詩 『孤独な安らぎの寒さ』
とても小さな町
人はほとんどいないけれど
静かで豊かな場所
悠大な自然の中
朝にはたまに小さな鹿が
極寒の暗闇に
立っていて
こちらを見つめていたりする
ときどきかすかなオーロラが
空を満たしていたりする
凍えた皮膚が
パリパリと
音を立ててひきつって
それでもわたしの内側は
温い安らぎを抱いてた
あの寒さも静けさも
琥珀の河の想い出にのり
メープルの香りと
わたしの鼻孔を抜けていく
おぼろげな
わたしの断片の余韻を
逃げないように
たぐり寄せて
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければサポートお願いします!