さちよ

俺は神奈川生まれHIPHOP育ち、酔ってる奴は大体ともだち。

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最近の記事

「利他」とは何か

を読んでいます。 伊藤亜紗さんと中島岳志さんの章を読み終わったところ。 どちらの論考もとても面白く、途中で「うわあああああ!!」と叫びたくなるくらい面白いのだけど、なぜ叫びたくなるのか、どういう風に面白いのか言語化できない。 けど、言語化できそうな話を少し。 中島さんの論考は、志賀直哉の「小僧の神様」という物語から始まり、贈与論、インドでの経験から親鸞の教えに繋がるのだけど、最後に「小僧の神様」の話に戻ってくる。 寿司一貫も食べるお金がない小僧の仙吉を見て、思わず体が

    • 生真面目息子、涙の理由

      夏休み。小3息子の宿題はそれなりにある。 というか、自分の頃よりだいぶ多い。 算数ドリルやら漢字の書き取りやら音読やらローマ字やらリコーダーの練習やら。あー、あとは自由研究もある。 算数ドリルと漢字は毎日やらないと片付かないのでやっているが、家ではなかなか集中力が持続しない息子、9時から始めて昼までかかる。 ダラダラ宿題をする息子を見て、いつもなら「早くやっちゃいな〜」と言うだけなのだが、なんとなく今日は気分が良かったのか、 「休み休みやったらいいよ」 と声をかけた。

      • 疲れやすいマン

        とにかく疲れやすいマンなので、イレギュラーな予定はなるべく続かないように気を付けて入れているのだけど、先方の都合とか先方の都合の関係で、続く時は続く。 今週は何故かイレギュラー祭りで、木曜の今、ぐったりである。 疲れると、何もかもがうまく行ってないような気分になる。 何もかもうまく行ってないどころか、わりとうまく行っていると思うのだが、やたらネガティブになって 「もう何もかもうまくいかない。全てを投げ出したい!」 とか思い始めるから厄介。 すごく泣きたい気分だが、泣くネタ

        • 「逆ソクラテス」伊坂幸太郎

          短編5篇の最後の話、最終ページで涙が噴き出すので、読む場所に気をつけた方が良いかも。 作中に出てくる先生、「磯憲」と「久保先生」の言葉が印象に残った。 いじめ 学級崩壊 犯罪 私はこれまで、どの問題に対しても人道的観点というか、情に訴えて解決することが大切だと考えてきた。 でもそのやり方には限界があるな、とも感じていた。 磯憲と久保先生の説明は明快だ。 メリットとデメリットを説明しながら、それでも一本、芯の通った思いがあり、納得させられる。 担任教師の先入観をひっくり

          「これからの男の子たちへ」

          太田啓子さんの著書、「これからの男の子たちへ」を読んだ感想を。 もともとこの本は、8歳息子の性教育どないしよ?のヒントになるかな〜くらいの気持ちで読み始めたのだけど、性のことのみならず 「ジェンダーバイアス」「ホモソーシャル」「男性であることの特権」そして「男の子にかけられる呪い」 と、男の子を育てるにあたり、知っておきたいこと、自らの言動を見直すヒントをくれる読み応えのある本だった。 もともと我が家では子育てをする上で、性差は関係なく育てることを心がけていて、「男の子だ

          「これからの男の子たちへ」

          命の母、はじめました。

          今朝、またショッキングなニュースが飛び込んできた。 今月初め、彼女は私が好きなアイドルグループのメンバーとCMの記者会見をしており、その報道を見たばかりだった。いろいろ頑張ってきたであろう彼女の幸せそうな笑顔に、「よかったねぇえええ」と声をかけてしまったほどだ。(スマホの画面だが) こういうことが起きると、何故その選択をしたのかと憶測が飛ぶ。私もあまりにショックだったので、何故彼女がその選択をしたのか、考えてしまった。 考えた結果、考えてもしょうがないという結論にしかならな

          命の母、はじめました。

          「わかりやすさの罪」

          武田砂鉄さんの「わかりやすさの罪」読了。 わかりやすく提供される情報。 簡潔に要約される作品。 簡単にわかろうとすること 簡単に共感しようとすること なんでも簡単に情報を摂取することで、自ら考えることや調べることを放棄し、自分の感情までも情報の作り手に明け渡してしまう。 わかりやすく作られた情報で「分かった気になる」ことも怖い。それ以上、知識が深まらない。   分からないことを「つまらない」と言い換えて切り捨てるのはダサい。 「分からないという経験が、分かり始め

          「わかりやすさの罪」

          案外、懐は深い。①

          先日、ママ友と飲んでいて 「自分の子どもって、ほんとにかわいいよねぇ〜」 と親バカぶりを発揮し合っていた。 子どもの進路の話になって 彼女は息子くんを、私立に行かせるつもりで準備していると話し、 私は受験させる気ないから、このまま近所の公立に行かせる、と行ったら驚かれた。 彼女は自分の経験から、学力(だけじゃないかもしれないが)のレベルが ある程度同じくらいの子と付き合った方が、 楽しく学生生活を送れるんじゃないか、と思っているようだ。 私は自分の経験から、中学

