「説明力」とは「思考の深さ」である
こんにちは!
「難しい」を「易しい」に変えるナビゲーター 深谷百合子です。
企業様と研修内容の打合せで、現場の課題としてこんな声をお聞きしました。
「若手の説明力をアップするにはどうしたらよいか」
こういうとき大事なのは言葉の定義です。
「説明力」とは具体的に何を指すのか。
具体的にどのような状態になったら「説明力」がアップしたと感じられるのか。
具体的にどのような状態が「説明力」が不足していると感じられるのか。
ここを突っこんでお聞きしていくと、
「そもそも、日本語の“てにをは”ができていない」
「前提を共有せずに結果だけ言ってくるから、何の話なのかがわからない」
「話の本筋ではないところに時間をかけて説明している」
「そもそも説明の内容が薄い……」
などなど、具体的な課題が出てきます。
そうした課題一つひとつについて、「こうすればいい」というのは「対症療法」みたいなもの。
対症療法を繰り返しても根本解決するとは限りません。
さらには、「若手の説明力がアップする」というのが最終ゴールではないんですよね。
若手の説明力がアップしたその先に、どんな状態が実現できていたらいいのか。
そのゴールの設定が実はものすごく大事です。
「説明力」はあくまで「手段」ですものね。
そうした話をしていく中で共通点として感じるのは、「思考の深さが足りていないのかも」ということです。
具体的に言うと、次の3つが欠けているか、言葉にできていないことが多いのです。
その3つとは
・説明の目的を理解していない
・納得して動いてもらうための材料が足りていない
・結局どうして欲しいのかが示されていない
「若手の説明力をアップするにはどうしたらよいか」
と思ったときには、この3つに焦点を当てて相手に質問をしてみてはいかがでしょうか。
「その説明で誰にどうしてほしいのか」
「相手が納得するだけの理由と根拠となる事実は足りているか」
「具体的な行動を促す言葉になっているかどうか」
ある意味「トレーニング」です。
とはいえ、難しくはありません。
「説明の目的」「納得して動いてもらうための材料」「相手に促したい具体的な行動」を紙に書き出すことで、自然と思考が深まっていきます。
具体的な書き方などは講座でお伝えしていますので、ご興味がありましたら、こちらもチェックしてくださいませ。
それでは、また。
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