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水戸街道5 堅倉宿→水戸宿〔完〕

黄門様が歩いた、五街道に準ずる脇街道の水戸街道。水戸徳川家・沿道周辺の諸大名などが頻繁に往来した茨城県の大動脈、一八宿二十八里を夫婦で歩きます。


2022.06.04

1.スタート地点へ

いつもより遅い出発
上野からの始発列車
本日の朝食会場
ボックスシート

本日のスタート地点小美玉市役所、土日祝日に辿り着ける公共交通機関が1日2本のバスのみ。その時間に合わせると与野駅6時の電車になり、歩き始めは9時。
登山と似てて、遅いスタートは精神的に不安になります。

水戸街道(江戸街道)絵図

この画像は前回、府中宿石岡の一里塚に掲示してあった地図。川が一番街道歩きに影響を与えるので、川を中心に描かれてます。その川を電車内から撮影してみました。

隅田川
荒川
中川
江戸川
利根川
小貝川
桜川

どの川も印象深く残ってます。
一路という、浅田次郎さんの中山道を舞台にした江戸への参勤の物語に、「東海道は川との戦い、中山道は川との共存」様な表現がありましたら。水戸街道はどっちだったのでしょうね。

美しい水田
笠間駅前ヨット食堂
1日2便のバスに乗ります
茨城県はサイクル推し
小美玉市役所

スタート地点の小美玉市役所に到着。3時間も移動すると、歩くテンションが下がってしまいます。
ちなみに小美玉市の名の由来は、小川町・美野里町・玉里村の頭文字です。

2.堅倉宿

堅倉宿の町並み
ご当地スーパー タイヨー
旧商家
一本槍の看板
復旧門
復旧門説明看板
立派な門のお屋敷
見事な庭木
立派な門
曲がり角にある旅館かどや
かどや全景

水戸街道、土浦宿を過ぎると、黒瓦に薬医門、平屋造りの主屋と見事な庭園を構えたお屋敷が、多く残されています。
空襲が無かったり、農業が盛んな地域なので、家業が代々継がれているのかもしれません。

赤煉瓦の壁
堅倉宿の中心部を抜け
巴川を渡り
巴川
理髪店サインポール
ほしいも直売所
ほしいも直売店の看板
懐かしい
ゴミステーション
石碑
じゃがいも畑
牛馬頭観音
蟻地獄の巣発見
蟻地獄を飼うのが趣味の妻
石仏

街道歩きの醍醐味は、宿場町だけではありません。9割近くを占める、何もない風景にも隠されています。
田畑の風景、地域に愛されている石仏・季節の植物などから、マンホール・火の見櫓・郵便局・理髪店サインポールの様なマニアックなものまで、近代の文化も楽しめます。

甲州道中の蟻地獄の成虫

途中で虫好きの家内が、蟻地獄の巣を発見、お裾分けをいただき、家で飼い成虫のウスバカゲロウまでの生育を目指します。
昨年、甲州道中笹子峠でお裾分けいただいた蟻地獄は、ウスバカゲロウに成長しました。

3.なまこ壁の蔵

年季の入った橋
ゴミステーション
石仏群
二十三夜塔
道祖神
なまこ壁の蔵
なまこ壁の蔵
理髪店サインポール
個性的な屋根の家

なまこ壁の蔵が増えてきます。この付近の大工さんの好みがか、当時の流行りだったのか、特定の地域だけの地域性って面白いですね。

稲荷大明神
朱色の祠
中には金色の仏像が
拝殿
拝殿と注連縄
献米の箱
石船神社
石柱

稲荷大明神の献米の箱には驚きました。流石は稲荷大明神、お米は大切ですものね。

皆藤梨園
土壁の納屋
なまこ壁の蔵
なまこ壁の蔵
なまこ壁の蔵
間伐された雑木林
人を抱く石仏
キクと石仏
ゴミステーション

人を抱いている石仏、よく見ると赤子ではなく、大きさが大人にも見えます。何を抱いているのか、想像ができませんでした。なんだろう…

4.明治の小学校跡

黒川橋
黒川
元西郷地小学校跡
元西郷地小学校跡説明看板
山中薬師本堂
山中薬師本堂説明看板
吽形像
お供え
阿形像

明治時代に寺の本堂を使い、10年近く小学校として活躍してました。

白鷺
水田に映る雑木林
水鏡に映る夏の雲
筑波山
茨城町に入りました
栗林
さつまいもの花
石碑

水田が綺麗で、白鷺や鴨を眺めたりして、ぼんやりと時間を過ごしてしまい、なかなか先に進めません。

理髪店サインポール
美しい竹林
筍の抜け殻
愛宕神社
将軍地蔵
階段があるので登ります
祠に七福神が
左に立っているのは誰?
猿ですね
愛宕神社拝殿
帰り道の景色

