「漂ってみる」 ~"Healing Space Vol.49"より~
1月第4日曜の1月23日、49回目のHealing Space(ヒーリングスペース)を、オンライン版で開催致しました。
今回は、2022年初の開催で、「本年もどうぞよろしくお願い致します。」という年始のご挨拶からスタート致しました。
そこでお話ししたT-UPの内容をご紹介いたしますね。
寒い日が続いております。
雪深い地域にお住まいの方々は、
連日の積雪でご苦労も多いことかと思います。
私も何十年も昔、中学生の頃ですが、
父の転勤で、新潟県の上越市に3年ほど住んだ経験があります。
夜の内に数十センチ雪が積もり、
屋根に積もった雪の重さで、扉が開きにくくなってしまう。
翌朝には、かんじき、と呼ばれる、
竹と縄で作られたものを長靴に取り付けて、
雪上車の通る大きな道まで踏み固めておかないと、
学校にも行けない状況になる。
大きな道路には融雪水が流れていて、
歩道脇にはべちゃべちゃの雪が溜まっていて、
歩道の上は、踏みしめられた雪の下が氷状になっていて、
すぐに滑りそうになる。
その道を、いつもの何倍かの時間をかけて通学するのですが、
長靴の上の部分が当たるふくらはぎの後ろが擦れたり、
指がしもやけのようになったりしてしまう…。
そんな日々を過ごしたことを、今でも鮮明に覚えております。
今住んでいる関東の辺りも、年明けに1日雪が降りました。
その後は幸い、好天に恵まれておりますが、気温は低めですね。
全国で、オミクロン株による第六波の感染拡大もあり、
昨日は九州・中国四国地方を中心に大きめの地震があって、
なかなか気が抜けない状況が続いております。
皆様は、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回のヒーリングスペースのテーマは、「漂ってみる」。
「一年の計は元旦にあり」と言われ、
初詣などの際に、「今年はこうするぞ」「今年はこれにチャレンジしよう」と
決意を新たにされた方も多いかもしれません。
私も、年始はお寺にもお詣りし、比較的ゆっくり過ごしたのですが、
休み明けは怒涛の日々となっております。
お盆や年末年始など、数日間の休みの前後は、お客様がどっと押し寄せる、
それは毎年のことで、わかってはいることですが、
ふっと押し流されそうにもなる。
「今年はこれを!」と思っていても、ちょっと揺らぐ。
「実際どう?やれそう?」という、内側の声が聞こえることもあります。
このヒーリングスペースでは、空の話を時々しているのですが、
ある日の通勤時、いつものように空を見上げたら、
真っ青な冬の空に、サーっと雲が流れていたんです。
雲のない真っ青な青空も、一面雲の鉛色の空も、
それぞれ風情はあるのですが、
久しぶりに雲の流れる空をみた、ということもあって、
何だか、スーッと、自分の中にも流れるものを感じたんです。
空にチューニングすると、見上げるせいか、呼吸も入ってくる。
そうすると、気の流れも感じ取りやすくなるのかもしれませんね。
その時にふと感じたんです。
そうか、あんな風に、雲のように、ただただ漂うのもありだな、と。
現状に流される、のではなく、自ら選んでいるこの環境の中で、
流れに身を任せて過ごしてみる。
あくまでも、主体は自分。
流れるも良し、留まるも良し、新たに踏み出すも良し。
流れに委ねることで、
背中を押す風があったらそれに身を任せることで、
行きつく先に新たな景色が見えることもある。
皆さん、思い思いに漂っていただけたら嬉しい限りです。
(文責:川崎英子/NPO副代表)
Healing Spaceは毎月第四日曜日16:30〜18:30にオンライン(zoom)で開催しています。
T-UPでコンセプトをわかちあい、呼吸を感じながらヨーガをし、音楽や絵画をじっくり味わっていきます。
その時間の中で、自分の内側に、すこーし空間を作っていく。
ほーっと、ひと息ついて、心が落ち着くところに落ち着いていくのを眺めていく。
そして、その日、その時のありのままをわかちあい、受け取りあっていく。
ご自分のための静かなひとときはいかがでしょうか。
どうぞお気軽にご参加ください。
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