ラグビーのはなし
初めてオールブラックスの試合観戦に行ったのは
2000年の南アフリカ戦。
前年にワールドカップがあったこともあり、
クライストチャーチでの国際試合は久しぶりということもあって、
もちろんスタジアムは満員。
当時のスタジアムは、バックスタンドと片方のゴール裏が
「エンバンクメント」という立見席になっていて、
ローカルの試合を観る時はいつもエンバンクメントで観戦していた。
だって、チケットが激安。
スーパー12(当時)で10ドル(約700円)もしなかった気がする。
今回は初めての国際試合ということで、奮発して席でゆっくり観戦しようかと思ったら・・・
南アフリカのサポーター集団に囲まれた・・・
スタジアムにアコーディオン持ってくるか・・・?
とりあえず試合はなかなかの接戦。
キャプテンは地元出身のトッド・ブラッカダー。
ロックとしては身長が物足りなく、
フランカーとしてはスピードがいまいち。
しかし、類まれなキャプテンシーを見込まれ
オールブラックスのキャプテンに抜擢された地元の英雄。
それまでにもオールブラックスに呼ばれてはいたが、
レギュラーには定着できなかった。
しかし、久々の地元での試合、それもキャプテンということで
観客もかなり盛り上がっている。
試合はオールブラックスのフルバック、
クリスチャン・カレンの2トライで突き放し快勝。
しかし、一番の注目選手は、
ジョナ・ロムー
196㎝ 119kgという巨漢でありながら
100mを11秒台で走るスプリンター
高校生の時はNo8だったが、ここではウイングの11番を背負っている。
やっぱりグラウンドでもデカかった。
街中で見かけたときもデカかった。
残念ながらトライは取れなかったが、
ボールが渡るとスタジアムに歓声が響きわたる。
↑↑↑ バックスタンドの立見席は身動きできないだろうな~
それにして、南アフリカのサポーターたちは陽気だった。
試合が終わってもまだ歌ってる。
前では後頭部にシルバーファーンのタトゥーを入れた
スキンヘッドのおっさんと、南アフリカのジャージ着たデカいおっさんが
ビールで乾杯している。
試合の最中に南アフリカの怪しい帽子を頭にのせてきて、
「これでお前も南アフリカサポーターだ!はっはっは~!」
と豪快に笑っていたおっさんが、
「今日はおめでとう!Good game!Have a good day!」と、
ご機嫌で去っていった。
試合後は街中のパブやバーは大忙し。
どんだけビール飲むんだ、というくらい飲む。
それもみんな楽しく飲んでいる。
両チームのサポーター入り乱れて。
やっぱりラグビーはスタジアムで観るのが一番楽しい。
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