つまらないと思う練習ほどやればレベルアップできる理由ーその2
中国語の勉強を始めたばかりの時、必ずぶち当たる壁。
前回は発音について書きました。
今回は、私が勉強し始めた頃、
「こんなのいいや」とスルーしてしまったけれど、
本当は真面目にやるべきだったと後悔した
「量詞(助数詞)」について書いてみたいと思います。
量詞は、比較的早い段階でテキストに登場してきます。
1個の「個」、2匹の「匹」のように、
後ろの名詞によって数を数える言葉が中国語にも色々有るわけです。
「これは大事です。覚えて下さい」と先生に言われ、
作文で正しく使っていないと、赤ペンで修正が入ります。
「条」、「张」、「杯」、「只」、「辆」、「本」……
その辺りまでは、まぁ何とか使い分けていましたが、
例えば「架」。
飛行機も「架」
ピアノも「架」
飛行機とピアノって、全然違いすぎて、イメージが結びつかない!
あ~、もうめんどうくさい!
覚えるといったって、数が多いし!!
だいたいのものは『个』で通じるんだから
そんなの別に覚えなくてもいいじゃん。
それより、他の単語!
もっと実際に登場する単語を覚えようよ。
そんな風に思って、
単語の参考書で量詞の一覧表が出てきても
真面目に読まずにすっ飛ばしていました。
「私はネコを1個飼っています」
って、幼児みたいな表現でも
とりあえず通じればいいじゃんと思っていました。
でも、それを続けているとどうなるか?
だんだん中国語のレベルが上がり、
複雑な長文を読むときに、
量詞を覚えていないと、
読解に苦労するようになるのです。
どういうことかと言うと・・・
複雑な長文でも
量詞をヒントにして
それに対応する名詞をサクッと見つけることができれば、
その文の構造が簡単に分かるようになるのです。
例えばこんな文
↓ ↓ ↓
一面用紅色的粗綿布制作的五星紅旗
一見、何じゃこりゃ?? です。
でも「面」というのが量詞だと知っていれば、
後ろに「平たい物」に相当する名詞が来るんだろうなと
予想することができます。
この文の場合、
「一面」に対応する名詞は「五星紅旗」です。
その間にはさまっているごちゃごちゃしたのは
「五星紅旗」にかかる修飾句だな と整理できます。
こんな感じです。
↓ ↓ ↓
一面(用紅色的粗綿布制作的)五星紅旗
要するに、
手っ取り早く文の大意をつかむことができるわけです。
量詞の勉強って、地味で退屈ですが、
使えるようになれば
幼児レベルの中国語から脱却できるだけでなく、
こんな風に長文読解でも威力を発揮します。
量詞は本当に奥が深くて、
なかなか使いこなせないものですね。
でも、「こんなのいいや」とスルーせずに、
少し長い文章を読む時も、
「どんな量詞が使われているかなぁ」
とゲーム感覚で「量詞探し」等をしてみるのも
楽しく学べるのではないかなと思っています。
地味だし、数の多い量詞ですが、
少しずつでも覚えて使えるようになりたいものですね。
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