第2回 民間保険に入る前に知っておいた方がいい公的保険制度
みなさんは何かしら保険に加入しているでしょうか??
社会人になったからとりあえず保険には入っておこうとか保険の外交員の方に言われるがままに保険に加入していませんか??
実は民間保険というものはみなさんが強制的に加入している公的保険を補完するためにあるものなんです。
自営業の方だと国民健康保険、会社員の方だと健康保険料を支払っていると思います。
今払っているも公的保険の内容をあまり知らずに民間の保険に加入している方も多いんじゃないでしょうか。
もしかすると、必要以上に保険料を払い過ぎているかもしれません。
例えば会社員の方が病気やケガで働けず、会社から給与がもらえなくなってしまった時には手当があります。
それを傷病手当金と言います。
傷病手当金のもらえる金額はざっくり説明すると、
自分の給料の2/3が最長1年半支払われます。
かなり手厚い保障ですよね。
■参考:傷病手当金の1日あたりの支給額
=支給開始日以前12ヶ月間の各月の標準報酬月額➗30日✖️2/3
病気やケガのため、仕事を3日以上休み、十分な給料を受け取れない場合に、4日目から最長1年6ヶ月間支給される。
ただこの傷病手当金はあくまでも会社員の場合であって、自営業の方には傷病手当金はありません。
最近独立されて個人で働く人も増えて来ていると思いますが、自営業の人は会社員の方よりも貯蓄や民間の保険などで備えておく必要は出て来ます。
また独立のタイミングで、保険の内容はこれで良いか見直しをかける必要は出てくると思います。
また病気で特に医療費がかさむのは三大疾病と言われます。
三大疾病とはがん、心筋梗塞、脳卒中です。
先進医療と呼ばれる健康保険の適用とならない治療を用いる場合は治療が高額になるため、民間の保険でカバーする事も大事だと思います。
民間の保険の位置づけはあくまでも公的な保険の補完という考えでいるといいかなと思います。
日本は「国民皆保険」なのでみなさん強制的に加入をしていて、その費用は会社員であれば給料の15%にもおよぶ保険料を知らないうちに支払っています。
それを意識せず、民間の保険に入り過ぎてしまっていたらもったいないですよね。
国の保険を使い倒して民間の保険は最小限にしましょう。
FPの問題でも傷病手当の部分は出題されやすいポイントなので是非違いを理解してくださいね。
図 国民健康保険と健康保険の給付内容の違い
参考文献:定年後のお金の教科書 山中伸枝 https://a.r10.to/hbHE0w
みんなが欲しかった!FPの教科書2級 滝澤ななみ https://a.r10.to/hb08yi
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