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日光例幣使道・日光壬生道2 木崎宿→梁木宿

日光例幣使道とは1647年から221年間、朝廷の勅使が京から日光まで、徳川家康の法要の為に通った道。
中山道・倉賀野宿から日光道中・今市宿まで、日光壬生道を経由し三十一里十丁118.2km、勅使の気持ちになって歩いてみます。

2022.04.02

1.スタート地点まで

東の空がオレンジ色に。
さいたま新都心駅の大屋根。

4つの電車を乗り継いで、2時間強かけてスタート地点に向かいます。


電車の中は部活に行く高校生だらけ。
電車の窓はまるで額縁。
利根川を渡り埼玉県から群馬県に。

土曜朝の車内は、9割位が部活に行く高校生。一時は部活にも行けなかった時期があったので、良かったですね。


旅の友。

このハンドメイドの、絵巻物の様な地図を頼りに歩いてます。
興味のある方は、五街道ウォーク事務局ホームページからご覧ください。


木崎駅ホーム。

木崎宿最寄りの木崎駅、ホームの目の前には、サッポロビール群馬工場。


見事な桜。

駅から例幣使道までは20分くらい歩きます。途中で観たこの桜の木が、本日の一本桜部門のベストでした。


2.木崎宿

木崎宿石柱。
宿場の案内説明。

倉賀野宿から五番目の宿場。
飯盛女を置いた旅籠が多くありました。


芝桜。
特徴的な窓の白い蔵。


桜に包まれた貴崎神社全景。
貴崎神社鳥居。

貴崎神社。
木崎宿の名の由来なのでしょうね。


煙突、酒造所跡かと思われます。
木崎宿石碑。
県道から横道に入ります。

横道が街道の醍醐味、車が少なく景色が楽しめ、リラックスして歩けます。


3.山々と小麦畑と菜の花と

赤城山。
用水。
街道の眺め。
男体山。

前回は曇りで眺められなかった赤城山と、残雪の男体山を眺めながら、小麦畑の真ん中を進みます。


仲良く並ぶ祠。
菜の花と例幣使道。
高寺川。
川沿いの桜。

菜の花と桜の共演、飽きることない風景でした。


糸井、と書いてある以外判読できず。
常楽寺参道。
山門と桜。
右の道が例幣使道。
県道を横断し直進。
男体山、例幣使道の道標。
赤城山、いつまで眺められるかなぁ。
一番公園、良い名前です。
菜の花と用水。

離れていく赤城山と、近づいてくる男体山、一里塚などの道標と共に、山々も道標になっていたのでしょうね。
航海で星を目印にしている感じです。


4.焼きそば文化

焼きそば推しのラーメン屋さん。
焼きそばのキッチンカー。
焼きそば推しの和菓子屋さん。
焼きそばを売る駐車場。
焼きそばだけ赤文字で強調。

小麦畑があるということは、麺文化が盛んなので、焼きそば文化も盛んです。
"焼きそば"の四文字があちこちで目に飛び込んできました。


5.街道歩きとモーニング

聖川。
聖川下流の眺め。
ブロッコリーに黄色い花が咲くとは!
新しい庚申塚。
平成五年建立。
美味しそう!

初めて夫婦で歩いた街道が甲州道中。
朝6時頃に雨の日本橋を出発、新宿御苑の近くで、お腹が空いたのでコメダ珈琲に入り朝食を食べました。
その後も同じ様な事を繰り返した結果、パターンが出来てきました。

1.スタート後5~10km地点で朝食。
2.朝食後10~15km地点で昼食+ビール。
3.昼食後5~10km地点でゴール。
4.ゴール地点に風呂があればベスト。

2021年9月から、ほぼ毎週土曜日に夫婦で街道を歩いてますが、上記1~4を完璧に満たした日は一度もありませんが、本日は1.2.3を満たしました!


日本3位の店舗数のコメダ珈琲店。
モーニングセット450円。

本日の朝食はコメダ珈琲。
街道歩きで立ち寄ったコメダ珈琲は、新宿・府中・千住・古河・小金井・宇都宮・赤羽、太田、8回目です。


6.太田宿

とても目立つストアー。
大谷石の蔵。
蛇川。
蛇川上流。
蛇川下流。

太田宿の中心部まで後少し、15年位前に仕事で何度か来ていた懐かしい街です。当時、群馬県内で最も成長している市町村といわれており今もそうかもしれません。


電柱が地中化された綺麗な街並み。
東武桐生線高架線。
焼きそば推しの和菓子屋さん。
本日の土産、草餅。

街道歩きで、思った時に行動しないと、後悔する事が3つあります。

1.空腹時は店があったら入るべし
 その後店が無いケースがよくある。
2.気になる景色は撮影するべし
 逃すと撮影出来いケースがよくある。
3.気になる土産は買うべし。
 逃すと買えないケースがよくある。

