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東海道 復路16 日坂宿→藤枝宿

31年前、卒業旅行で東海道を江戸日本橋から京三条大橋まで歩いたので、今回は江戸に向けて歩きます。
調べたところ、大坂高麗橋が起点の様なので少し長めの、東海道"五十七次"の独り珍道中を始めます。


23.02.24

1.日坂宿

朝食
むかごの炊き込みご飯
宿の奥様とご主人

無理を言って朝食を6時からご用意頂き、本当にありがとうございました。
お料理全て美味しかったです!

本陣跡
本陣跡 説明看板
日坂郵便局
秋葉常夜灯
秋葉常夜灯 説明看板
街道の風景
酔俠館

秋に行われる、事任八幡宮例大祭用の山車が格納されてます。

街道の風景
広重 東海道五拾三次 日坂 狂歌入
広重 狂歌入東海道 説明看板
日坂の街並みをふり返る
二の曲り
二の曲り 説明看板
あと少しで坂の上
坂の上の茶畑

物凄く急な坂道を息を切らしながら昇りきると、そこには茶畑が広がる台地が。自動車や人の気配が無い為か、音が無い世界で異次元に迷い込んだ様な錯覚に陥ります。

街道の風景
広重 東海道五拾三次 日坂
広重 東海道五拾三次 日坂 説明看板
夜泣石跡
夜泣石跡 説明看板
茶畑
芭蕉句碑
芭蕉句碑 説明看板

芭蕉も、早くから宿を立って旅をしていたことが伝わる句。
朝茶の煙を表す言葉が、茶の香りを想像させます。

2.地球に優しい茶畑

左 放置茶畑 右 現役茶畑
茶畑と鉄塔の共存
茶畑の風景
街道の風景
芭蕉句碑
芭蕉句碑 説明看板

この句は、なんとなくユーモアたっぷりな内容で、芭蕉が「あぁ食べちゃっているよ」と呟いている様子が想像できます。

地球に優しい茶畑 ブロック塀リサイクル

茶畑の石垣をよく見ると、ブロック塀の廃材らしきものが使われています。
見事な再利用、地球に優しい茶畑ですね!

街道の風景
地球に優しい茶畑 道路廃材リサイクル
地球に優しい茶畑 道路廃材リサイクル
菜の花と街道
鎧塚
地球に優しい茶畑 廃タイヤリサイクル

地味ですがお茶畑の法面が、リサイクル品で出来ている風景には感動!素晴らしい工夫です!
見過ごしてしまいそうな風景に心ときめき、廃材なのにとても美しく輝いて見えました。

3.小夜の中山

佐屋鹿神明神社
佐屋鹿一里塚跡
佐屋鹿一里塚跡 説明看板
天皇杯受賞工場

天皇杯って競馬やサッカーなどのイメージが強いですが、農林水産祭参加表彰行事で、特に優秀な実績をあげた生産者等に対しても贈られています。

下り様が見えてきました
名物子育て飴の扇屋
久延寺
街道の風景
枝だけの茶畑
物凄い下り坂
物凄い下り坂をふり返る

30年前に東海道を歩きましたが、当時の記憶が殆どありません。
20代前半でまだ若かりし頃15日で歩いたので、景色などあまり見ずに京都を目指していたからかもしれませんが、突然思い出す風景があります。
この坂をふり返ったら思い出しました。
30年前、直線の坂を息を切らしながら昇りきった先に、別世界の様に広がっていた茶畑、それが今歩いていた、小夜の中山だったのです。

菊川神社
菊川神社 説明看板
深むし茶 井村製茶
茶畑と高速道路

この付近菊川村はかつて間の宿、難所”小夜の中山”を控え、茶屋本陣もあったそうですが、その跡は見つかりませんでした。

4.菊川金谷の石畳

菊川坂入口
街道をふり返る
梅と石畳
菊川坂石畳 説明看板
菊川坂石畳
万古不易=永久に変わらないこと
諏訪原城跡
諏訪原城跡 説明看板

諏訪原城、徳川家康によって攻め落とされた城。
立派な資料館があり、島田市の思い入れが感じられます。

島田市コミュニティバス停留所
自家焙煎珈琲 アルム
金谷坂石畳下り口
金谷坂石畳
すべらず地蔵尊
お地蔵様
すべらず地蔵尊 説明看板
新春合格祈願スポット巡り
すべらず地蔵尊をふり返る


