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街道歩き温故知新6 日光御成道岩槻宿

街道歩きは前に進む事で精一杯。寄り道できず、又来ようと心に誓った場所は数知れず。そんな場所を訪れるシリーズ、街道歩き温故知新。

今回は日光御成道の岩槻宿。
二度歩いたのですが、二度とも時の鐘を通り過ぎてしまい、今回はそのリベンジに向かいます。


2025.01.26

1.岩槻宿に行くきっかけ

街道仲間7人衆のグループチャットに、ボスの内田さんから、
「明日、〇〇歩きます」
の様なメッセージが2ヶ月に1回くらいのペースで毎回突然入ります。
〇〇に入るのは、3割が高尾山・3割がウォーキング大会・3割が街道。

〜街道仲間のチャット〜
内田さんの行軍予告

今回の内田さんの歩く目的は日光御成道。
二日酔いで1日延期になった事で、午前中ならご一緒出来るので、幸手追分から岩槻宿までお供する事にしました。

街道をちゃんと歩く人々のバイブル、山と渓谷社の"ちゃんと歩ける"シリーズの筆者八木牧夫さんが、新刊"日光御成道・日光例幣使街道・日光壬生通"を昨年末に発行したので、早速活用します。

ちゃんと歩けるシリーズ

ちなみに師匠と仰ぐ八木牧夫さんとは、毎年欠かさず忘年会を開催してます。
先月行われた2024年忘年会の様子はこちら↓


忘年会では、最新刊のちゃんと歩けるシリーズに、八木牧夫さんからサインを頂きました↓

八木師匠のサイン


2.スタート地点まで

今日はそのサイン本を持って歩きます。
といっても三回目なので、道はほぼ記憶してました。

与野駅
06:46発大宮行き
杉戸高野台駅から望む日光連山

内田さんと待ち合わせの場所は、幸手宿から江戸に向かう途中の八幡神社。
なぜ幸手宿ではないかというと、私が大宮駅で電車に乗り過ごしてしまったから。
と幸手駅の手前の杉戸高野台で降りて、八幡神社で待ち伏せをする事に。

杉戸高野台駅
駅前マップ
駅前通り

杉戸高野台駅は、東武日光線で2番目に新しい駅。駅前は住宅地になっています。

高校生
高校生

最近サッカーで何度か全国大会に出場している昌平高校が近くにあり、田んぼの中をたくさんの高校生が歩いていました。


3.内田さん合流

日光御成道
八幡神社

八幡神社に到着。
内田さんをここで待ち伏せします。

初詣の幟
高野砂丘

高野砂丘。
この付近はかつて利根川の旧流域で、榛名山や浅間山の火山灰などから形成された内陸性の砂丘がありました。

八幡神社社殿

歩くとわかるのですが、砂丘跡なので足元は砂地になっており、その上に八幡神社の社殿が建っています。
内田さんが来るまで暇なので、境内をふらふらと散策。

下野ふれあいサロン
下野村

下野ふれあいサロンの看板が。
下野国はこれより20km北にある、現在の栃木県にあたるので、何故だろうと不思議に思っていたら石碑の横に、幸手領下野村、と刻まれていました。

杉戸町新春マラソン大会

今日はマラソン大会がある様です。残念ながら日光御成道はコースに入っていない様子。

安全祈願をする内田さん

内田さん合流。
これより二人での行軍。
街道歩きはそれぞれのペースがあるので、いつもの街道仲間と一緒に歩くことは稀で、内田さんと二人きりで歩くのは今回が初めてでした。

〜街道仲間のチャット〜
久家さんの参戦表明

街道仲間のチャットに、内田さんと合流した旨の画像を送ると、久家さんから日光御成道を、江戸側の起点本郷追分から埼玉方面に向かってくるとの参戦表明が!
途中の鳩ヶ谷宿か大門宿で、「鉢合わせの儀」が出来そうです。

「鉢合わせの儀」とは、同じ街道を別々の起点から歩き始め、すれ違う瞬間を楽しむ儀式の事です。
街道仲間の東さんが東海道を京都から江戸に向かい、久家さんが江戸から京都に向かう途中、見付宿(静岡県磐田市)で、タイミングがあったので鉢合わせの儀を6人で盛大に執り行いました。

