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日記 2/22

毎日,なるべく何かを書こうと思っているのだけど,いざ書こうとして,パソコンを前に1日を振り返ると,本当に書くことのない1日なのだ.
けれど,毎日の出来事に思ったこと・感じたことを添えて書いた,そんな些細な日記にも意味はあると思っている.
だからこそ,今後は何もない日でも日記だけは頑張って書こうと思う.
(記事のヘッダー画像も,ゆくゆくは自家製のものを使う予定だ)


今日もそんな毎日の内の1日で,6時30分や7時,7時30分などにセットしたいくつものアラームを潜り抜けて,ようやく12時に布団を出た.シャワーを浴びる時間さえ無く,寝癖を少しでもマシにするために,キャップをタイトにかぶってバイトに向かう.
雑貨屋のバイトは,去年の11月中旬に始めたから,3ヶ月を超えたところである.仕事を全て覚えたわけではないが,これ以上覚えたからと言って給料が上がるわけでも,今後の人生に役立つとも思えない.かと言って,新しいバイトを探すのもめんどくさいし,特段不満があるわけでもない.そんなことを頭の中でぐるぐる考えながら品出しをする時間は,心地よいストレスの時間と言えるかもしれない.

そんな具合に漫然と作業しながら3時間経ち,1時間の休憩に入る.休憩の時間はスマホをいじって過ごすのも勿体無いので,本を読むことにしている.今日は,太宰治の「親友交歓」を読んだ.短編なので,1時間の休憩内でちょうど読み終わった.

「親友交歓」は,太宰自身の体験談的な短編だ.
東京の戦火を逃れ,青森の実家に疎開している太宰の元を,小学校時代の親友と自称する百姓の男が訪れる.男は,図々しく家に上がり,太宰が振る舞ってくれたウイスキーを飲みながら「俺の東京時代は〜」と,以前東京にいた頃の華やかな交友関係や武勇伝を軽薄に語ったり,かと思えば「俺のことをみんなが頼りにしている」などと,とにかく自分についてのあれこれを,聞き手の事など目もくれずに語るのである.男は散々っぱら話終え,帰り際,戦争讃歌のようなものを歌った後,なんの落ち度のない太宰に対し「威張るな!」と吐き捨てて去っていく.
男は虚栄心の塊として描写されているのであるが,リアリティがあり,読者は自分の生活圏内に存在する類似の人間を容易に思い浮かべることができるだろう.かくいう僕も,自分の友人にこういう人間がいないか考えてしまった.その結果,将来こうなりそうだなぁ...というのは数人ほど,心当たりがついた.そんな事を考えながらも,楽しく読むことができた.あと,太宰の文章はテンポが良い感じがするから,そういった意味でもスイスイ読める感覚がある.

休憩も終わり,バイトを再開する.
今日は変な客に当たることも無く,大きなミスもなく仕事を終えることができた.
1月末から2月の頭にかけて,卒論の締切のために10日間くらい休んでいたから,忘れている部分もかなりあるが,もう少しすれば感覚も戻ってくるだろう.

バイト終わり,二駅歩いて,行きつけの家系ラーメンに行ったが,混んでたので,別のラーメン屋に行った.初めての店だったので,「おすすめ」とある,味噌味玉ラーメンをいただいた.家系ラーメンの口だったので,やや物足りなさも感じたが,味噌の濃厚なスープに僅かに辛味が効いてて美味しかった.また行くかもしれない.

夜10時半ごろ家に着いた.家についてから,成人式以来しばらく連絡していなかった高校時代の同級生からLINEが来ているのに気づいた.彼は高校在学中から絵を描くのが好きで(僕がそのことを知ったのは高校卒業後だが),
彼からのLINEには,彼が描いた一枚の絵と,その絵に対する,ある藝大生からのメッセージが添えてあった.そして,そのメッセージーー詩人の一節を引用し,哲学的かつ含蓄のあるメッセージだったーーの内容を僕なりに解釈してほしいというのが彼の頼みだった.
正直なところ,芸術に関して僕は門外漢だという自覚があるし,彼とは高校時代からの遺恨もあるので(犬猿の仲と言っていいかもしれない),LINEを返すのすら躊躇った.しかし,彼が送ってくれた本格的な作品から,一生懸命に取り組んでいる様子も伝わってきたし,僕を頼りにしてくれるのは,素直に誇らしかったので,時間をかけて真剣に返信した.

その後,先ほどの太宰の短編集の続きを読み,noteを書いているうちにあれよあれよと深夜3時だ.早く寝ないと,また12時に起きることになる...

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