自分のために、人のために、音楽を作ろうと思う。
約半年前、インスタにこんな投稿をした:
「耳に残る音、ワクワクするような音、胸が熱くなる音
最近は日常からいろんな音を想像していることが多く、それらを頭の中に留めておくのではなく自分なりに形にして表現してみたいな、と思いこのアカウントを復活させました」
自分のために音楽を作りたい、そう思ったのがきっかけだった。
「芸術はエンタメとは違う。娯楽や快適を実現するためにあるのではない」
「型に囚われていてはずっと同じものしか生み出されない。その瞬間敬遠されるものも、後にはイノベーションとなるかもしれない。可笑しなことをするからこそいい音楽が生まれるのだ」
「人に好かれる音楽を作るなんて馬鹿馬鹿しい。私は自分が表現したいものを表現し、自分のために音楽を作るのだ」
数年前の自分だったらそう言っただろう。
しかし今この文章を書いている自分には、頷ける部分と、そうとは限らない、と思う部分がある。
型にはまらないものは好きだ。自由に表現することも好きだ。人に好かれることを意識せずに書かれた音楽は尊いとも思う。
「私の曲を好きになるかどうか、どんな風に聴くかはみなさんの自由です」って言えるアーティストは本当にすごい。
でも、今の私には、自分の音楽が人から嫌われるかもしれないことを受け入れられる自信がない。
やっぱり、私のことを好きと言ってくれる人がいるように、
私の書いた曲を好きと言ってくれる人が少しでもいて欲しい。
そして誰かの胸の中に存在したい。
今まではクラシックバイオリンの演奏活動がメインで、数々の作曲家の書いた曲を演奏してきたが、たとえ私のパフォーマンスが批判されようと「自分の書いた曲ではない」という、自分のアイデンティティからは少し距離があることによる身軽さがあったのかもしれない。
自分の曲の初リリースを目の当たりにした今、自分の中でのアーティストとしてのアイデンティティが少し変わっていくのを感じている。
今の私にはちっぽけな勇気しかないが、まずは大海に飛び込んでみることから始めてみようと思う。
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