という事で、まだ朝の09:30ですが、土産に草餅を買いました。
蓬の香りが程よく、程よい甘さのあんこ、とても美味しかったです。


左京都右大津?
創業43年の大人気ベーカリーカフェ
WONDERLUST。
八瀬川。
八瀬川と桜。
長念寺。
白い蔵。
創業大正6年の、新田パン。
宿場中心部の街並。
本陣跡地。
東本町十字路。
太田駅。

写真で紹介した、ベーカリーレストランに、パン屋さんの煙突。
たまたまかもしれませんが、小麦畑に囲まれた太田市のパンは、レベルが高いのかもしれませんね。


7.企業城下町

スバル最中。
SUBARU群馬製作所。
SUBARU正門前の信号表札。
SUBARU正門前から倉賀野方面の眺め
SUBARU東門前の信号表札。
SUBARUの外壁。
SUBARUの従業員駐車場。

スバル最中の和菓子屋さんの、前の信号は、SUBARU正門前。左手にそびえるはSUBARUのビル。

群馬県太田市は、SUBARUの企業城下町なのです。
この付近の住所は、太田市スバル町、市内3カ所の工場などで勤務する従業員数は約1万人、凄いですね!

歩いていると従業員用の駐車場があちこちにあり、土曜日で車が停まっていませんでしたが、平日は自分の車がわからなくなる位の、SUBARU車で埋め尽くされるのでしょうね。


石地蔵。
道標。
我が故郷、
日光道中古河宿に行く道の追分。

この辺りで、SUBARU町とお別れです。
電気自動車や空飛ぶ自動車の時代になっても、城下町が栄えています様に。


8.鳥居のない神社

魅力的な居酒屋。
見事な松に護られた祠。
芝桜と例幣使道。
水路の上の祠。
ムスカリと例幣使道。

桜や菜の花以外にも、この時期は多くの草葉が沿道を彩り、特に道端の小さな花には癒されます。


馬洗い場跡の石柱。
前向きになれる自販機。
六地蔵。
地蔵堂。

途中から例幣使道の道幅が自動車がすれ違うのがやっとの広さに。


桜と大きな木が、神社の目印。
鳥居のない神社、賀茂神社。
こちらが鳥居。

鳥居のない神社、賀茂神社。
脱線しますが、中山道浦和宿にある調神社にも鳥居がありません。理由は元々御倉であり、荷物運搬の妨げにならない様に鳥居が無かったと言われてます。


鳥居の無い由来の碑、の前の犬。
鳥居の無い碑。

では何故何故鳥居がないか。
例幣使が神社で休憩しようとした所、一匹の犬が激しく吠え何度か制しても辞めなく、侍が切り捨てた所、首が空に飛び上がり鳥居の上の大蛇に噛みつきました。
これを機に犬を供養し鳥居をはずして、現代に至ってます。


屋根付き庚申塔。
神輿殿。
漆や金の装飾が無い珍しい神輿。
一般的な神輿。
こちらが本殿。

境内には二つの社殿があり、シンプルでわかりやすく、神輿殿には"祇園祭"本殿には"五穀豊穣"と一番読みやすく大きな文字で書かれてます。



9.國境

開放されている、個人宅の祠。
酒屋さんの大きな蔵。
台之郷の辻、石碑。
石灯篭の様な祠。

辻の石碑には、四方の地名が書かれてますが読めません…。


不思議な物を売る自販機。
小麦畑の中を進みます。
蓑虫。
小麦の緑の絨毯。
古墳が多い地域です。
用水と桜。

小麦畑の中を進みます。


桜山跡の石碑。
忘れた頃に現れる、例幣使道の石碑。
工場隣をしばらく進みます。
矢場川郵便局と桜。

このあたりは群馬・栃木県の県境、
上野國から下野國に入ります。


慰霊塔前の桜並木。
慰霊塔前のダイコンバナと桜。

日清・日露戦争の慰霊碑。
撮影は控えましたが、かなり立派な塔でした。


倉庫側面。
倉庫正面。

アート作品の様な模様の倉庫。
白い部分に蛍光塗料塗ったら、夜驚くでしょうね!


