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WAIS-ⅣでIQ測ってきた!受験レポ

1.受験のきっかけ

 生涯の目標に「自己理解」を掲げて生きています。

 自分のことを客観的に知る機会ってあんまりなくないですか。

 人との繋がりを求め、様々な人と関わる中で「この人ってこうだなぁ」としみじみすることはよくありますよね。
 でも一方で、自分のことを「私ってこうだな!」と完全に理解した状態になるのは病んでる時ばっかりな気がします。
 
 客観的に冷静に、自分を見る機会はわざわざ作ってやる必要があるんじゃないでしょうか。


 さて、皆様は「ジョハリの窓」をご存知でしょうか。これは、対人関係における気づきを以下4つに分類するというモデルです。

子供に書かせる家の窓やね

①解放の窓:自分もみんなも知っている
②盲点の窓:自分は知らないけどみんな知ってる
③秘密の窓:自分だけが知っている
④未知の窓:誰も知らない

 このうちの、②と④をどれだけ自分から知りに行けるかで、また少し自分の世界が広がるのかなと感じる今日この頃。じゃあどうやって知ろうか。

 やはり自分が知らない自分を知るには、他人に聞いてみるのが1番です。

 が、関わりのある他人は誰しもが私のことを知っています。ここでいう「知っている」というのは、ある種のバイアスがかかっている、という意味です。

 例えば、「この人は野球めっちゃ上手いから他の球技もできるだろう」のような。「この人は分数の計算ありえないくらいできないから、小数の計算も遅いんだろう」のような。
 勝手に期待したり、軽んじたり。1つの側面を知っているからこそ、別のことも見掛けで判断できてしまうんだろうなぁと思いました。当然、実のところ全然違うよ!ってこともあるでしょう。

 じゃあ知らない人から見た私、どうなんや と。

 自分の可能性を知りたいという表面的な理由と、「何か人体実験みたいでおもろそう!」というクソガキの心のマリアージュで受験を決意し、WAIS-Ⅳへのチャレンジが決定しました。




 さて、今回お世話になったのはこちら。

 都内でWAIS-Ⅳが受験可能な場所は多岐に渡ります。
 値段やアフターフォローなども様々で、1回の実施にも結構な額がかかります。失敗は許されん、一体どこがいいんだろう…と数日頭を捻りました。

 結局、「思い立ったら飽きないうちにやりたい」という自身の弾丸思考を優先し、「なるべく早く受けられるところ」で探し回った結果行きついたのが先の会社。
 検索上位に引っかかるメンクリなどは数ヶ月待ち・空いていても平日がザラでしたが、こちらは埋まっていなければ毎日が選択肢です。
 それでも数週間待ちは致し方ないようで、私自身も運よく2週間先の日程で予約が取れたという形でした。

 今回、WAIS-Ⅳを受ける際必要になった料金・金額は以下の通りです。

 料金  :約35000円(後日郵送いただく報告書の作成費用を含む)
 所要時間:約3時間

 決して安い買い物ではないし、3時間フルに頭を使うのでそこそこ疲れます。
 ボーナス日を確認し、自分へのご褒美という位置付けで捻出しました。


 検査までの待ちの2週間は、「診断結果:バカ だったらどうしよう」だの、「知能以前の問題です って言われたらどうしよう」だの、割と真剣に考えてはナーバスになったり、一方「くっそ頭良かったらどうしよう」と急に楽しみにしたり、遠足前の小学生ばりに忙しなく過ごしました。




2.弱点分析

 さて、WAISの検査概要には以下のような記載がありました。

「自分の得意・不得意を知ることで、今後のキャリア選択や日常生活をより有意なものにする」

 この記載を見て、「じゃあ困りごと列挙するか」と準備しておくことを決めました。 
 実際に受けたWAIS-Ⅳ受験前のヒアリングシートにも、「日常生活での困り事」を記入する欄がありました。困りごとなく知能検査を受ける人はあまりいないかもしれませんが、予め用意しておくとスムーズです。


・喋るのが下手くそ

 下手くそです。本当に。
 私と比較的よく喋る方は「え!?」って思ってくれるかもしれませんが、自分の感覚で判断するならマジで苦手です。
 自分から発言することを意識的に避けています。

