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水戸街道2 小金宿→藤代宿

黄門様が歩いた、五街道に準ずる脇街道の水戸街道。水戸徳川家・沿道周辺の諸大名などが頻繁に往来した茨城県の大動脈、一八宿二十八里を夫婦で歩きます。


2022.05.14

1.スタート地点まで

水戸街道は05:20発がベストタイム。
武蔵野線を乗り継ぎ向かいます。
武蔵野線は、早朝の貨物ラッシュ。
新松戸の、駅前体験農園。
柏駅構内の、ご当地愛溢れるコンビニ。
柏駅改札口。
駅前ペデストリアンデッキ。

午前中大雨の予報の中、スタート地点まで向かうのは気合いと覚悟が必要。そんな時はいつも、街道を行き来した往時の人々は、きっと天気は関係無かったはず、と言い聞かせます。


2.柏

朝の雨街道、人も車もほぼ見当たらず。
時々走る仕事の車。
関東の大動脈、国道16号。
流行りの冷食自販機、1杯600円也。
常磐線、江戸方面。
交通量が少なくて、ストレスフリー。
馬頭観世音。
国道16号に合流し、呼塚橋を渡ります。
大堀川下流、手賀沼に注がれます。

常磐線・国道6号と、交わったりを繰り返す市街地の単調な区間。史跡はありませんが、冷食自販機の様な、現代食文化の流行を楽しんだりしながら進みます。


東武バスセントラル、バス停。
阪東バス、バス停。
立派な庭のお屋敷。
黒瓦平家の屋敷。
黒瓦平家の屋敷。


鬼瓦の下に、宝船。

北柏駅前を過ぎると突然、ゆったりとした風景に。農家風の黒瓦のお屋敷が広い敷地の中に点在し、空が広く感じられます。


東陽寺の不思議な石灯籠、其の一。
東陽寺の不思議石灯籠、其のニ。
見事な庭木。
街道の曲がり角の風景が、好きです。
曲がり角には、必ずお屋敷あり。
あびバスバス停、

"角の屋敷は残る"の法則。
街道の曲がり角は、とても絵になります。そして不思議と、角にはお屋敷が今も残っている確率が高く、曲がり角を見ると、不思議とテンションが上がります。


二十三夜講石碑。
二十三夜講石碑。
国道6号。
左6号 右水戸街道、水戸方面の眺め。
国道356号、赤矢印は起点を示します。

我孫子宿に入ります。貴重な道路の起点を示す、赤矢印付きのおにぎり型国道標識がありました。


3.我孫子宿

農地と戸建住宅とマンション。
常磐線、水戸方面。
我孫子駅前。
八坂神社。
社殿。
伊勢大々講。
我孫子駅周辺観光案内。

我孫子の街中に入りました、畑と住宅が混在、近くには手賀沼がありとても住みやすそうな街です。


駅建設に土地を無償提供した名士の碑。
我孫子市ゆかりの文化人。
朝食会場。
マフィンセット。
郵便局其の八 我孫子緑
割烹旅館、角松本店。
材木店。

我孫子市ゆかりの文化人の説明看板がが駅前に設置してありました。別荘地だったのですね。嘉納治五郎、柳田國男、武者小路実篤、志賀直哉、教科書に出てくる錚々たる顔ぶれです。


従是子神道、石碑。
我孫子宿の説明看板。
本陣跡、今はマンション。
茅葺屋根の屋敷。
料亭鈴木屋。
寿一丁目。

水戸街道を歩き始めて、千住以外で初めて本陣跡の表示、嬉しいですね。


左水戸街道、右御成海道?
交差点三角州の石碑群。
成田線、浜街道踏切。
成田線。
金柑の実。
三角州農場。
小さな里芋の芽。

我孫子宿を抜けると、空が更に広く感じ、道沿いの植物たちが街道歩きを楽しませてくれます。


4.街道の語尾に"ル''が付く目印?

