第6回 運用で損したくない人は世界、長期、積立を意識しよう!
自分の老後資金形成のために資産運用を検討する人も増えて来ているんじゃないでしょうか。
どうせ運用するならマイナスではなくプラスの収益を出したいですよね。
そもそもお金を増やすために、運用するのに大切な資産を減らしてしまっては元も子もないですよね。
安定的に資産を増やすためのキーワードは3つあります。
それは「世界」「積立」「長期」です。
1つずつ解説していきます。
1.世界に分散投資する
安定的な収益をあげる1つのポイントは世界に分散投資をするです。
出典 金融庁レポート
以前のnoteでGDPは経済の成長を知るバロメーターであるという話をしました。
1番下の青の線は日本のGDPの成長率です。
1995年から日本のGDPは1.2倍にしか成長していません。
一方で新興国は2.9倍も成長しています。
自分のお金を1.2倍の成長率の国に置いておくか世界に投資をするかで受ける恩恵が変わってきます。
日本はある程度成熟して来ているため、日本の投資家は世界に分散投資をする事で海外の成長率の恩恵を受ける事ができます。
2.積立(投資時期の分散)
もう一つのキーワードは積立です。
投資でリターンを安定的に出す場合に有効なのが積立をして投資時期を分散することも有効です。
自分がもし1番の安値を知る事が出来れば一括で資金を入れる事にメリットはあります。
ただ、将来を明確に予想できる人は存在しません。
リーマンショックを予想できた人も少ないと思いますし、最近で言えばまさか日産のカルロス・ゴーンさんが逮捕されるなんて予想もできませんでした。
自分が安いと思ったところが実は「高値掴み」かもしれないのです。
積立投資であれば大きな値下がりが起きた場合も購入し続けるので高値掴みをするリスクを減らしてくれる効果があります。
3.長期保有
最後のキーワードとしては長期保有です。
二つの事例を比べてみます。
例 過去 30 年間の各年において国 内、海外の株式・債券に分散投資を行い、
その後売却せずに保有し続けたものとします。
保有期間 を5年とした場合と 20 年とした場合における保有期間終了後の投資収益率の分布を比較します。
保有期間5年の場合には投資収益率が安定せず、マイナスとなっていた場合もありました。
一方で保有期間 20 年の場合には、マイナスにはならずにプラスの収益をあげました。
どうしても過去の事例でしかお話はできませんので「絶対増えますよ」とは言えないですが、この戦略はこれからも通用する手法だと思います。
■まとめ
安定的に資産運用していきたい場合のキーワードは
「世界に分散投資」「積立投資」「長期保有」をしましょう!
参考文献:平成 27 事務年度 金融レポート
https://www.fsa.go.jp/news/28/20160915-4.html