街道の風景
島田市観光案内
集落が見えてきました
金谷大橋
金谷大橋跡

かつて街道の峠には石畳がありました。
草鞋で歩くには適していたと思われますが、近代の靴で雨上がりに石畳を歩くと、下り道ではつるつる滑って恐怖でしかありません。なかなか悩ましい復元ですね。

5.金谷宿

定飛脚問屋跡
定飛脚問屋跡 説明看板

定飛脚問屋とは、定飛脚と呼ばれる特急便の飛脚の問屋。
なんと江戸・大坂間を六日で移動したそうです!
想像の遥か上を行く速さですね。

銘茶 松本茶店
脇本陣跡
脇本陣跡 説明看板
柏屋本陣跡
柏屋本陣跡 説明看板


佐塚屋本陣跡
佐塚屋本陣跡 説明看板

西に小夜の中山の峠道が、東に大井川川越しがあったため、本陣が3つもあります。往時はさぞ賑わった事でしょう。

秋葉神社
和菓子 河崎屋分店
清水橋
清水川
大代川
大井川鉄道踏切
新金谷駅
露店みかん

大井川鉄道の踏切を渡ると、蒸気機関車の石炭を燃やした時の香りが、ほんのり残っている様に感じます。機関車トーマスの顔が描かれた機関車、見てみたいです。

6.大井川川越し

八軒屋橋
新堀川
金谷淑川越し場跡 地図

川越し場跡の仕組みが面白かったです。
川越人足50人が控える場所を番宿と呼び、一番から拾番まであり、その他川会所と呼ばれる通行料金を管理する場所などがありました。

川越しの絵
川越え人足総代 仲田源蔵 石像
仲田源蔵 経歴
石の稲荷
大井川堤防
堤防から街道をふり返る
大井川
大井川橋 石標
大井川橋

大井川橋、長いです・・・・。

大井川下流 西側
新東海製紙煙突
大井川下流 東側
大井川橋 説明看板
大井川橋をふり返る

渡るのに15分かかりましたので、距離にすると1,000mはありますね。
天竜川も同じく15分かかっており、次の富士川が何分かかるか楽しみです。

旧堤防の上の見事な桜並木
川越し跡から対岸の金谷宿を望む
JR東海道本線
川越え跡から望む街道の風景
島田市博物館と遠足の小学生
川越え石碑

いい句があります。

箱根八里は
馬でも越すが
越すに越されぬ大井川

小学生に見習い、島田市博物館に入り、大井川の川越しを学んできます。

充実の蓮台ラインアップ
川越し人足の仕事と生活
料金表
川越し人足の階級
大名の川越し

知らない事をたくさん学べました。
ここはお勧めです。

稲荷神社
稲荷神社 説明看板
大井川の川越 説明看板
大井川川越遺跡案内図


川会所跡
街道の風景
十番宿
十番宿説明看板
川越人足
川越人足の六さん

テーマパークの中みたいな感じで、川越遺跡が復元されていました。
飲食店や土産屋さんがあったらもう少し賑わうかもしれませんね。

新東海製紙の塔
ENEOS 向島 SS
大善寺 閻魔大王
大善寺の梵鐘
大善寺の梵鐘 説明看板
大善寺の訓示
おすい

大善寺の梵鐘の日の出と日の入り時刻に鳴る鐘の音が、大井川川越の始まりと終わりの合図になっていました。

7.島田宿

大井神社
土手石垣
土手石垣 説明看板

なんと、神社参道の石垣の石、川越人足が仕事帰りに毎日持ち帰っで築いた、その姿を想像するだけで興奮してきます。

拝殿
大井神社 説明看板
奇祭 帯まつり 銅像

島田の帯祭り。
毎年10月中旬行われ、寅・巳・申・亥の年が、3年に一度の大祭。
複雑なしきたりがあり、祭りの3日間は電話を使わず伝令が駆け回る、1町内1余興をする、街ごとの境界線を越える前に許可が必要、屋台は後ろには下がれない、など伝統が大切に守られている様です。

