリハーサルをはじめてみます。くれぐれも入念なマニュアルのもとに。
この期間に前にも増して、大切だなって思ったことがあります。それについて最後、書きます。
日々の生活の中でも、仕事でも、「感じること」がとても大事です。自由に、感じて、その感じたことに従って、いかに生きればいいかを考え、行動することが僕らを幸せにします。
でも、気をつけなければならないのは、「自由に感じる」というのは、誰でもがいつでもできるわけではないということです。いつでも人は不自由になってしまいます。
だからこそ、遊んだり、学んだり、言葉にしたり、身体作りしたりが大事です。そして、自由を、丁寧に育てていく必要があります。
「感じること」の自由は、いつでもそこにあるわけではありません。手を伸ばし、手入れして、時に手放し、丁寧に育てていくものです。サボっていると、不自由は追いかけてきます。追いつかれないように、丁寧に自由を育てなければなりません。
演劇は、この問題と向き合ってきました。シェイクスピアという作家は特にそうです。演劇は、自由をどう生み出せばいいかのヒントに溢れています。言葉と身体、この二つを使って遊ぶことが、「自由に感じること」を得意にします。
演劇は、言葉と身体で遊びます。この遊びを、不自由は一番恐れています。演劇は、大人の贅沢な遊びです。大人たちが、自由を育てると、どんなことが起こるか、見てみたくないですか? 演劇をもっと多くの人に届けたいなとますます思っています。
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演劇部というのを作ってみたいと思っています。
大人のためのシェイクスピア・演劇部です。
まもなく、参加したい人募集します!
僕のキャリアでは、新しい試みです!
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Voicyはじめました!
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カクシンハン・スタジオ、本格始動にあたり追加募集再開しました↓