【中学入試対策】社会千本ノック Part.9
ちょっとした空き時間に社会科を学べる千本ノック、本日はこちらの3問です。
問題
〈第1問・第2問の本文〉
日本では、経済的な理由から、こどもを生み育てることを控える人の割合が上昇しています。
合計特殊出生率が年々低くなって少子化が進むと、将来、労働者人口が減少するので、国が集める税金の額が減って、社会保障の財源が不足するかもしれません。
一方で、国の支出は増加傾向にあるため、岸田文雄内閣は「こども未来戦略方針」を掲げて、異次元の少子化対策を進めています。
第1問
合計特殊出生率の説明として、もっとも適当なものを一つ選びなさい。
1. 日本で一年間に生まれる子どもの平均数
2 .一つの家庭で生まれる子どもの平均数
3 .一人の女性が一生の間に産むと見込まれる子どもの平均数
4. 日本のすべての病院で生まれる子どもの平均数
第2問
社会保障制度を説明する文として、もっとも適当なものを一つ選びなさい。
1. 経済的に生活が苦しい人々に対して、国が生活費などを支給する制度を公的扶助という。
2. 国民全体の健康増進のために、病気の予防などを行う制度を社会保険という。
3. 病気や失業の時に保険金を給付するため、国民から保険料を集める制度を社会福祉という。
4. 高齢者や児童、身体に障がいを持っている人など、働くことが困難な人々を援助する制度を公衆衛生という。
第3問
2023年4月に、子どもについての諸政策の司令塔となる役所として( )が発足した。
( )に当てはまる語句を答えなさい。
解答
第1問
【2024年慶應義塾湘南藤沢中入試問題(改題)】
正解:3
〈解説〉
合計特殊出生率とは、1人の女性が一生で産む子の数のこと。
合計特殊出生率の「合計」とは、15歳から49歳の女性の年齢別出生率を足した という意味。
「特殊」とは、15歳から49歳の女性だけを対象にしている という意味。
【文章参考および画像引用】
『月刊ニュースがわかる 2024年8月号』(毎日新聞出版)
第2問
【2024年慶應義塾湘南藤沢中入試問題(改題)】
正解:1
解説
▼(とてもザックリ言うと、、)
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〈社会保障制度の4つの柱〉
●社会保険
「病気や失業などで困った時に、保険金などで生活を助けるよ〜!」
●社会福祉
「高齢者や児童、身体に障がいを持っている人などの生活を保障するよ〜!」
●公的扶助
「経済的に困っている人に、住宅費や生活費などを支給するよ〜!」
●公衆衛生
「病気の予防や生活環境の改善をするよ〜!」
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●「こども未来戦略方針」(2023年6月決定)
〈内容〉
「若い世代の所得を増やす」「社会全体の構造・意識を変える」「すべてのこども・子育て世帯を切れ目なく支援する」の3つを基本理念として掲げている。
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第3問【2023年ラ・サール中入試問題(改題)】
正解:こども家庭庁
解説
●こども家庭庁(2023年4月1日に発足)
子育てや少子化、児童虐待、いじめなど、子どもを取り巻く社会問題に対して、本質的な対策を進め解決するために設置された組織。
※発足(ほっそく):団体などが作られ、活動し始めること。
【画像引用】
http://www.sapia.jp/read/news_bank/2306.html
【参考文献および画像引用】
・『小学高学年 社会 自由自在』(受験研究社)
・『中学社会科用語をひとつひとつわかりやすく。新装版』(学研プラス)
・『マンガでわかる! 10才までに覚えたい社会のしくみ』(永岡書店)