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第9回 出口戦略?4択だからそんなもん、起業時に考えとけよ!〜社長を続けたかった俺が、M&Aの道を選ぶ理由〜
起業のときに忘れてた“大事なこと”
起業とは、夢と希望に溢れてる。新しい事業を始めるぞって時は、「何を売るか」「どんなマーケティングをするか」ばっかり考えてる。
大手M&A仲介会社との面談を3社終えた俺は自分自身の過去も含め整理することを決めた。どこで俺は間違えたのだろうか?を自分なりに答えを出してみよう。
失敗するはずない。自分ならできる。マーケットも分析し、営業力も自信がある。いけるはずだ。
俺もそうだった。売上目標やら市場分析やら、やるべきことは山積みだし、忙しいし、テンションも上がる。
でも――
「出口戦略」を考えるのを完全に忘れてた。これ、マジで俺の大きなミスだった。
つまり起業時から失敗して至ったわけだ。俺ってばおてんば。と可愛く言ってもこれは大きなミスだったと本気で感じる。
出口戦略って要するに、「いつまでこの会社をやるつもりなのか」とか、「どんな形で次のステージに進むのか」って話だ。でも、起業当初の俺はこれっぽっちも考えなかった。
なんでかって?
そりゃ簡単だ。「やり始めた事業がうまくいくのか」しか頭になかったからだ。出口なんて見えるわけがない、そんな気持ちだった。
でも今ならハッキリ言える。「お前、出口戦略も考えとけよ!」って過去の俺に言ってやりたい。
出口戦略を考えるべきだと感じたきっかけは第2回で綴っているので、この苦悩を感じて欲しい。
出口戦略を考えるべき理由
経営者としての俺の思いはこうだ。
「自分が会社の足枷になりたくない。」
これ、冗談じゃなくて本気だ。最初はもちろん、「俺が経営の最前線に立ち続けるぞ!」って意気込んでた。なんなら、「俺がこの会社の顔だ!」くらいに思ってたよ。いや、若気の至りってやつだ。
でも、人間って残念ながら年を取る生き物なんだよな。しかも、時代の流れは容赦ない。昔は「俺のアイデア、めちゃくちゃイケてる!」って自信満々だったのに、10年後には「あれ?ただの化石?」って思われることもある。
例えるなら、「いまだにガラケーを自慢げにポケットから出してるおっさん」みたいなもんだ。しかもそのガラケー、メッセージ機能付き!「これ、便利だから!」って言いながらドヤ顔してる姿を想像してみてくれ。…うん、もう寒気がするだろ?
だから、経営者としての「俺の賞味期限」はどこなのか、そしてその後の未来をどうするのか――この問題に向き合わなきゃならない。
放っておくと、「時代遅れのポケベルおじさん」どころか、「会社の重り」になるのが目に見えてるからさ。
出口戦略は基本的に4つ
そして実際に起業して始めてM&Aを考え、そして周りの社長と話した経験を考えると、俺が考える出口戦略は、ざっくり言うとこの4つだ。
どれかに当てはまらないケースはほぼないと思う。
これから起業を考えている方は、売上をあげることだけではなくセットで出口戦略も考えて欲しい。
上場を目指して成長し続ける
これ、かっこいいよな。でも難易度は鬼高い。俺みたいな零細企業にはほぼ無縁だ。例えるなら、「全国模試1位を目指してがんばれ!」って言われるようなもんだ。これは時間もお金もかかる。そしてお金をかけた結果上場もできずお金が尽きてしまった社長仲間もいた。M&Aで第三者に事業承継する
これ、今回俺が挑戦しているやつだ。でも、やってみて思った。M&Aって楽じゃない。例えるなら「見知らぬ人とお見合いして結婚する」みたいな感じだ。しかも、その結婚生活に未来の家族全員がかかってる。プレッシャーすごすぎだろ!ただ起業時に決めておけば、自分がやるべき行動は大きく変わっていたとも正直感じている。社内メンバーを育てて事業承継する
これも理想的だけど、現実は難しい。優秀な社員がいればいいけど、小規模だと「そもそも社員の数が少ない」という問題がある。育てるも何も、人数不足だ!倒産や廃業
これ、考えたくないけど、現実には多い出口だ。誰にも見つからないようにそっと幕を閉じる感じ。でも、できればこんな形で終わりたくない。自分が満足いくまで働いて定年的に廃業させるなら気分も晴れるが、なかなかうまくいかないのも事実だ。
「出口戦略」を考えなかった俺の失敗
起業したタイミングで、この4つの出口戦略について真剣に考えていれば、俺の経営の方向性や目標も大きく変わっていたはずだ。
原則的には4番の選択肢は起業時に考えることはないだろう。そう考えると選択肢は3つしかない。
例えば、俺が「10年後にはM&Aで事業を売却する」と決めていたら、もっと早い段階から買い手を意識した経営ができただろう。逆に「社員に事業を引き継ぐ」と決めていたら、早くから人材育成に力を入れていただろう。
でも、当時の俺はそんなこと全く考えていなかった。とにかく受注を最大化させることに精一杯になりすぎていた。
例えるなら、「地図も持たずに山に登り始めた登山者」だ。とりあえず登ってみるけど、どこを目指しているのかもわからないし、どのルートが安全なのかも知らない。
