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2024年9月に劇場で観た映画
コロナ禍前は、年間50本近く映画館で観ていた時期もあるくらい、気軽に映画館に行っていたが、近年はめっきり行かなくなってしまっていた。
それでも、久々に行く映画館は、やはり映画を観るのに最適な環境であり、これからも出来る限り足を運んでいきたいと思った。
『劇場版カードキャプターさくら』25周年記念上映
小学生の頃、女子も男子もこぞってハマった魔法少女といえば、カードキャプターさくらである。みんな、クロウカードと杖のおもちゃを欲しがっていた。
『劇場版カードキャプターさくら』では、商店街のくじ引きで香港旅行を当てることで、話の舞台が香港に移る。
当時は、よくアニメで“商店街のくじ引き”を見ていたように思う。そして、その景品は結構豪華だったので、子ども心に夢があるものだと思っていた。
大人になってみると、商店街のくじ引きというものはないし、香港旅行のような豪華景品が用意されるとはとても思えない状況で、なんともガッカリした。もしかしたら、本当に昔は景気の良い景品があったのかもしれない。失われた30年というのは、ここにも影を落としているのだろうか。
また、香港であっても、魔法の気配がすれば(文字通り)飛んで行ってしまう主人公たちを見て、「絶対に一緒に行きたくない。引率したくない。お兄ちゃんたちが可哀想」という気持ちを抱いてしまった。
幼い頃は、どんな場面でも一生懸命なさくらちゃんに、あんなにも胸が高鳴ったのに、今じゃ違う意味でドキドキさせられるとは……。
それでも、最初から最後まで綺麗な映像と、わくわくするストーリー展開、そしてキャラクターたちの見せる表情の懐かしさをたっぷり味わうことができた。
『劇場版すとぷり はじまりの物語』
私は彼らのことをよく知らないのだが、妹が好きなので“特典をもらう要員”として同席した。
全然知らないからこそ、
「既存ファンへのサービスとして、とにかく学園っぽいもの(学園パロディとして盛り込みたいもの)をふんだんに入れてくれているのだろう」
という感想を抱いた。
絵もきれいで、過去に自分が好きなコンテンツがようやくアニメ映画化された時に、絵がいまいちで悲しくなった経験のある私としては、すとぷりファンがちょっと羨ましくなった。
一般的な評価や、ファンの中での評価は知らないが、ファンのために作った印象を受けたという点で、本作は良い映画だなぁと思う。
『ターミネーター2』リバイバル上映
人生で1番好きな映画である『ターミネーター2』が審判の日(8月29日)にあわせ、2週間限定のリバイバル上映すると知ったとき、私は大きくガッツポーズをした。
小学生の頃、『ターミネーター2』をテレビ放映で見ていなければ、私は映画にハマらなかったかもしれないし、洋画にハマらなかったかもしれない。
そのくらい、私にとっても最高の映画体験を与えてくれた作品が『ターミネーター2』である。
しかし、私が生まれる前の映画であるため、映画館で観ることは叶わないだろうと思っていた。
それが、リバイバル上映するとは……!
台風の影響もあり、上映館(県外)まで行けるか不安もあったが、無事に観に行くことができた。
むしろ、台風の影響で審判の日限定特典の配布が延長されたこともあり、配布予定日を数日過ぎていたにも関わらず、得点のステッカーを手に入れることができた。
映画館で、テーマソングを聴いただけで、もう泣きそうだった。
これが33年も前の映画とは、とても信じられないくらいの迫力と、テーマ性に、改めて驚かされる。戦争で多くの命が失われることを止めよう声を荒げるサラ・コナーの姿は、今の世界情勢を思えば、あまりにもリアルすぎた。
幼い頃は、シュワちゃん演じるT-800の格好良さに痺れ、彼のバイクに乗るジョン・コナーになりたいと思っていた。
けれど、大人になるにつれ、鍛えた体と確固たる意志を持って戦うサラ・コナーが好きになって行った。幼い頃に、彼女のような女性像に出会えたことは、とても幸運だったと今では思う。
T-800が溶鉱炉に沈んでいくシーンは、分かっていても泣いてしまった。これが映画館で観る、ということか……。
人生で二度も素晴らしい映画体験をさせてくれた本作に、本当に感謝している。大好きだ。
『KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-』
KING OF PRISM、そう、キンプリである。
キンプリといえば、応援上映だ!
ということで、友人たちと観に行った。
とはいえ、とりあえず観に行こう、という気持ちで行ったので、応援上映ではあったが大人しく鑑賞していた。
正直、コロナ禍を経て、応援上映らしい応援上映に行けたことがなかったので、どういったものか忘れていた節もある。
いやぁ、失敗した。せめてペンライトは持っていくべきだった。
観ていると、自然と体でリズムを刻みたくなるし、ペンライトを振りたくなる。スクリーン上にいるファンが声援を上げると、こちらもつられて何か言いたくなる。
何より恐ろしいのが、初めてキンプリを観た頃に感じた「なんなんだこれは!? どういうこと!?」という感情は落ち着き、受け入れ、プリズムスタァたちの輝く姿にただときめいている自分がいたことだ。
最後の方のタイムマシンの辺りから、「どういうこと!? いやまぁ、キンプリだしね!」みたいな気持ちを取り戻せた。
初心忘るべからず。
――もう1回、観に行こうかな、ペンラ持って。
『劇場版「オーバーロード」聖王国編』
日野さんの声を目当てに見始めたら、うっかりハマってしまったオーバーロードの新作、しかも劇場版である。
原作小説を未読であるため、どのような展開になるのか、とても楽しみにしていた。
シーズン1の頃は、主人公の桁違いの強さに、多くの人々がひれ伏していく様を見るのが気持ちよかったのだが、段々と怖くなってきた。
今作では、当時のギルドメンバー(プレイヤー)が作り出したNPCではない、一般の人間が、主人公の姿勢や強さ(を勝手に見出し、勝手)に心酔していく様が描かれている。
その裏で、NPCたちの計略により、聖王国は侵略に遭い、そしてそれを主人公が制圧することで、聖王国の人々から主人公が英雄扱いされていく様も同時進行で描かれていく。
怖い、怖すぎる……! ゾクゾクするタイプの面白さ。
時々挟まれるギャグ要素や、ほっこりエピソードとしての場面が、より一層、怖さを助長していて良かった。
まとめ
2024年9月の劇場鑑賞作品は5本だった。
普段は洋画を好んで観るため、5本中4本が日本のアニメ作品になったのは、自分でも意外だった。
私の趣味だけでなく、妹や友人と一緒に楽しむ回もあったのも、その理由の1つだろう。自分だけの感性では観ることのなかった作品に触れることができた。
来月はここまで本数を観ないだろうが、少しでも観に行きたいなぁ。