 まず話の筋道が綺麗に立てられない。
 喋りながら自然になるように文章を組み立て、また自然と喋る。私はどうもそれが上手く行きません。どうも言葉が二転三転してしまったり、喋りたい単語がつっかえて出てこなかったり。あと途中で自分が喋っていたことを忘れます。

 頭に適切な言葉が出て来ず、出てきても勝手に違う音(言葉を噛む、と似たような感じ)になって発声してしまうことがある、と言った感じです。知らない人と喋ると特に顕著に出るので、初対面での社交的な場面なんかはワクワクと死で溢れています。

 それに比べて文章って楽で良いですよね。何回も行ったり来たりしながら書いていいし、好きな場所から好きな時に書いても良い。結末から書いても、最終的に綺麗に全部伝わりゃいいんだもん。

 あくまで自覚しているだけで思ったより酷く出ている訳ではないのかもしれませんが、私自身はこれが嫌で意図的に発言を避けてます。


・短期的な記憶力が最悪

 しばしば、社用PCのパスワードを忘却してロックされています。(前科2犯)
 昔から自分の中で凡そ4パターンのPWを所持しており、それのどれかであることは確実。でも最近設定したのどれだっけ....と、酷い時は毎朝やっています。会社のPCは5回ミスるとロックがかかるので、タイプミスは致命的です。

 その他にも前述した通り、喋りながら内容を忘れたり、来た道通りに帰れなかったり。

 学習など、比較的長い時間をかけてこなすものには苦手意識を持たなかったりします(理解できるかは別です)。


・集中力、応用力

 とにかく気が散る!!!!もうこれほど在宅ワークに向いていない人間はいないんじゃないでしょうか。まあ出社してても大概ですけど……。
 昔から、家で集中して物事に取り組むことが大層苦手でした。
 実家は物が多いので、すぐ違う何かに手が伸びてしまいます。宿題は毎回学校で済ませる、勉強は図書館や教室でやる、とにかく場所を変えることで視覚・聴覚情報を切除していました。そのお陰で、家で勉強した記憶が全くありません。

 場所を変えれば取り組めるので、決して集中できない訳ではないのです。が、今度は応用が効かなくなります。 
 最近で言うと、OverCookedをプレイしている最中に結構な頻度で発生する事象です。

みんなOverCookedをやろう

 自分の中で次の動きが予定されているため、変に手伝ってもらうとフリーズしてしまいます。

 例えば「魚ときゅうりの海苔巻き」を作るとしましょう。OverCookedの話です。
 単純作業の繰り返しなのですが、タスクとして細分化するとこうなります。

 ・魚、きゅうり、のり、ご飯を持ってくる
 ・魚ときゅうりを切る
 ・ご飯を炊く
 ・皿を洗う
 ・皿に乗せる
 ・提供する

 2人プレイの場合は主に「具材切る人」「ご飯炊く人」とかで分かれるのが一般的だと思うのですが、この「具材切る人」が善意でご飯炊きに来ることがあります。
 そりゃあ、手が空いた人が他の持ち場を手伝う方が効率的であることは明白です。しかし、私はこれでフリーズします。
 自分で立てた流れを断ち切られると、「次何をするか」をもう一度構築する必要性が出てきます。瞬時に流動的に動けないんですよね。

 他にも、このnoteの書き方自体もそこそこ異常です。同じところを連続して書けないという変な癖があります。癖というか、「あ、ここにはこの言葉を書きたい」がぴょこぴょこ頭を跳ね回っていくんですね。それを忘れないうちに書いてしまわないと、持ち前の記憶力の無さを発揮して全て忘れます。
 例えば、ここを書いている時点で既に文末の締めの言葉は書き切っていますが、すぐ上にあるOverCookedに関する内容には手をつけていません。書きたいところから書いています。


 困りごとをいくつか挙げた結果、「あれ、クソ人間…?社不!?」という結果に至りちょっとだけ悲しくなりました。




3.いざ試験!

