見出し画像

暑さ寒さも彼岸まで

夏から秋に変わる頃、私が一番好きな時季だ。
今年はまだまだ猛暑が続いているが、
空を見上げると、やっぱり秋の空になってきた。
あまりの暑さに日が暮れても、部屋を閉め切って
冷房をがんがん利かせている家がほとんどだが、
私は、帰宅するとまず玄関を開け放して
家中の窓を開けて風通しをするようにしている。
熱風が通ることもあるが(笑)、
「暑さ寒さも彼岸まで」の言い伝えのとおり、
夕暮れになると涼風が入る今日この頃である。

世の中は三連休で、静かな私の町も、
人通りや車の交通量が増えている。
お墓参りに行く人が多いのは、
この数年で亡くなった人が多いからなんだろうか。
それにしても、先祖供養をする人が多い日本。
でも、それっていつからやっていることなんだろう?
貧乏人は墓もなく、仏壇もなく、
みんなやり過ごしてきたんじゃないだろうか。
高額のお墓を買ったり、またそれを墓じまいしたり、
世間の常識や、他人の話で「人並みに」といろいろ決めて、
結局それに文句を言ったり、家族でもめたりしながら、
私たちは生きている。
あのCMの台詞のように
「そこに愛はあるんか?」
と言ってみたくなる(笑)。
その人への思いがあるのなら、
墓参りでなくてもいいと私は思っている。

ときどき故人を思う。それでいいんじゃないか。
「今年もまたお彼岸だな」
空を見上げて、しっとりと思った九月の三連休でした。


いいなと思ったら応援しよう!