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脱・東京依存生活について【Blog#10】
このブログも10記事に到達しました。
今回は、私の考えの一つでもある「脱・東京依存生活」について、書いていこうと思います。
疲弊した都市生活
埼玉の都市部で生まれ育った私は、気が付けば東京依存の生活をしていました。学び・娯楽・交流関係など、生活における諸々の要素を「東京」に見出していました。
小さい頃は、休日となると両親に東京に連れて行かれたことが何度もあります。ディズニーリゾートといい、東京タワー観光といい、都内開催のイベントといい、とにかく東京(近郊)の場所に連れて行かれました。
そして、中高生になり、自分一人か友達と一緒に遊びに行く時も、東京スカイツリーなど、諸々の観光も東京が目的地ということが多かったです。
大学を目指す際も、私の高校では半数以上が東京の大学に行きます(東京六大学~日東駒専の大学進学者が多数)。実際に私も東京の大学進学を目指していました。また、就活も東京の会社を中心に受けていました。
東京には一定の憧れがあります。私だけではなく、首都圏に住む人なら一度は憧れを抱くのではないでしょうか? 東京へ遊びに行ったり食事に行ったり、東京都内の大学に進学したり勤務地が東京の会社に就職したりした人も非常に多いでしょう。東京には進学先も仕事も、美味しいお店や楽しい娯楽施設が物凄く多い。東京という日本最大の都市は、まさに魅力の詰まった宝庫のように感じます。
ですが、東京に依存した生活には、デメリットも多々あります。人が多すぎるがゆえに、混雑する場所も多い。通勤電車はぎゅうぎゅうの鮨詰め状態が当たり前。災害や降雪などを受けて交通網がマヒした時の影響も甚大。あとは家賃や物価も高い(物価上昇は東京以外の地域も一緒でしょうが)。等々、挙げれば数々のデメリットもあります。
今思うと、当時の首都圏での生活は、混雑や喧騒、複雑な人間関係等で疲弊した生活だったと感じます。
首都圏に住む人間としては、東京に楽しみを見出す生活を送りながらも、反面、上記のデメリットのような鬱陶しさを感じつつ、何となく過ごしていました。
「脱・東京依存生活」の始まり
首都圏から離れることになったのは大学卒業後の就職からです。当時、私は新卒時の配属先が、首都圏からかなり離れた地方の県でした。生まれ育った首都圏から離れた生活を送ることに私は不安でいっぱいでした。実際に行ってみると、まさに田舎だなと感じました。
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配属先の職場は農村部にありましたが、私が入居することになった寮は、いわゆる地方都市と呼ばれる所で、県内では都会的な場所でした。
初めての一人暮らしでしたが、スーパーやホームセンターは寮から近く、駅も自転車で15分くらいで行くことができます。ショッピングモールも自転車で20分ほどで(少し遠いですが)行ける距離にあり、生活に必要な食材や物を買うことができます。ちなみに寮から職場までは送迎バスで最短ルートだと片道20分くらいで行けました。
また、寮の家賃も3万3千円ほどと安かったです(会社から家賃補助が出たため実質負担は1万7千円ほど)。街中でも人は東京近郊と比べて圧倒的に少なく、住みやすい場所だと感じるようになりました。
趣味もインドアにしてもアウトドアにしても楽しめます。例えば、私の趣味は読書・物書き・美術館巡り・写真なのですが、読書や物書きは寮内で快適に打ち込むことができ(ネット回線もあるため、オンラインでの活動も可能)、美術館巡りは県内の最大都市や隣県の都市にも県立・市立美術館があるため、目当ての展覧会が開催されるたびに観覧可能で、写真も自然へのアクセスが容易なため長閑で雄大な風景写真も撮ることができます。
また、地元の人達も元気で優しい人が圧倒的に多かったです。
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このように、縁もゆかりもない地方であっても住み始めて数カ月して地方に住むことのメリットにも気付くことができました。
デメリットを挙げるとしたら、ごみ捨てのルールが厳しいこと(指定袋があるなど)。車が無いと移動できる場所が限られること(車を購入した場合、維持費が膨大になる)。大都市圏への移動時間・コストがかかること。私のいた県は大都市圏から遠い県だったため、例えばその県から東京に移動するとなると新幹線で片道3時間ほどかかる(しかも新幹線代も高い)。高速バスで行くとしたら片道6~7時間ほどかかる。雪国の場合、冬の通勤や外出が大変(私のいた県がまさにそう)。
とはいえ、多くのメリットを享受することができたので、2018年3月末~2022年12月末までその県に住んでいましたが、総合的に考えて経験としてはプラスだったと考えています。
それから今の生活は…
色々あって2023年1月からUターン転職し、今は地元・埼玉県内の、実家とは離れた場所で一人暮らしをしています。首都圏に戻ったわけですが、地方配属前とは違って、東京依存をしない生活を送っています。
生活に必要な買い物とかは地元のスーパーやホームセンターで済ませ(わざわざ東京に出向く必要はない)、今は都内での遊びもコストがかかるため、都内での遊びは自分の趣味関連でどうしても行きたいイベントや集まり以外は最小限に抑えています。今の職場も都内でないのもあり、東京への通勤は避けられ、都内に足を運んで散財するのも最小限に抑えることもできているので、脱・東京依存生活を継続できていると思います。
今住んでいる所の家賃は首都圏というのもありやや高いですが、それ以外の散財は、固定費・生活費以外は必要最低限に抑えることもできているため、少しずつですが貯金も増やせてはいます。
脱・東京依存生活は、今でも継続中です。
最後に
大都市圏に生まれ育った私は、便利な都市生活を謳歌できる反面、混雑や喧騒などに日々疲弊しながら過ごしていました。気が付けば、東京依存の生活になっていたからです。そんな私の考えを改めてくれた切っ掛けが、大学卒業後の就職の地方配属でした。地方に住むことはそれなりの不安がありましたが、住み続けるにつれて前述のようなメリットも実感でき、最終的には楽しかったです。
首都圏にUターンした今でも、日常生活に必要なことは地元で済ませるようにし、東京に出向く用事がある時だけ東京に行くようにしています。
そのおかげで、地方配属前よりも、東京への憧れや依存も最小限にできています。今後もこの考え方と生活を維持する予定です。
※都内在住の方々には聞こえが悪いかもしれませんが、あくまでも私個人の考えです。東京にも魅力は沢山ありますが実際の生活においては…という趣旨のブログです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。次回ブログも読んでいただけると嬉しいです。