          案外、懐は深い。①

          ONE TEAM

          昨日のピザ。 具材を載せまくってすごいボリューム。 ピザ界の次郎。ラーメン次郎ならぬ、ピッツァ次郎。 新型コロナウイルスが世間を騒がせていますが 夫の会社も既に煽りを受けています。 夫の会社の製品は中国で生産してるんだけど 工場が止まっちゃって生産できず、 在庫品も香港の倉庫にあるので出荷できず もしかしたら夏のボーナスは危ういかも。 私は飲食店の事務を担当しているのですが 不要不急の外出を控えて、となると客足に影響しそうなので、結構心配。 私のバイト代なんてたかが知

          未だに疑ってしまう

          昨日は近所の飲み友達が集結して、我が家で焼肉パーリー。 今日は夫がピザを作ってくれて、大興奮で息子と3人で食べた。 楽しすぎる。 楽しすぎてウケる。 きっとこれが幸せというもので 私は幸せな人間なのだ。 こんな時、私は「不幸癖」が抜けていない自分を痛感して乾いた笑いが出てしまう。 どうにも慣れていないのだ。 わいわい楽しく過ごす時間の後、 ああ、楽しかったね〜、でいいはずなのに 一緒に飲んだ仲間に失礼なことをしたのでは? これから悪い出来事が起こるのでは? と、い

          未だに疑ってしまう

          属性ってやつ

          ふと気付いた。 私、目の前で話している人の属性とか考えず話を聞けるようになってる。 ずっとずっと、他者の属性が気になっていた。 独身とか既婚とか、子持ちとか子なしとか、学生とか社会人とか、年上とか年下とか。 他者の属性が気になるから、自分の属性も気になった。 だから結婚したかったし、子ども欲しかったし、地位とか知名度とか欲しかった。どこかのコミュニティに属して、どこどこの人と思われたかった。 今日、よく知る人の彼女と話した。 彼女と話すのは初めてではなかったが、ちゃん

          属性ってやつ

          45の壁

          ちっとも痩せない。 正月太り解消のため、月曜から断酒して食べる量を減らしていつもより歩くようにしているのだが、それでも痩せない。体重が100gも減らない。 40歳になったばかりの頃もいろいろと不都合はあったのかもしれないが、39歳で出産して激動の時期だったので、30代の頃と比べてどうこう、とはあまり思わなかったのだ。 しかし45歳を超えた今は違う。明らかに体重が減らないのだ。 ちょっと運動したくらいじゃ、ちょっと断酒したくらいじゃ、ちょっと食べる量を減らしたくらいじゃ

          嘘のない、正直でまっすぐな人

          ドラマ「教場」を見た。 物語の面白さはもちろん、弱さや不正、ずるさ、思い込み、怒りの向こうの優しい本音を、生徒たちを追い込んであばいていく風間に、終始圧倒され続けた。 見ているこちら側があれだけ圧倒されるのだから、対峙している生徒役の役者さんたちはどんな心地だったのだろう。 あの風間公親という役が木村拓哉さんでなければ、あそこまで迫力のある教官にならなかったのではないか。それは彼自身が、常に嘘のない、正直でまっすぐな人だからだと思う。 嘘や欺瞞だらけの人は、嘘のない、

          嘘のない、正直でまっすぐな人

          2020

          年末年始は盛りだくさん。 12月30日〜1月1日まで義両親と義姉と伊豆旅行、2日は私の実家に帰り駅伝観戦、3日は夫と息子と横浜のみなとみらいをウォーキングした後、駅伝観戦。 明日は夫は休日出勤、私は家の掃除と夕方から新年会、帰宅したら夫と近所の友人が新年会をやってるから合流。 満足度が高過ぎるので、このまま今年が終わってもいいんじゃないかしら…。 そんなことを思いながら夫や息子を見ていると、彼らもとてもリラックスして楽しそうで、この穏やかな時間があるから、それぞれ外で

          しっかり者

          宿題を嫌がる息子に「やることをメモ用紙に箇条書きにして、ひとつ終わるごとに消していくと達成感があって楽しいよ」という話をした。 息子は素直に プリント おんどく かんじ ドリル と書いた後、 ごろごろする と書き加えた。 さすが私の息子!! 私も 洗濯物を取り込む お風呂を洗う 夕飯の支度 と書いたら、息子がその紙の裏に ひるねはしない と書き加えた。 私のことをよく知っている笑 病院に行った帰り道、祠を見つけた息子が熱心に祈っていたので 「何をお願いしたの

          しっかり者

          そうなんです、かわいいんです。

          今日は甥っ子と遊びたい息子を連れて小田原へ。 お金を下ろそうとATMに寄ったら 「おかあさん、お金いっぱいもらえたね」 と息子が言って、 隣の機械にいたおばあさんが「かわいい」と笑った。 息子に 「いや、お金をもらえるわけじゃないんだよ。私のお金を下ろしただけなんだよ」 とエスカレーターを降りつつ一生懸命説明していたら、息子がまたちょっと的外れな返答をして そのやりとりを聞いていた先を行くおばあさんが振り返り、「かわいい」と笑い 帰り道、電車の中で私に甘えながらいろいろ

          そうなんです、かわいいんです。