価値観の理解と言葉の棘
下着なんて数百円のものしか使わない。
そんな高級なものを使ったことないし凄いですね…(苦笑)自分には理解できない世界なので…
わたしが夢を語る度、こんなことを何度も言われてきた。何度も何度も、嫌という程。そう言われる度に、お前の夢に価値を見い出せない、何がしたいのか到底理解できない、と言われているような気がした。
もちろん、その言葉の解釈の仕方は色々とある。
でも、わたしにはそう感じた。会話なんて、言われた側の感じ方、受け取り方が全てだと思う。
ショーツ1枚を作るのに、どれだけの工程があって、時間がかかっていて、労力が使われているのか、そんなことを普通の人達なら知る機会もなければ知ろうとも思わないだろう。
まず、パターンを決めて、デザインする。布選びから始まり、糸、ゴムなど複数の種類からデザインと着心地を考えて最適な材料を集める。それから、布を裁断し、縫う作業を終えて梱包して出荷する。単純で簡単だと思われるかもしれないが、わたしはそれをたった数百円の価値だとは思えない。
消耗品だから安くていい、普段見えない下着にお金をかけたくない、そういう人たちの意見もわかるし否定する気はない。
ただ、そこに価値を見い出せない人達に、夢を否定されたような気がしてならないのが辛いだけ。
人それぞれ、どこに価値を感じ、何にお金をかけるかは違って当たり前だし、何が正しいとかそんなことはない。と頭ではわかってはいるし、そういう人たちがわたしを否定したくて言ってるわけではないのも理解している。
それでも、わざわざ言わなくていいことを言われると、嫌な方に捉えてしまう。
価値を見出してくれる人にだけわかってもらえたらいいし、わかる人にはわかる世界だとも認識しているので構わないのだが、そういう人たちとの価値観の共有って難しいなと。と同時に、わたしは価値がわかる側の人間でありたいし、そこに価値を見い出してもらえるようなものを作りたい。そういうブランドを確立したいとも強く思った。
わたしの場合、正直、食事に全く興味がない。
味とかわからないし、食べたいものもないくらい、食に関してこだわりがなく好き嫌いもない。
見た目の可愛さやお店の雰囲気など、視覚的なものを楽しむために可愛いスイーツやアフタヌーンティーを目当てに行くくらいで、ぶっちゃけ食べられたら何でもいいのだ。
でも、こんなことを食事が好きな人や飲食業界の人達には絶対言うべきではないし、言わないように気を付けないといけないなと、あらためて思った。
そういう無神経さは簡単に人を刺すし、気付かぬうちに失言していたりするので、細心の注意を払わないとだめだと感じた。
自分の言葉はかなりはっきりしていて、トゲがあると言われることも多いので、今後はより慎重に言葉選びしたいし、無意識のうちに人を不快にさせないように普段から気をつけたいと思う。と、会話の中で思った5月だった。