おつかれユー #21 クモさん、あちら
ユーはお昼に、キッチンでクモさんを見つけました。
黒くて普通サイズな、巷でよく見るクモさんです。
夜のクモさんは殺さなくてはいけませんが、昼のクモさんはそうでもありません。
ユーはティッシュを一枚手にすると、ふるふると仰いで、キッチンの小窓から逃がしました。
ユーの巣は地上から10メートル以上のところにありますが、壁を伝って歩くクモさんなら、大丈夫なはずです。
アリさんはどんな高さから落ちても亡くなりません。
クモさんもきっと、高いところには強いはずです。
その夜、晩御飯にハワイアンを食べながら、チーさんにそのことをお話ししました。
チーさんの場合は、昼や夜は関係なく、蚊(モスキートン)さんとゴキブリさん以外であれば、逃がしてあげるんだそうです。
博愛です。
思えば、昼のクモさんと夜のクモさんのお話は、どこから出てきたんでしょう。
世界は謎に満ちてますね、ユー。