 某日。検査本番。
 夕方スタートだったので余裕ぶっこいて睡眠、起きて時計を見たら16時。爆走する羽目になりました。知能以前の問題です。

 結局何とか間に合いましたが、コンディションは寝起き・息切れ。最悪です。

 会場は、事前に指定いただいた小綺麗な部屋の一室。簡単な問診の後、早速検査が始まりました。

 といっても、WAISの詳細内容はネットに書いちゃいけないんですよね。悪い大人が悪知恵を働かせないようにという配慮です。
 とはいえ検査概要くらいは蔓延ってるので、気になる方は探してみてください。

 まあ感想くらいは言っていいかな?と思うので、所感だけでも。

・鉛筆使えばもっと出来るのに!!!

 これは違う、この選択肢はそうかもと、普段テストでするように鉛筆で印をつけても良いなら正直もっとできたなぁと感じます。
 ただ当然検査キットに書き込むことはできないため、「絶対違うから選択肢消去!」といった視覚的な情報の遮断ができません。(最終的に手で隠してました...)
 脳内で消したはずの選択肢が、あれこれ考えてる間に復活してしまう。これが大変歯痒かったです。
 色々試されてんなぁという気分になりました。

・これ、見覚えある!

 ネットに転がっているIQテストも全部が全部ハッタリじゃなさそうです。
 また、「これ小学生の時に受けたことあるな…」といった感覚がありました。小学生の時、CRTテストやNRTテストに紛れ、全員強制の知能検査を何度か受けませんでしたか?あんな感じです。
 個人的にああいった脳トレもどきのテストがすごく好きだったので、童心に帰るような心地がしました。


 久々に頭をしっかり使い、満足気に疲労感を得て帰路につきます。

 疲労はラーメンでしか取れないという学説があったはずなので、1時間並んで一蘭を食しました。うっめー!

味の濃さ基本こってり1片分青ネギチャーシューあり秘伝のタレなし硬め




4.結果、届いた

 結果は1週間から10日ほどで指定の住所に届けてもらえます。
 検査前に別途追加料金を納めると、口頭で結果の振り返りを実施していただけるようです。試験の結果が届くのには最低1週間かかるため、待てない!実際に相談したい!という方にはぴったりだと思います。
 私も口頭での振り返りをお願いしようかと思い、財布を見て昨夜の散財を恨みました。


 さて、結果は事前にお伝えいただいた通り、10日以内にいただくことができました。
 いただいた資料をもとに少しだけ事前知識を共有します。

IQ分布の表


IQは、ある年齢グループ内での平均が100になるように数値化されています。 
 また、IQ90~110のゾーンに全体の50%が含まれるように作られています。

画像黄ばんだ

 WAIS-Ⅳは4つの指標で知的能力を評価します。

 この評価値である合成得点も、IQと同じように平均が100、50%が90~110に含まれるように数値化されているようです。
 各指標のうち、合成得点が15以上離れたものがあると、日常生活に支障をきたす可能性があると言われています。この指標間のズレを「ディスクレパンシー」と呼びます。

 また、別途パーセンタイル値というものもあり、これは「あなたは下から数えて100人中○番目です」という指標を表しています。

 そしてこれを基にして算出されるのが、「IQ(WAIS-Ⅳの場合はFSIQ)」です。

 WAIS-Ⅳの指標での自己認知は、

 ・言語理解:日本語得意よマジで
 ・知覚推理:いわゆるパズル?じゃあダメかも
 ・ワーメモ:最悪!!!!!!!!!!!
 ・処理速度:音ゲーで鍛えた

 といった感じです。本当に物覚えが悪い。

 それでは、前置きは以上にして全部晒します。



①VCI  言語理解

合成得点   :112
パーセンタイル:79(100人いたら21番目)

○報告書より

・言語能力、思考力は十分ある

・でも「言葉自体」をイメージやニュアンスで理解してることが多い

・推察は安定してできてるから、会話の意思を汲み取ることに長けてる

○所感
 2回ほどあ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!ってなりました。
 1度目は結果見た瞬間。自信あった項目なのでえ!?ってなりました。が、よくよく思い出してみると、この項目群の検査自体には確かに手応えが無かったです。2回目は納得のあ〜〜でした。
 人との会話に困ることはないけど、語彙力あんまないかも って感じですかね。語彙力を褒められることがごく稀にあるので、この結果にはお腹刺された気分になりましたw  語彙力と言うよりは言い換え能力だったみたいです。
 あと単純に知識がなかったです。勉強しよう。