松戸車両センター我孫子派出所。
車両センターガード。
長い長いガード下。
カード下のカタツムリと団子虫。
我孫子市内公共施設循環バスバス停。
理髪店サインポール。
ウスベニ葵。
我孫子市雨水マンホール。
理髪店サインポール。

街道沿いでよく見かける語尾に"ル"が付く目印。理髪店サインポール・マンホール・バス停留所ポール。結構ありそうですが、水戸まで粘り強く撮り続けてみます。


取手の街並み。
消火栓マンホール。
木塀の屋敷。

途中道に迷い、眺めの良い高台に出ました。彼方に国道6号と常磐線の利根川橋梁が見えます。離れているのに大きく見えて、迫力も感じられます。


5.坂東太郎

大利根橋。
珍しく橋に入ってから曲がってます。
振り返ると東京まで37km。
利根川上流、熱帯雨林の川みたいです。
取手市中心部。
特急ひたち、川幅の広さがわかります。
納豆工場。
茨城県に入りました。
こちらが水戸街道。
大利根橋江戸方面の眺め。

利根川の凄さは、河口の銚子まで80km以上あるにもかかわらず、堤防間の距離を表す川幅がとても広く、国道6号大利根橋は利根川を架かる道路橋では1番の長さ1,209m。川自体の幅も広く、特急ひたち号の車両の幅とほぼ同じでした。

ちなみに日本三大暴れ川には名前がついており、利根川=坂東太郎 ばんどうたろ)う、筑後川=筑紫次郎 つくしじろう、吉野川=四国三郎 しこくさぶろう、と呼ばれています。


6.取手宿

常磐線ガードとひたち号。
乾電池の自動販売機。
壮大なスケールの鉄道高架下アート。
利根川のススキとの満月のアート。
利根川と渡し船のアート。
岩沢酒店のからあげ弁当。

常磐線ガード下に、壮大なスケールの壁画があります。取手市が2000年から取組む、壁画によるまちづくりの一環。1枚目写真の作品は2021年作品で、テーマは「取手の街と利根の龍」、素晴らしい取組ですね。


醸造元、田中酒造店。
田中酒造店全景。
奈良漬の新六本店。
取手市コミュニティバス バス停。
大利根交通 バス停。
関東鉄道 バス停。
着物の田丸屋。

常磐線ガードをくぐり、本陣通りに入ると街並みが一気に街道モードに入ります。利根川の渡船場があり、かなり賑わった事でしょう。


本陣染野家住宅説明看板。
本陣表門。
本陣主屋。
本陣染野家住宅説明看板。
広間の神棚。
土間の屋根付近。
二の間からの中庭。
茅葺屋根内側。

見事な茅葺屋根の本陣。徳川家の歴代藩主、水戸藩士、他大名が宿泊や休息に利用してました。


7.坂東太郎との別れ

八坂神社。
元商店風の旧家。
元商店風の旧家。
元商店風の旧家。
理髪店のサインポール。
狭い道に入ります。
水戸街道石柱。

本陣を過ぎると、元商店風の旧家がいくつか残っています。


堤防の様な形をした不思議な道。
利根川堤防の手前で、左に分岐。
利根川との別れ。
静かな道を進みます。
八幡神社。
アンパンマンを意識した看板。

利根川堤防の近くまで道は向かい、近づいた後に左に別れます。利根川=坂東太郎はとてもとても雄大な大河でした。


8.生垣の道

四方を生垣で囲われた家。
生垣住宅が立ち並ぶ住宅。
生垣と古民家。
生垣と新民家。
生垣と街道。
生垣と街道。
生垣と街道。
生垣と街道。
生垣と街道。
生垣と街道。