大谷石の倉庫。
大谷石の門と壁。

大谷石の産地に向かって歩いて行くので、少しづつ、石造りの蔵や建物が、増えてくると思います。


長浜観音堂説明文。
観音堂と例幣使道。
左たてばやし右さの、道標。

この付近は県道から離れ、そこそこの史跡と自然豊かな長閑な道が続いた区間。こういった道が一番リラックスして街道歩きを楽しめます。


10.八木宿

新宿橋。
いちごの販売機。
とちおとめ2P、800円。
とちおとめ1P、500円。

街道を歩いていると、様々な販売形態を目にします。

野菜無料販売所。
果物の販売機。
餃子の無人店舗。

次はどんな販売形態に出会えるか楽しみです。


珍しい、白いたんぽぽ。
足利の街中は通らず、距離にして1里弱。
パチンコ徳川、例幣使道と関係あるのか?
かわいい六地蔵。


八木節のふるさとへ!
八木節もなか。
本陣跡地。
八木宿の唯一の石柱。
八木節踊り屋台。
八木節会館。

八木節は群馬県桐生市の踊りかと思っていたら、なんと栃木県足利市の八木宿が発祥でした。

八木節会館でスタッフの方が悔しそうに、足利が発祥地なのに、群馬県の踊りみたいに思われているのが残念であると、静かに暑く語ってました。

堀込源太という馬方が歌い始め、襲名制で今は六代目、写真を見る限りそろそろ七代目襲名かもしれません。


母衣輪神社。
宿場の出口付近。
東武伊勢崎線踏切。
東武伊勢崎線福居駅。
例幣使道、梁田宿方面の眺め。
八木節踊り手デザインの街頭。
白壁の蔵。


庚申塚。
道標、相変わらず読めない…。
例幣使街道と記された標識。
八木節のふるさと、最後の看板。

八木宿が終わり、次は渡良瀬川の渡しがあった梁田宿を目指します。


11.梁田宿

国道50号前橋方面。
国道50号水戸方面。
変な場所にある火の見櫓。
綺麗な小麦畑。

北関東の大動脈、国道50号を超えて、西から東に進んでいた例幣使道は、じわじわと進路を北に向け始めます。


並木やぶそば。
かき揚げ蕎麦。

昼食場所に寄り損ね、食べる場所がないと絶望的になっていたところに、魔法の様にあらわれた蕎麦屋さん。
絡みつく様な蕎麦がたまらなく美味しかったです。


梁田宿の街並み。
唯一の石碑。
渡瀬川土手からの小麦畑。
土手の道。

渡瀬川の渡しは跡形もなし。
流れが何度も変わったのだと思われます。


川崎橋。
渡瀬川上流の眺め。
水門と菜の花の土手。
土手の菜の花。

渡しのあった場所は、河川敷ゴルフ場になってました。この時期の菜の花って、こんなに綺麗なんですね。


川崎天満宮。
アニメの世界みたいですね。
鳥居。
例幣使短冊。
立ち寄った際に例幣使が書いた短冊。
日光・二荒山神社を祀る石碑。
石の溝に浮かぶ桜。

川崎天満宮には、必ず例幣使が立ち寄っており、その際に書いた短冊が記録として残されてます。


石仏と土手。
渡瀬川とお別れ。
石仏。
石仏。
庚申塚。

土手の近くを歩くと、川から別れるのが寂しくなるくらい、ほのぼのしてきます。


12.小麦の里

牧草ロールが左奥に見えます。
いちごのビニールハウス。
ネギ畑。
小麦畑。

この付近は道が残っておらず、ひたすら適当に畑の中を歩くと、様々な大地の恵を楽しめます。
成長が早い小麦は芽吹き始めてます。


あしかがフラワーパークが近くにあります。
出流川。
出流川下流の眺め。
田んぼに水が。
いちごのビニールハウス。

北関東では、ゴールデンウイーク前後に田植えが始まります。
田んぼに水がはられると、季節を感じます。


一面の菜の花。
道端にも菜の花。
桜の木と菜の花。
ガードレールの様な菜の花。
小麦畑と菜の花。

1日歩いて土手沿いに多くの菜の花を見てきましたが、この付近は道路の両端にも咲いており、圧巻でした。


一本松地蔵と桜。
岡崎山の桜。
岡崎山の桜。
公園の桜。
夫婦で桜。

明日は26回目の結婚記念日。桜の咲いている頃を狙って入籍した様な記憶があります。


道標。
道標説明看板。

本日はここまで。
来週も桜が楽しめます様に。


富田駅。
足利市の観光案内。
富田駅全景、小山方面。
懐かしい車両。

両毛線・宇都宮線を乗り継ぎ、約2時間で帰ります。

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