②PRI  知覚推理

合成得点   :114
パーセンタイル:82(100人いたら18番目)

○報告書より

・分野内で得意苦手がはっきりしている

・得意なことは
 ①新しい仕組みやアイディア出し
 ②物事を多角的に捉えること、柔軟な視点の切り替え
 ③初見のものに対する試行錯誤
 ④アバウトにイメージすること
 ⑤視覚情報からの仮説立て、俯瞰した見方

・苦手なことは
 ①頭の中で完成形を把握すること
 ②細部への注意力、詳細把握
 ③具体的なことへの検討・判断(演繹・帰納的な推論)

・検査の中で唯一平均を下回っている項目がある。
→視覚情報からの細かい情報を拾うこと、その記憶が苦手そう

○所感
 個人的に1番納得したのがこの指標でした。思い当たる節がありすぎる。

 例えば、初見だと結構いい成績を残すことが多く、周りがコツを掴むとあっという間に置いていかれた……なんてことが人生でしばしばありました。部活がいい例です。
 周りがコツを掴んで細部を考え出すと、自分はそれができないので困っちゃうんですね。
 また、自分はダンスと神経衰弱が壊滅的にできません。「見て詳細にモノを覚える」が本当にできない。結果に猛烈に納得しました。

 一方、物事を多角的に捉えるはマジで得意なので、俺や!!とテンションが上がりました。先にも述べた通り、言い換え得意です。他人の言葉の端々から揚げ足を取ることを生業としています。

 結論を導き出すことには向いてなさそうです。他人に決定権は委ねて生きていくことにしましょう。ビジネスウーマンとしては最悪かもしれません。


③WMI  ワーキングメモリー

合成得点   :122
パーセンタイル:93(100人いたら7番目)

○報告書より

・だいぶ能力高いよ

・特に集中力、短期記憶、即時再生力は自信持っていい

・スケジュールの計画、優先順位づけ、一定のルールや原則に従って纏めることが特に得意

○所感
 ……あれぇ!!!!?!!!?
 蓋を開ければ群を抜いてワーキングメモリーの指標が高かったです。何じゃこりゃ。

 普段、集中力ないんだけどなぁ…と思いましたが、なんか確かにこの時ゾーン入ったみたいな感覚で検査受けてたような気がします。ずっと斜め左見ながら答えてたので変な人だったかも。

 結論は導き出せないけど、結論を基にしたスケジュール管理はお任せください。計画立てます!みたいな、社長というよりは秘書みたいな立場なんですかね。おもろい。

 総評として、能力だけはめっちゃあったみたいです。腐らせちゃった!


④PSI  処理速度

合成得点   :111
パーセンタイル:77(100人いたら23番目)

○報告書より

・集中力あるし、その集中力を維持する能力も備わっている

・ただケアレスミスが多い
→やっぱり細部までしっかり気を配るタイプじゃない

・手順を守って進める事務作業とかは得意だけど、確認作業とかはちょっと落ち着きな

○所感
 合成得点1番低い!!!音ゲーでは鍛えられなかったようです。
 仕事で書類作る時も、なんかちょこっとしたミスが多い自覚があります。「落ち着いてやれ」というのは心に留めているのですが、おおまかな確認で満足しちゃうんですね。知覚推理系統との因縁がありそうな項目です。


⑤FSIQ  全検査

全検査値   :IQ117
パーセンタイル:87(100人中13番目)

○報告書より

・同年齢と比べれば平均より上〜ちょっと高めレベル

【得意なこと】
 ・考察を深め、様々な面からの客観的な分析
 ・独創的な閃き・アイディア・理論を交えての問題解決
 ・全体的に内界(自分の中)で1つのテーマを深めることが得意
 ・でも外界(自分以外)に合わせることに苦労はしない