坂東太郎と別れ少し歩くと、多くの家の塀が生垣でできた集落が現れます。雨上がりと新緑が相まって、街道沿いに鮮やかな色彩を放ってました。


石垣と生垣。
石垣と生垣。
水戸街道石標。
生垣の道を振り返る。

石垣の上に生垣を施してある家もありました。大袈裟ですが、日本の道100選に選ばれそうな、ポテンシャルがある道でして。


9.田園の道

田植え後の田園風景。
カラスが食事中。
読めない文字の看板。
謎の田んぼ、休耕田・蓮根?
相野谷川、旧陸前浜街道の表記が。
"来鷹"の文字が、徳川家の鷹狩の地?
石仏群。


水戸街道標柱。
花と生垣と街道。
石垣と生垣。
芸術的な生垣。
消火栓。
お城の様な屋敷。

GW前後の田植えが終わり、田んぼではカエルが鳴き始めてます。街道歩きで長閑な風景を歩いている時間は、史跡と同じくらい楽しい時間です。


もし田んぼが海だったら…
この屋敷は海に浮かぶ城。
この木立は松島の小島。
海に浮かぶお墓。

田んぼの真ん中にポツンと残る、屋敷や木立や墓が、とても美しく見えます。眺めていると、田んぼが海に見えてきて、そう考えると景色が違って見えてきます。
松島海岸の風景みたいで、"田園松島"と呼ばせてもらいます!


石仏。
耕運機。
釜伸橋。
用水。
マーガレットと街道脇の用水。
理髪店のサインポール。

田園地帯のため、灌漑用水が縦横無尽に流れています。写真では撮影できませんでしたが、1m弱の幅の用水に鯉がたくさん泳いでいたのは、不思議な光景でした。

10.藤代宿

常磐線。
旧陸前浜街道踏切。
常磐線水戸方面。
藤代の街中に入りました。
坂木呉服店。
相馬神社。
相馬神社案内柱。

藤代宿に入りました。静かな街並みで、所々に街道らしさが自然に残っています。

曲がり角。
防火用の石桶。
石桶の水草。
愛宕神社。
オートバイ神社。
本殿。
愛宕神社説明看板。

愛宕神社が、オートバイジンジャーと銘打って、幟や顔ハメパネルが設置してありました。調べると、一般社団法人 日本二輪車文化協会が認定しており、バイクで地域活性化を目指していることがわかりました。お遍路さんみたいな感じで全国を巡る、面白いですね!


古民家。
小貝川の堤防。
小貝川堤防。
文巻橋。
小貝川とひたち号。
小貝川上流。
本日の昼食会場。
醤油ラーメン。

私は茨城県出身なので、小貝川というと洪水で氾濫するイメージが残っております。川の勾配が緩く利根川からの逆流の影響を受けるなど、条件が揃っているためです。利根川は本来は東京湾に流れていましたが、江戸の洪水を防ぐために、元々鬼怒川が流れていたルートに、流れを変えた歴史があります。小貝川の洪水は人災でもあると思うと複雑になります。


竜ヶ崎市に入ります。
幸谷橋
谷田川。
龍ケ崎市駅とひたち号。
龍ヶ崎市の街並み。
ミニミニバス停、かわいい。
降車専用だから小さい様です。
関東鉄道踏切。
関東鉄道、竜ヶ崎方面。

途中踏切で渡った関東鉄道は、竜ヶ崎線と呼ばれ、4.5km先の竜ヶ崎駅が終点。自治体名は龍ヶ崎で、略字が今に残っていているのでしょうね。

道標。
道標説明看板。
昆虫専門店、ドラクワ。
関東鉄道バス停。
本日はここまで、駅に向かいます。
コミュニティバス バス停。
24h卓トレ⁈
龍ヶ崎市駅。
おすい、マンホール。
龍ヶ崎市駅誕生の説明看板。

本日はここまで。久々の雨の街道でした。来週以降も田園地帯を歩くので楽しみです。

銭湯、馬橋バスセンター。
馬橋の団子屋さん、山長。

帰り道、先週に引き続き馬橋の銭湯に。ここがとても落ち着くのです。サウナのルールが複雑で、40年通っている常連さんに教えてもらったりして、人情味溢れる、旅の最後の楽しいひとときでした。

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