【つれづれ日記】「消費」「浪費」「投資」の境目って難しくない?
生活系の記事なんかでよく「浪費を減らして投資に回しましょう」とか書かれていることを見かけると思う。
ここで言われている用語としての定義はだいたいこんな感じだ。
言っていることはよくわかる。
収入が同じならムダ遣いを減らせば貯金は増えるし、投資することで収入が増えればそれでも貯金を増やせる。
だけど、細かいところで考えていくと「消費」「浪費」「投資」って実は境目があいまいなんじゃない?と思う部分が出てくる。
◆お風呂は「消費」or「浪費」?
たとえば、毎日1回お風呂に入る人がいる。
この人からすれば、お風呂にかかる水道代もろもろは生活費なので「消費」になるだろう。
そこに、毎日朝晩2回お風呂に入る風呂好きな人がいるとする。
この風呂好きさんのお風呂にかかる水道代は「消費」「浪費」どっちなのだろう。
風呂好きさんからしたら生活費なので「消費だ」と思うかもしれない。
けど、1日1回さんからしたら「毎日2回も入るなんてぜいたくだ。浪費だ」と思われるかもしれない。
さらに、「風呂なんて2日に1回入れば十分じゃね?」というものぐささんもいるだろう。
ちなみにボクはこっちの派閥だ。
このものぐささんからしたら、風呂好きさんも1日1回さんもどちらも「浪費だ」となるかもしれないし、ものぐささんは周りから「節約してる」と思われるかもしれない。それ以上に「不潔だ」と思われるかもしれないが。
こんな感じで、「消費だ」と思う基準は人それぞれになると思うのだ。
◆高い食事は「浪費」or「投資」?
もう一つ例を挙げると、「健康のためにオーガニック食品を使った食事をしている」のはどうだろうか。
「オーガニック食品」なんて銘打たれている食品はえてして価格が高い。
もやしが主食の学生なんかからしたら「ぜいたく品だ」と思われるんじゃないだろうか。
だけど、「将来的に病気になったり体を壊したりすると高い医療費がかかるし、仕事もできなくなってしまうんだから、ちゃんとした食事を摂るのは自己投資だ」と言われると、それもそうだなと思ってしまう。
これも人によって「浪費だ」と思われたり、「投資だ」と思われたりで分かれるのだ。
◆「当たり前」の基準
結局、みんな自分の「当たり前」を基準にしているのだろう。
「当たり前」よりたくさんお金を使ったら、「今日はぜいたくした」。
「当たり前」よりお金を使わなかったら、「今日は節約した」。
そんな感じだ。
明確な線引きなんて無いのだ。
そこでボクは「当たり前」の基準を下げることをオススメしたい。
「当たり前」の基準が高いと、単純に出費が多くなる。
「ぜいたくしたな」って思うにはさらにお金がかかるし、生活水準を下げようとすると「節約してる」という気持ちでストレスがたまることだろう。
「当たり前」の基準が低いと、ちょっとのぜいたくで満足感が得られるし、人から「大変そう」と思われるような生活でもストレスが無い。
結果としてお金が貯まりやすくなるのだ。
◆「当たり前」を変えるには
ここで、「当たり前の基準を下げるって言ってもどうすればいいんだ」と思う方も多いだろう。
これはボクの意見になるが、「当たり前」の基準を下げるには「周りと比べない」ことが大事なんじゃないかと思う。
人は自分の立ち位置や満足度を「周りとの比較」で考える。
「同い年なのにあいつのほうが給料が高い」
「同じ給料なのにあいつは全然仕事ができない」
「同じ学校なのにあいつはあんな良いところに就職した」
なんて考えたこともあるのではないだろうか。
もちろんボクもある。
国の出してる「年齢別平均年収」なんかをみては悲しい気持ちになったりする。
ただ、そんなことを言い出したら、今度は
「今地球の裏側では戦争で人が亡くなっているんだぞ」
「ごはんが食べれなくて亡くなる子どもがいるんだぞ」
といったことを言う人も出てくる。
「日本人であるだけで世界の上位5%に入る教育を受けられている」らしい。
だけど、そんなことを言われても
「今自分は世界的には恵まれているんだ。幸せだ」
とはなかなかなれないんじゃないかと思う。
目に入らない世界との比較は実感がわかないのだ。
結局、周りと比べ出したらキリがない。
なら、「今の収入、今の状況でどれくらいが妥当なのか」で考えるしかない。
ボクは周りからみれば「そんな生活してるの!?」と思われるかもしれないという自覚がある。
だけど、ボクからしたら「今の収入ならこれくらいがせいぜいじゃない?」という感じだ。
結果として、同世代の平均からしたら貯金は多いほうらしい。
そこらへんは別の記事に書いているので、もし興味があれば見てほしい。
※赤裸々すぎて恥ずかしいので有料にしています
ただ、ボクの生活は今の収入からみた「当たり前」より基準を下げていて、いろいろとリスキーだと思うので、真似することはオススメしない。
これを読んでいるあなたも、今の収入に見合った「当たり前」の基準を考え直してみてはいかがだろうか。
最初の疑問とずいぶんズレてしまったので今日はこんなところで。
では!
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