【苦手なこと】
 ・資料を見ながら複数人と会話する
 ・周囲に細かく目を向けながらの作業
 ・外界が要因で、脳の覚醒水準が落ちることがある

・一度に入ってくる情報が多いと混乱します、片付けよう

○所感
 全検査IQとパーセンタイルを最初に見た感想は、「なんか校内テストの順位みたいやなぁ」でした。圧倒的上位には行けないし特別目立ちもしないけど、俯瞰で見るなら十分……くらいの、闘争心が芽生えない位置付け。
 実際、テストもよくこの辺にいました。頑張れていたらこっから可能性に繋がっていただろうし、私自身は現状に満足して頑張らなかったのでここが限界になりました。なんだか人生をほろ苦く思い出させてくれます。

 全体的に研究者気質なところがあり、あんまり日本にはいないタイプなんだそう。
 確かに、悩み事があった際は誰かに喋るよりも1人で悶々と考えた方が気楽です。
 悩み事自分から相談とかできないわぁ、と思った事もあったんですけど、これが要らぬ悩みだったようです。

 なお、今回合成得点でディスクレパンシーには該当しませんでしたが、PRI(知覚推理)の検査内容で目立った数値差があったため、気をつけてねということでした。
 要は、「細部にまで目がいかないタイプ」なんだそうです。世の素敵な女性の方々には、「私、どこが変わったと思う??」とこちらに問わないでいただけると助かります。





5.振り返って

・どうしたら「落ち着く」のかが分かった

 苦手なことをする必要に迫られたとき、人間どうしても焦ってしまいます。私の場合はこの苦手なことが「筋道を立てずに話す」だったのかな、という見解に至りました。
 だから内心慌てふためいた結果、忘れちゃった....になってたのかも。
 これからは「待って一旦整理するから!!」って言って、紙とペンを取り出すカッコイイ大人になろうかなと思います。カッコイイかな。


・苦手を自覚していた

 前述した「筋道立てずに話す」が苦手だということを、体感では理解していたようです。
 グループ発表、面接、先輩への質問などなど、形式ばった会話をする時はまずペンを取る習慣がありました。

 例えばちょっと質問したい!って時でさえ、
・何が聞きたいのか
・どこまでやったか
・相手に言って欲しい答えはどれか(どうすればいいですか、じゃなく、「①か②、それか別の方法ですか?」って感じで聞いてる)

 といった回りくどいことをしてから、戦場に赴くような顔で先輩の元に出陣します。

 これを簡単に身一つでひょいとこなせる人、絶対にいると思います。
書いてまとめるなら15分、身一つなら3分で済む。分かってはいるんですが、私には上手くできません。私が身一つで特攻すれば先方に多大な迷惑をかけます。

 できない自覚があるなら補完する何かで対処しよう、その気概は既に持ち合わせていたみたいです。


・「面白い人」「変な人」と言われることに自分なりの答えができた

 私はどこのコミュニティに行っても、「面白いよね」「不思議な人だよね」「なんかちょっと変な人」といった他己紹介を受けることが多いです。
 どうもどうも(照れ)と思う一方で、私は普通に生きてんだけどなぁ、という気持ちがどこかにありました。
 私の普通は皆にとっての変なのかと、私という生き物は変なのかと。
 思い悩んでいる時に「面白い」と言われた時には、人生を笑われているかのような気さえしていました。

 しかし、今回「あんまり日本にはいないタイプね」と言われ、それがストンと腑に落ちました。
 変というか、「私みたいな人って日本におらんのやな」と捉えることができるのかなぁ、と今となれば思うことができます。日本人コミュニティに知らん人種入ってきたら、大抵は「なんやこの人!」ってなると思います。そりゃ興味持つわな。

 ただ「変」「不思議」と言われるだけでは、自分の中で考える材料として不足していたのでしょうか。何事にも考えるための理由が欲しかったのかもしれません。


・思い込み、よくない

 想像していた自分の得意・不得意が真逆でした。パズルとか推理系はちょっと、とか、記憶力はちょっと……とか。可能性を自らの思い込みで削り続けていたのかもしれないなと反省しました。
 ひとまず、日課のナンプレは続けていこうと思います。


