ワークビザ申請
日本に帰国して3ヶ月ほど経ったころ、
ニュージーランドへ戻る時期も考えて
オーナーに連絡をした。
エアメールで。
LINEもないし、自分はEメールアドレスを持っていたが、
オーナーは持っていなかった。
アルバイトを掛け持ちして渡航資金を貯めつつ、
ワークビザの申請の準備も始めた。
当時は観光での日本からの渡航者も増えていた時なので
ワークビザを取得する上で日本語が話せるというのはかなり有利。
現在はワークビザの申請には
雇用主がニュージーランド国内で能力に見合った人材が確保できなかった
という証明が必要。それでもワークビザはハードルが高いらしい。
ニュージーランド国民の雇用を外国人が奪ってしまうのだから、
ルールが厳しくなったのは仕方ないのかもしれない。
そうこうしているうちに、
手紙の返事とビザ申請に必要な雇用主からのレターが届いた。
実は働いていたショップには2名オーナーがいて、
仕事の話をくれたのはニュージーランド人のオーナー。
もう一人は南アフリカ人のオーナー。
どちらも良い人なのだが、何かと世話をやいてくれたのは
ニュージーランド人のオーナーだった。
なんでだろう?
戻ってきた手紙の返信は南アフリカ人のオーナーからだった。
勝手にニュージーランド人のオーナーから返信があるのかとばかり思っていたので、どうしたのかと思っていたが、
書類の手配など、できることは手続きを進めていた。
ちょっと経ってから、
自分の後任として働いていたS氏から電話があった。
もちろんニュージーランドから。
「実は、ニュージーランド人のオーナー、辞めちゃいました・・・」
え・・・!?
いやいや、ワークビザのサポートするって言ってたじゃない・・・
どういう事?
もう一人のオーナーからレターが届いた時は
そんなこと全然書いてなかったし。
あ~~やはり口約束は信じたらダメだった・・・
一応サポートレターはもらってるから
ビザは申請できるはず・・・?
つづく・・・
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