「どんな事業所がいいの?」まよった時の選び方5選!


「就労移行支援事業所を利用したい」と思って探そうとしても、「調べ方がわからない」と悩む方がいらっしゃると思います。「何を基準にして選べばいいのか?」という疑問や「自分に合う事業所はあるのだろうか?」という不安が浮かんでしまうかもしれません。

 そこで今回は、就労移行支援事業所を選ぶときに確認しておきたい5つのポイントをご紹介します!この5つのポイントを押さえて、自分に合う事業所を見つけましょう!

そもそも就労移行支援とは?
 まず、就労移行支援が何かを簡単にご紹介します。
 就労移行支援とは、障害者総合支援法に基づく福祉サービスです。
企業などへの就職を希望している障がい者が利用することで、企業で働くために必要な知識や能力を身につけることができます。
 また、就労移行支援サービスの利用には、以下の3つの条件を満たす必要があります。
① 原則18歳以上65歳未満の人
② 身体障害、知的障害、精神障害、発達障害、難病があること
③ 企業などでの就労を希望していること
 (基本、働く上での体調管理ができて、生活リズムをある程度調整できる方が条件となります。)

就労移行支援事業所を選ぶときのポイント
 では次に、就労移行支援を行っている事業所を探すためのポイントを一緒に見ていきましょう!


① 自宅から事業所までのアクセス
 新型コロナウイルス感染症の影響もあり、在宅訓練を取り入れている事業所も増えています。しかし、通所を原則としている事業所がほとんどです。そのため、通所するに際には、「毎日通所できるかどうか」、「移動中に心身に負担がかからないかどうか」といった点を見極めることが重要です。(※中には登録だけして、給付金を狙う事業所もあるので、注意が必要です。)

 特に、朝に通所する場合は、通勤ラッシュの時間帯と重なります。人混みが苦手な方や、人混みに不安を感じている方は、朝の混雑状況や、乗り換え時にスムーズに移動できるかなどを、事前に調べておくと良いと思います。
 しかし、事業所は「近いから良い」、「遠いから悪い」というものではありません。就労移行支援事業所に通所する目的の一つに、「通勤訓練」というものがあります。自宅から遠い事業所への通所は大変ですが、通勤訓練を実施する場合だと、通勤に必要な体力の確認や生活リズムの調整などの効果が得られます。

 こうした理由から、自身の就労目標に合わせて、適切な距離を選択することが重要です。自身の現在の体調を考慮して、どのくらいの距離なら通所できるかどうかを確認しておきましょう!


② プログラムの内容

 就労移行支援事業所にて行われるプログラムは、事業所によって異なります。
例えば、パソコンなどのIT系に関するプログラムを実施する事業所もあれば、体力づくり・生活習慣の安定を目的としたプログラムを実施する事業所もあり、事業所によって様々な特徴があります。運営会社によってもプログラムには大きな違いがあり、個別訓練(自習時間での個別学習)を重点的に行っている事業所もあります。

 そのため、「今の自分に必要なプログラムは何か」、「事業所の通所を経て、どんなことを身につけられるのか」、といった点を考え、事業所を検討することが重要です。 「まだ症状が安定していない」、「現在自分の病気と上手に付き合う方法を身に着けているところだ」という方は、自身の体調管理について学べるプログラムが用意されている事業所を選ぶのが良いかもしれません。

 プログラムの内容については、事業所ごとにホームページ等で公開されていることも多いので、見学する前に確認しておきましょう!


③事業所の雰囲気や環境・設備
 事業所への通所期間中は、様々な不安や悩みに直面することがあります。  「本当に就職できるのか」、「自分と合わない利用者がいて困っている」、「自分に合った仕事がわからない」といった不安や悩みがあげられます。 そういった不安や悩みを気軽にスタッフに相談できるかどうかを確認しておきましょう!

 例えば、「スタッフが忙しそうにしていて話しかけにくい」、「個別面談をする場所が開放的すぎて相談しにくい」、「個別面談ができる時間帯が少ない」など、こういった点が気になり、不安を感じる場合は、利用を見送ることが望ましい場合もあります。
 また、毎日利用する場所になるので、衛生面でも気になるところがないかどうかを確認しておくことも大切です。
 実際に事業所に見学に行った際は、スタッフの雰囲気や衛生面、そして事業所の環境や設備を見て、自分が納得して、そして安心して通所できるかどうかをチェックしておきましょう!


④ 就職後のフォロー(定着支援)
 就職直後は慣れない環境により、いつも以上にストレスや疲れを感じやすいこともあります。
「業務量が多い」、「人間関係がうまくいかない」といった悩みを感じたときに、これまで関わってきた就労移行支援事業所のフォローがあるのとないのでは、大きな違いがあります!長く働き続けるためにも、就職後にもサポートがあるかどうかはしっかりと確認しておきたいポイントです!
 事業所によっては就職後も長く働けるような支援を実施している場合があります。事業所が行う「定着支援」では、必要に応じてスタッフが企業との間に入り、業務量や職場環境を調整し、働きやすい環境へとつなげてくれることがあります。
長く働き続けるために、各事業所によって、就職後にどんなサポートがあるのかを把握しておきましょう!


⑤費用
 就労移行支援事業所の利用には、利用料や交通費がかかります。利用料が免除になる方も少なくありませんが、世帯収入によっては自己負担額が発生する場合があります。
 また、毎日通所するとなると、交通費も発生します。事業所が交通費を支給する場合や、市町村での補助が受けられる場合がありますので、事前に確認しておくことが重要です。
 通所にかかる費用を知り、利用するかどうかを検討しましょう!


まとめ
 就労移行支援事業所を選ぶときに確認しておくポイントは以下の5つです。

① 自宅から事業所までのアクセス
② プログラムの内容
③ 事業所の雰囲気や環境
④ 就労後のフォロー(定着支援)
⑤ 費用

 就労移行支援事業所は、毎日通所することになる場所です。
「自身が継続して、かつ安心して通うことができるかどうか」
「訓練を行うことで、長期的な就労が見込めるかどうか」
「通所を経て、どんなことが身につくか」
など「自分が就労移行支援事業所でどんなことをしたいのか、就労移行支援事業所にどんなことを望んでいるのか」を把握した上で、事業所を選ぶことが重要です。

この5つのポイントを踏まえた上で、自分が通所できる事業所を探してみましょう!


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【就労移行支援 Shake Hands】
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