同い年のレンズと見る芸術祭
ある晴れた午後、ぽかんと空いた時間に芸術祭を見にいくことを思い立ち、湖畔エリアの鑑賞に出かけました。
こんな晴れた青空の日にはCCDセンサーのコッテリカラーが似合うはず!と思いM9を、ただ50mmだけだと不安が残るなとも思い、GRⅢを鞄のポケットに忍ばせていきました。
28mmと50mm、個人的には単焦点安心の組み合わせです。
先日の記事でも記したとおり、大町市は3つの湖を抱えています。
そのうち青木湖には展示がありませんが、中綱湖と木崎湖にそれぞれ作品が設置されています。
途中からGRばかりなのは、数枚撮ったところでM9のバッテリーが切れてしまったためです。
あとで復活しますが、半分以上の残量を示しておきながら突然LOWの字が現れるのはあまりに理不尽。
まあでもそれ含めてかわいいんですけど。
ここからカメラのおはなし
デジタルM型ライカにどんなレンズを組み合わせるか。
色々な人が色々な試行錯誤の末それぞれの結論に辿り着いていることかと思います。
僕が最初に手を出したのはsummicron50mm f2 3rdでした。
フィルム時代の適度な柔らかさを持ち合わせながらもコンピューターでの設計が始まったことによる安定性も兼ね備えて…というようなことを色々なブログを渡り歩く中で知り、ボディサイズを殺さないサイズ感を求め、生まれ年の個体があることも決め手になりました。
ボディも製造年にこだわってM6とかにすれば?とも思うんですが、今はM9に装着し、ボテっとしたボディにチョコっとしたレンズ、という可愛らしい組み合わせで運用しています。
M9はフィルムのM型ライカに比べて太いとか大きいとか言われていますが、Df然り、僕は結構そういうボディ好きなんですよね…
シャッター音は「コトン」という感じだと聞いていましたが、どちらかというと「カチョン(ウィーン)」みたいな感じだと思っています。存外にチープな音というのが正直な感想です。
ただそれが丸くボテっとしたボディにさらなるかわいさを加えてくれます。
M10-Pがしっとり重厚に「ジョキン」という音で切り取る体験に対して「カチョン(ウィーン)」という音がすることについては、その他のM型ライカに比べて軽量であることも相まって気軽な撮影を促してくれますし、それなら合わせるレンズも小さくしようかなと思えてきます。
それに僕のM9はあちこち擦れて下地まで覗いてしまっています。
あまり新しいレンズを付けると、ちょっとその差が目立ってしまうんですよね…笑
summicron50mmの、中でも3rdがちょうどいいように思われるのはそんなところもあるかもしれません。