どこの愛宕神社も階段を登る印象が強く、ここにも階段がありました。

5.小幡宿

坂を登ると小幡宿の町並みが
立派なお屋敷
江戸屋商店
立派なお屋敷
立原パン店
パン完売
珍しい石の塀
赤い屋根の板塀
美しい

坂を登ると、町並みが現れます。登り切る直前に、視界に水平線みたいに広がる街道の町並みを観るのが、至福のひととき。

上野合郵便局
希少な電話ボックス
小幡城址入口
聖徳大神
栗林と街道
とうもろこし畑

とうもろこし早い、もうこんなに大きくなってる。この付近には小幡城という中世の城跡があり、県内屈指の広さでした。

寛政川
寛政川と水田
青龍大権現
階段を登り切ると
小さな祠が
手のひら大の小さな注連縄
鳥居と水戸街道

宿場町の大きな神社は、いつか行けると思い参拝を省略しがちですが、小さな神社は、いつ来れるかわからないので、脚が自然と動きます。

国道6号に合流
千貫桜記念碑
千貫桜説明看板
理髪店サインポール
ENEOS6号線水戸南
東関東自動車道
小幡北山埴輪製作遺跡
東京から95km
栗の木

小幡北山埴輪製作遺跡とは、埴輪工場跡地のことを示してます。
栗の木が芽吹く時期で、街道沿いは栗の香りが充満してます。
かつて仕事でこの付近を、何度も特急ひたち号で通過ていたのですが、その時は車内に栗の香りが入って来て、驚いていた事を思い出しました。

6.長岡宿

国道6号とお別れ
ヒメジオン
理髪店サインポール
下り坂に沿ったお屋敷群
彼方に茨城県庁
サービスタクシー良い名前

彼方に茨城県庁の建物が見えてきました。いよいよ水戸宿です。
街道を歩き終点が近づくと、心の中で達成感より寂しさが強くなり、不思議と何の感情も湧かず、無の心境になります。
今回もそんな感じです。

高橋
涸沼川上流の風景
クラシカルなトラス橋
理髪店サインポール
旅館中多屋
小鶴商店街
諏訪神社
理髪店サインポール

水戸街道に入り、理髪店サインポールを撮影してますが、想像以上に多く、スマートフォンのアルバムがサインポールだらけになってきました。

サイクリスト専用表示
低すぎる押しボタン
長岡郵便局
みそまんじゅう藤屋製菓
家族に大好評で即品切れ
登り坂が始まります
理髪店サインポール
高岡神社
長岡宿の町並み

坂を登ると神社が現れ、その先に宿場町が続き、再び神社が現れると下り坂が始まり、宿場町が終わる。
水戸街道はこのパターンが多かったです。

木村家住宅
木村家住宅中庭
木村家住宅茅葺き屋根
立派な屋根のお屋敷
大谷石の蔵
立派な木塀
木塀と大きな主屋
理髪店サインポール

脇本陣だった木村家住宅は、一般公開されておらず。
立派な茅葺き屋根の主屋でした。

7.ENEOS

ENEOS茨城南
東京から100km
北関東自動車道
水戸市に入りました!
ご当地チェーン へんこつうどん
オルラヤ
熱田神社
ゴミステーション
昼食会場
おいし〜い!

街道を歩いていると、全国チェーン展開している、小売業の店舗を目にします。その中で同一ブランドで、コンビニと郵便局以外で一番多いのがENEOS、国内のガソリンスタンドの半数近いシェアを占めています。
という訳で水戸街道を歩き始めて、ENEOS全店舗を記録してます。

梅の花の四角い消火栓
梅の花の丸い消火栓
梅の花のガス
三角基準点マンホール
茨城県庁前の道
とうもろこし畑
鯱鉾のお屋敷
金次郎さん
お餅レストラン
本日の入浴会場
国道50号

入浴場所があると迷わず寄り道。
という訳で街道から逸れて、入浴会場を目指します。
マンホールの写真撮影し忘れてたので慌てて撮影。水戸なので梅の花のマンホール三昧、マンホールは奥深いですね。

8.水戸宿

市街地の街道
金山稲荷神社
金山稲荷神社石碑
二十三夜塔と石仏
県道から左に逸れます
桝形
藤田流舞踊会館
住宅地の中の街道
再び県道に
神楽屋敷跡
右に曲がります
長い下り坂
常陸第三宮 吉田神社
吉田神社案内看板

水戸市内は県道と住宅地の中を、クネクネ曲がりながら進みます。街道らしさを感じるモノはほぼ無く、道に迷ったかと不安になった時に、クランク状の道"桝形"が現れるとホッとします。

金刀比羅神社
狛兎
吊るし雛がある社殿
お堀が現れます
落ち着きますね
江戸街道起点の石碑
お疲れ様でした

道に迷ってお堀に辿り着き、橋を渡った場所にひっそりと水戸街道終点を表す、江戸街道起点の石碑が!
突然終点が現れたので、驚きましたがこれにておしまい。

竈神社
竈神社説明看板
お堀
桜川と光芒
桜川はこの先那珂川に合流
なまこ壁模様の水戸駅
高浜駅ホームからの筑波山
恋瀬川と筑波山

水戸駅に近づくと、ものすごい数の高校生が駅に向かって歩いています。駅の中も高校生だらけ。
大人はどこに行ったのかと思いましたが、ここはクルマ社会なので、クルマを持っていない高校生の割合が高いのは必然。自動運転が当たり前の時代になると、人の流れも変わるのでしょうね。

水戸街道はここまで。
次は成田街道・川越街道を予定してます。


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