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【日本酒】酒屋目線、コロナ禍と外飲みに思う事
みなさまごきげんよう、しまてるです。
ビールや冷酒、焼酎ロックが美味しい季節になってきましたが、コロナ禍で中々外に飲みに行くことも出来ませんね・・・。
大好きな飲食店さんで仲間や家族と酒を囲み、憩いの一時を過ごす事がこんなにも貴重になるとは思いませんでした。
だからこそ今回は、最前線でお酒を販売している者の目線で思うことを正直に書いていきたいと思います。
①正直、窒息しそう。
いきなり物騒な題を突き付けてきたなー、と思われた方もいらっしゃるかと存じますが、コレが今の飲食業界と酒販業界、そして酒造業界のリアルな状況ではないでしょうか。
飲食業はサービス業であり、お客様が入店して消費してくれなければ経営できません。
酒販業は販売業であり、飲食店さんや一般顧客に購入してもらわないと経営ができません。
酒造業は製造業(一部卸)であり、流通先がなければ経営できません。
そして国内における酒類消費の最たる現場は、飲食店です。つまりゴールである飲食業界で消費活動がされないと、ほぼ全ての関連する業界の経営がストップしてしまうわけです。
お家で飲もう!といくら言ったところで、大規模な飲酒シーンの機会損失が顕著であることに違いはありません。
だからと言って「外飲みしよう!」なんて声を大にして言える訳がないし、自分自身も感染が怖い。そして自分が感染源になるのはもっと怖い。
葛藤とジレンマ、そして先の見えない状況は、まさに酸欠状態のようです。
②もっと規制緩和や流通への対策があれば・・・
戦後では異例の酒税法規制緩和でもある“期限付酒類小売業免許”が交付されたとはいえ、酒類業界を復活させるにはもっと大きなテコ入れが必要です。
例えば、ダイレクトに影響を受けている旅行業界に対して酒販免許と通販免許を限定的に免除させ、ご当地食材とご当地酒、そして旅行業者さんならではの地域の情報を冊子やデータ(オンライン動画やLIVE)にしてセット販売。運送価格も補填をして流通しやすくすれば・・・
外飲みだけでなく、旅行や催事における飲酒シーン減少も顕著ですから、バーチャル化して家に居ながら全国各地の旅行やツアーを追体験できたら楽しそうですよね。
国に助けてほしいわけではなく、コロナを機に新たなビジネスやニーズが生まれているのは明らかなのですから、消費経済活性化に繋がるお金をもっと使っていいのでは?と思う毎日です。
③おうち時間、家呑み、ステイホームによる
需要は一時的なモノ
現在、家呑み需要で小売りの販売量が上がっていますが、今後もしばらく経済状況の悪化が続くことは明白です。
となると、必需品の消費だけが多くなり、嗜好品類の消費は減少していくでしょう。高付加価値を売りとする地酒は、すぐに手に取られなくなりコストパフォーマンスに優れた酒類への移行が予測できます。
これは、本当に覚悟しておくべきことです。きっとその時、私達は別の生き方やサバイヴを余儀なくされるでしょう。
結論:コロナと上手く付き合い、消費経済を
止めない事が救いへ唯一の道
・外にも飲みにいく(ソーシャルディスタンスに配慮し長居無用)
・新たな販売と消費のコンテンツを業界同士で創造する。
・来るべきWithコロナ時代に備えつつ、それまで健全に生存できる時間を延ばすことに尽くす。
なんだか暗い内容になってしまいましたが、この逆境を楽しんでいる自分もいます。こうして執筆活動も出来ているわけですし、4月や5月は未来の為に頭を使う時間も取れました。
人生80年の中で、こんなこと体験出来ること自体が奇跡、もっとポジティブになればこの状況下を生き残る事が出来ればある程度の事は怖くありません。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございます。同業の皆様、今こそ一丸となって事を成すべき時だと思います。頑張りましょう!