タイムマシンで過去に戻れるなら
もしタイムマシンで過去に戻れるなら、起業したての若かりし俺にこう言いたい。
「おい、お前!出口戦略って知ってるか?」
たぶん、その頃の俺はこう答えるだろう。
「え?出口戦略?それって、火事になった時の避難経路とか?」
違うわ!そうじゃない!と、過去の自分に全力でツッコミを入れるところからスタートだ。
起業の時点で出口戦略を考えておけば、会社の運営方針も意思決定も、もっと計画的になったはずだ。ゴールが見えていれば、「どの道を通るか」も自ずと決まる。でも、出口が見えていないと、完全に「ノープランで迷路をさまよう」みたいになる。
例えるなら、「地図も持たずに知らない街を歩き始めた観光客」みたいなもんだ。「あれ?この道、さっきも通った気がするな…」なんて言いながら、結局同じところをグルグル回る羽目になる。
もしタイムマシンがあったら、そんな「出口のない迷子の俺」にガツンと言いたい。
「まずは出口を考えろ!行き当たりばったりで会社経営は無理だ!」ってね。
これから起業を考える未来の経営者たちへ
さて、これから起業を考えている未来の経営者たちに、どうしても伝えたいことがある。
「起業するのは最高だ!でも、出口も考えとけよ!」
起業って、まるで恋愛の始まりみたいなもんだ。夢と希望に満ち溢れて、「これで世界を変えてやる!」なんてテンションで突っ走る。でもな、その恋愛、いつか結婚するのか、それとも別れるのか、ちゃんと考えておかないと泥沼になるぞ。
会社だって同じだ。「いつまでやるのか」「どんな形で続けるのか」を起業の時点で考えることが、実はめちゃくちゃ大事だ。
出口戦略をしっかり持つことで、経営の目標がより明確になるし、行動にも一貫性が生まれる。これ、例えるなら、「ゴールが見えるマラソン」と「どこに向かうかわからないランニング」の違いだ。
ゴールが見えてれば、「あと5kmだからペースを上げよう」とか、「ここで給水しとこう」って計画が立てられる。でも、ゴールが見えなかったら、「これ、どこまで走るの?え、まだ終わらないの!?」とパニックになる。
だから、これから起業するみんなに伝えたい。
「スタートだけじゃなく、ゴールも考えておけ!」ってね。ゴールを考えることで、起業の旅がもっと意味のあるものになるんだから!
俺の旅はまだ続く
俺は起業してからの7年間、出口戦略なんてほぼ考えずに突っ走ってきた。
まるで地図も持たずに見知らぬ山を登り始めた登山者みたいに、目の前の仕事をただひたすらこなしてきただけだ。そして今、M&Aを通じて初めて自分の「出口」について真剣に向き合っている。
M&Aに向き合っていると、いろんな過去の失敗や後悔が浮かんでくる。
「あの時、こうしておけば…」「もっと計画的にやれば…」ってね。でもさ、タイムマシンがあるわけじゃないから、過去には戻れない。
だからこそ、今この学びがあることに感謝している。例えるなら、「全く予習せずに受けた試験で赤点取ったけど、その後の補講でようやく理解した気分」だ。遅くなったけど、わかっただけでも成長だろ?
出口戦略?最初はそんなの知らんかった
きっとこう思う人もいるだろう。
「え、出口戦略も考えずに起業したんですか?」
答えは…「YES!」
つまり、この時点で俺は「経営者として3流」だったし、「覚悟も半端」だったってことだ。今になって反省してるけど、当時は夢と勢いだけで走ってたから仕方ない。
でも、出口戦略に向き合いながらも気づいたことがある。
出口戦略がどうこう以前に、「自分の会社の未来を考えなかったこと」が一番の問題だったんだと。未来を考えずに突っ走ると、結局どこかで行き詰まる。
出口戦略の正解なんてまだわからない
出口戦略に正解があるのかどうかは、正直まだわからない。
M&Aが正解なのか、それとも他の選択肢があったのか、それを判断するのはもっと後の話だと思う。
でも、これだけはハッキリと言える。
「自分の会社の未来は、自分で考えて決めるべきだ。」
誰かが代わりに決めてくれるわけじゃないし、適当に流れに任せてたら、その結果に後悔することになる。だから、「自分で考えて、自分で選ぶ」ことが重要なんだ。
7期目にして出口戦略を決めた俺は強い
出口戦略のことなんて、最初は全く考えてなかった。そんな俺が、今ようやくM&Aという選択肢に向き合っている。これだけで少しは成長してるんじゃないかと思う。
「7期目にして出口戦略を決めた俺は強い。」
そう自分に言い聞かせてみた。いや、言い聞かせないと不安になるんだよな(笑)。
でも、こうやって一歩一歩進んでいることが、何より大事だと思う。
俺の旅は終わらない
出口戦略を決めたからといって、これで俺の旅が終わるわけじゃない。むしろ、これからが本当の旅の始まりかもしれない。
未来を考え、一貫性を持った行動を続ければ、きっと後悔も少なくなる。俺の旅はまだまだ続く――そう思うと、ちょっとだけワクワクするんだよね。
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