大村屋酒店
街道の風景
和菓子 稲葉屋
和菓子みのや
芭蕉句碑
芭蕉句碑 説明看板
和菓子 鯛焼
黒煉瓦の商店
問屋場跡
問屋場跡 説明看板


和菓子 龍月堂
丸七製茶
一里塚跡
一里塚跡 説明看板
帯祭りの路面オブジェ
和菓子 中村菓子舗

商店街はコンパクトでしたが、多くの店があり、往時の賑わい感じました。

本日の昼食会場
いただきます
桝形跡
桝形跡 説明看板
桝形の風景
朝から開いているラーメン屋さん

次の宿場町藤枝宿は朝ラーメン発祥の地。
午前3〜4時ごろからお茶の農作業や取引が行われることが多く、ラーメン屋さんの開店時間も早くなったことが、朝ラーの起源の様で、今では静岡県各地に早朝ラーメン文化が普及しています。

大津谷川と菜の花
茶 ひとごと
県道から左にそれます
街道の風景
古東海道跡
古東海道跡 説明看板
田中藩領牓示石蹟
田中藩領牓示石蹟 説明看板
わがまち藤枝
洋菓子 美園
名残り松
青果 本陣
志太一里塚跡
志太一里塚跡 説明看板

長閑な風景の中を抜け、あと少しで藤枝宿に入ります。

8.藤枝宿

勝草橋
瀬戸川
瀬戸川の徒渡り 説明看板
藤枝宿地図
街道の風景
和菓子 池田屋
問屋場跡
茶 水乃園
下本陣跡
伊久美園茶店
街道の風景
和菓子 かし善
和菓子 おきせ
小野製茶


長楽寺商店街 理髪店の垂れ幕
長楽寺商店街 靴店の垂れ幕
長楽寺商店街 塗装会社の垂れ幕
常夜灯
長楽寺商店街 酒店の垂れ幕
長楽寺商店街 建築工房の垂れ幕
長楽寺商店街 茶店の垂れ幕
茶 柴田園
長楽寺商店街 種苗店の垂れ幕

長楽寺商店街の垂れ幕、店ごとにイラストが描かれていて飽きませんでした。誰が描いたのでしょうね?

徳川家康ゆかりの町 説明看板
藤枝本町郵便局
和菓子 甘清堂
茶 海野商店
常夜灯
和菓子 府中屋

商店街が驚きの長さで30分位楽しめました。
やはり茶所だけあり、お茶屋さんが多く、その影響か和菓子屋さんも多く目に留まりました。

9.沖縄の友との再会

成田山
茶 山本商店
街道の風景
水守地区東海道地図
沖縄で一緒に働いていた鳥海さん
はいポーズ!

なんと沖縄で同じ時期に単身赴任していた鳥海さんが、東海度を西に向かって歩いており、ちょうどすれ違いました。
沖縄にいた時に一緒に国道58号を歩いたりしたので、不思議なご縁です。
参考までに58号を歩いた時の記録を紹介します↓

須賀神社
須賀神社のクス 説明看板

ということで本日はこれにて切り上げて、再開を記念して懇親の儀を執り行います。


懇親の儀 会場 大村庵
THE蕎麦屋さんのつまみ
THE蕎麦屋さんのつまみ
THE蕎麦屋さんのつまみ
はいポーズ!
部屋で延長戦!

本日は仲間との出会いがあり、最高のひと時を過ごせました。
街道歩きは本当にいいですね!

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