・受けた時代の日本教育に上手くハマった

 「資料を見ながら多人数と喋る」、これディベートとか会議が正しくそうじゃないですか?多分、私が小学生だった頃よりディベートをする機会は増えていると思うので、いいタイミングで生まれたなぁ……と感じました。
 私自身、とにかく理詰めされることが大嫌いなので、ディベートを重んじる海外圏居住だったらもっとダメだったかもしれません。うるせぇ!誇った顔するな!他人をシバいて我欲を満たすな!ってなります。
 もしかしたら社会人自体向いていないかもしれません。ヒモになるかぁ。


 とまあ、考えたのはこんな感じでしょうか。

 こういった結果報告は時に残酷です。
 知らなければ「苦手だしなぁ」「能力ないしなぁ」と自分の経験則で判断ができるでしょう。しかし、1回の結果が全てではないにしろ、長年の知見から「こうです」と突きつけられたものはこれからの自分を形作ります。
 自分自身も、「内心で色々と考えることはできるのに、発信する能力がそれに追いつききれていない」という爆弾のような生き物であることがわかってしまいました。
 自分が生まれ持った脳の質を変えることは易々とできません。「できるかも」ではなく、「せめて少しでも」と妥協ラインを探るしかないのです。

 勿論、今回言っていただいたことを全て「正」と捉えていく訳ではないです。
 ある面から見える視点・能力を明確にできるという点で、とても有益な体験であったと感じています。あと何より、全部の指標で上位25%に入ってるはシンプルにすごい。やるやん。

  少しずつ自分が何者であるかを知って、地に足をつけていきたいなぁと思う今日この頃です。

 自分の人生を肯定できる材料のひとつとして、貴重だなぁと感じる体験でした。


6.おまけ ネットに転がってるIQテストと比較してみた

 実際の結果と比較したら面白そうだったので、その辺に転がってるWebIQテストを複数受けてみることにしました。信頼できそうかもな〜ってものから、何やお前!!!ってものまで様々。
 実施したのはテストを受ける前日の夜中です。

①VONVON 簡単IQテスト

 サイトの説明文にも「暇つぶしには!」って書いてあります。
 IQのことを心理テストの類と思っているのかもしれません。

 結果がこちら。

目悪くなるよ

 はいMENSA。


②IQ診断 力脳

 これちょっと信用できそう!って気分で受けました。
 サイトには平均分布や算出される指数の解説などがあり、本も出しているそう。作成者はMENSA所属の方だとか。
 実際やってみた感じも一番難しく、やりごたえがありました。

 結果がこちら。

ええやん

 そこそこ悪くない結果。全く分からん問題が1問あり、ちょっと悔しさが残っています。逆に他は正解しているとばかり思っていたので、何間違えてるのか知りたくてたまりません。助けて〜〜


③国際IQテスト

 名前の胡散臭さに惹かれて受けてみたら、思ったよりガチでした。3〜40分くらいかかったかもしれない。内容もそこそこ難しく、最後らへんは無事飽きました。

 このサイトだけテスト受講後、メルアドや出身、学歴などを聞かれます。統計データとして使うらしい。
 しかし入力後、700円払ったら情報見せたるわ!って言われたので「40分テストしたのに!!?」とキレながらブラウザバックしました。

 と思ったら、30分後くらいにメールが来てタダで見れました。 
 700円は何?

 結果がこちら。

統計もタダで見れるんかい

 本当にこれだけあれば大したもんです。

 ちなみに、「怪しい団体にメルアド情報渡したくない」って人はメルアド入力テキトーでいいかもしれません。
 一定の時間が経つと、トップページに結果晒されちゃうからです。

IQだけ知りたきゃこれで良さそう


 何だかそこそこ近しい値が出されてて面白かったです。
 勿論、多角的な視点から算出されるWAIS-ⅣのFSIQとは全く別物ですが、息抜きとしてはありかもしれません。




 以上、WAIS-Ⅳを受けてみたレポでした。1万字になっちゃった。
 専門家の協力のもといろいろな体験をすると、自分を表す属性を1つずつ増やすような感覚がして楽しいですね。

 私はIQ117、ブルベ夏のみずひら。
 次は何を増やそうか。

 自己理解の一助として、皆さんもWAISを受けてみてはいかがでしょうか。

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