(2022.06.11 東海道見付宿 鉢合わせの儀)
(2022.06.11 東海道見付宿 鉢合わせの儀)
(2022.06.11 東海道見付宿 鉢合わせの儀)
(2022.06.11 東海道見付宿 鉢合わせの儀)

東海道鉢合わせの儀の記録はこちら↓

次の「鉢合わせの儀」は、中山道を京都から歩いている東さんと、江戸から歩いている久家さんが、信濃國の和田峠前後で鉢合わせしそうです。
下諏訪宿がいいなぁ。


自然堤防上の一里塚
大落古利根川

大落古利根川。
江戸時代初期までの利根川本流、以前の利根川は東京湾に流れていました。
氾濫が多かったので、「利根川の東遷」と呼ばれる大工事によって、茨城県西部から銚子に向かって流れていた鬼怒川まで掘削をして、流れを変えたのです。

徳川家康が手掛けた半世紀を超える、大規模治水事業、やることがダイナミック過ぎますね。


4.富士山

東武日光線
焼肉赤べこ
街道の風景
富士山

真正面に富士山。
埼玉県に住んでいますが、普段はこんなに大きく見えません。角度や周辺の建物などにより、ここまで大きく見えるとは驚きでした。
街道を歩いてきた中で富士山が一番大きく見えたのは、東海道の富士市内、ぬぅ〜っと聳え立つ音が、聞こえてきそう。夜にかけて歩いたので、色の移ろいが妖艶でした。

(2023.02.26 東海道 富士市内)
白富士
(2023.02.26 東海道 富士市内)
赤富士
(2023.02.26 東海道 富士市内)
黒富士

東海道で富士市内を歩いた時の記録はこちら↓


〜街道仲間のチャット〜
宴席会場決定会議

街道仲間のチャットでは、内田さんは本郷追分から歩いてくる久家さんと、早くもどこで飲むかを決めている様子です。15:00に赤羽、もはや飲むことが目的になっています。

鷲宮神社
下野田一里塚
西塚
手前西塚 奥東塚

下野田一里塚。
両塚が綺麗に残っています。
こんなに見晴らしが良い場所で、両塚が残っている場所はなかなかありません。

名残り杉

日光に行く道だからか、所々に杉並木の名残があります。

富士山
街道の風景
元荒川

元荒川。
埼玉県を縦断する荒川の本流。
先程説明した、利根川東遍と同じ時期に、荒川の流れを西側に移す大規模治水事業、荒川西遍も行われていました。


5.時の鐘

かわいい八百屋
浄安寺
浄安寺 本日の言葉

浄安寺 本日の言葉。
この言葉は、左から読むのでしょうね。

御成道看板
御成道看板

岩槻宿に入りました。
日光御成道愛を、随所に見ることが出来ます。

時の鐘
時の鐘 説明看板

日光御成道、三度目にしてようやく時の鐘に来る事が出来ました。
本日のミッション達成!歩く意思はゼロになりました…

記念写真
城下町地図

岩槻城があった頃の地図。
今は跡形もありませんが、沼に浮かぶ城の姿、幻想的だったと思われます。

裏小路
岩槻道端かるた
岩槻道端かるた
人形のまちマンホール
日高屋

埼玉県のソウルフード、熱烈中華食堂日高屋にチェックイン。

乾杯

結局こうなります。
久家さんに進路妨害のメッセージを送ります。

〜街道仲間のチャット〜
進路妨害

江戸から歩いてきた久家さんは、荒川を渡り川口宿に入ったところ。
15:00から赤羽で飲む予定が、13:00から大宮駅前の大衆居酒屋、いづみ屋本店で待ち合わせをする事に。

岩槻駅

一人で歩く時は、みんなストイックに目的地を目指すのですが、二人以上になるとどうしてもここまで、意思が揺らぐのか、本当に不思議です。

最後に、日光御成道を二度歩いた時の記録を紹介します。
最初に歩いた時の記録はこちら↓

二回目に歩いた時の記録はこちら↓

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