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つながりという名前について。

つながりってどういう意味?

 私たちがこのプロジェクトを進める中で、こうした質問を受けることがあります。

 元々今回はシェアハウスのリフォームについて書こうかと思っておりましたが、その前に「つながり」という名前に込めた想いについてお話しさせていただければと思います。


明日香村・古宮遺跡 彼岸花(2024,9,25撮影)

紆余曲折を経て、ようやくいい物件に巡り合えました。
(詳細は前回のブログをご参照ください。)

 そしてリフォーム内容の検討と同時に、シェアハウスの名前を考え始めました。
 息子が運営する「ゲストハウスはじまり」、夫の実家で運営する男性限定の「大和八木シェアハウス橿の木」。
 これらは当時家族でいろいろアイデアを出し合って名前を決めた経緯がありましたので、再びいいネーミングを!と、みな意気込んでいました。

 今回は「奈良が好きで移住を検討する女性」に向けてのシェアハウスです。(名称に「奈良移住」を加えているのはその為です。)
 ぱっと聞いて奈良を感じる名前、心にも耳にもひっかかり、どんなシェアハウスなのだろうと思って検索していただけるような名前にすべく、いろいろ考えました。

 奈良からの連想で、まほろば、いにしえ、うるわし、など
 奈良に住むという意味で考え出した和製造語(ならいえ、ここなら等)
 近くの藤原宮跡に咲く花々の名前(菜の花など)
 橿原の市の花(くちなし)など

 いろいろブレインストーミングさながら、意見を出し合いました。
 う~ん今ひとつ、ピンとこないなぁなどと、頭を抱えて煮詰まりつつあったのですが、その時に、夫から「つながり」の提案がありました。
 やや唐突なアイデアでしたが、息子も私もふっと顔をあげ、目が合いました。そこから、夫のプレゼンが始まりました。


明日香村・橘寺 彼岸花(2024,9,25撮影)

このところ社会問題化している「孤独」というキーワード。
人は一人で生きていくことはしんどいということ。
一人だと思っていても周りには誰かがいて、安心できる場所があるというだけで心強いということ。

 そういう意味で「つながり」という言葉が今の時代に求められており、さらに奈良が好き、奈良を知りたいと思う仲間が同じ屋根の下にいる、つながっていることの心地よさは、かけがえのないものになる、という意味を込めたそうです。

 このプレゼンを受けて私は、奈良を愛する女性同士、関心事が共通していることから、入居後に奈良の歴史や寺社仏閣などについて、共有スペースで話が弾む様子が浮かんできました。

 また巡り合ったこの中古戸建物件は、前回お話しした通り元々住まわれていた方の思いが詰まった家でありましたので、その思いをつなげたい、
 更にこの街並みに長く住んでこられた地域の方々とつながっていきたいという思いとマッチする名前だと感じました。

 もちろん、「シェアハウスつながり」と「ゲストハウスはじまり」「大和八木シェアハウス橿の木」はロケーションが近く、そういう意味でもつながっている、という気持ちも私にはありました。


近鉄大阪線「耳成」駅

 意識して街を見てみると、あちこちに「若者も高齢者もつながっていこう」という類のフレーズがあり、最近オープンした商業施設のキャッチコピーに「つながりのはじまり」というものもありました。

 「これはゲストハウスはじまりとのコラボレーションだ!」と、快哉。我が意を得たりと感じました。
 こうして、まさしく「シェアハウスつながり」のはじまりとなりました。


近鉄大阪線・橿原線「大和八木」駅

 次回は、着々と進んでいるリフォームの様子などをお伝えしたいと思います。最後までお読みくださいましてありがとうございました。

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