命の時間と向き合う③
それから私は、母のお金と生活を守るために兄の手が届かないように母にキャッシング完済の上、(これも完済まで色々あり、結局全て母が更にお金を使うこととなってしまいました)
カードを破棄してもらい、更に通帳全てを兄の手が届かないように管理し、印鑑も金庫に入れるようにしました。
まるで、泥棒を家に飼っているようだ!と感じつつも全く兄も母の理性も信用は出来なくなっていたのです。
これだけのことをされても兄に情をかける母にもそしてこれだけ迷惑をかけても何も変わらず、母にタカり続けようとする兄にも嫌気がさしてました。
しかし、体が弱ってしまって、気力の落ちている母を見ると心が締め付けられ、何もしないわけにもいかず…。
また、心のどこかで家の財産が荒らされる怒りもありました。
それにしても色々な病院に行き、治療を続けたりするためには、お金が必要で、健康も命も人間の尊厳を保つにもお金が必要なのだなと改めて思わされることになりました。
私は、すっかり病気がちになった母を見て、
手助けしたくなると同時に彼女を弱い人として勝手に決めつけていたようにも思えます。
また、弟が、母の手助けをしてくれていましたが彼もまた私と同じように考えていました。
今思うとその決めつけが母から力を更に奪っていたようにも思います。
続きます。