Grecoのプレジションベース


真ん中の白いボディのがわたしの相棒、Grecoのプレベです。
こいつとは奇跡的な出会いをしたのでそれを書こうかなって思いました。

もう5年くらい前になるのかな、今は亡き当時関係を持ってたバンドマンの男性と「新しいベースが欲しい」ということで渋谷の楽器屋を巡っていました。
というか、付き合ってもらってました。
彼は機材にものすごく詳しかったから、試奏してわたしに合う合わないをすごく丁寧に観察してくれてたんです。
それまではジャズベがメインだったのですがプレベがどうしても欲しくて、相談したんですね。
そしたら快く引き受けてくれた、と。
勿論良いなって思えるのとはそんなパッと出会うはずもなく、良いんだけどなあ、を繰り返してました。

そんな中でクロサワ楽器に入った時のこと。
やっぱりここでもなかなかないなあと思っていた時にディスプレイに出されたばかりのベースが目に入ったんですよね。
まだ値段もつけられてなく、本当に今置きましたって感じの。
「これ、弾いてみたい」
そう言ったのがきっかけでした。
彼が店員さんに言って試奏させてもらえるか聞いたところ試奏なら、ということで手にしたんです。
もうね、弾かなくてもわかるくらい手にした瞬間わたしはこのプレベに恋に落ちたかのようでした。
本当に一音二音鳴らして、即決でした。
「これ、いくらで売ってくれます?」って。聞いてましたね。
その時の値は破格だったけど当時の手持ちでは払えず、前金だけ置いて「これ買います」と。
白のボディに黒のピックガード。
彼から言わせると「やっぱお前はパンクな人間だな」って。

それからずーっとこのベースだけを弾いてきています。今も勿論。
一度もここぞという時に裏切ることもなく、良い音を出してくれる相棒的な存在。
幾度のライブで凶暴かつ良い意味で荒々しく叫んでくれる存在。
彼がいなかったら出会って無かったのもそうだし、本当にこういう出会いってあるんだなとずっと忘れられない出会いでした。
これからも鳴らしていくよ。

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