行き違いを防ぐため「聞き手」としての力も磨こう
こんにちは。
「難しい」を「易しい」に変える伝え方ナビゲーター 深谷百合子です。
私の今回の著書『賢い人のとにかく伝わる説明100式』は、「どうしたら
伝わる説明ができるようになるか」がテーマです。
書店に行っても、「伝え方」「説明の仕方」「話し方」「資料の作り方」「見せ方」といった「伝える側」に向けた本が多いですね。
「受け手側」、つまり「聞き方」に関する本もありますが、それらは「傾聴」「コーチング的な関わり」といった内容に関するものです。
でも、説明を受ける「聞き手」としての心構えやスキルというのも、私は「仕事力」を高めるうえで大事だと思っています。
聞き手としての大事な心構えもたったひとつ。
「人の解釈は人それぞれ」ということを自覚しておくことです。
あなたが受け取ったことは、相手が伝えたことと必ず一致しているとは限りません。
でも人って、自分のものさしで勝手に解釈するものなんですよね。
「たぶんこうだろう」って。
本の中でも紹介した「少し遅れます」という言葉。
もしあなただったら、少しってどれくらいの時間だとイメージしますか。
5分くらいかなと待っていて、5分経っても相手が現れないとイライラし始める……
余計な感情が動いてモヤモヤ、イライラ、
その後も落ち着かない時間を過ごして、さらにイライラ。
でも、もし「少しって何分くらい?」とか、「今どのあたりにいますか?」とか、時間を判断する材料を相手に聞いていればどうでしょうか。
「今その場所にいるなら、あと10分くらいで到着するな」とわかれば、その間の10分を使って他の仕事ができるかもしれません。
相手の言葉がふわっとしていて具体的なイメージがわかないときや、「よく考えたらどっちの意味だろう」と迷うときは、
「おっしゃったことって、つまりこういうことでしょうか」
「具体的に言うと、こういうことでしょうか」
と相手に質問をしてみましょう。
これをするだけで、無駄な行き違いを防ぐことができます。
もちろん、安心して質問できる関係性であることが大前提ですけれどね。
それでも「念のために確認をさせて頂いてもよろしいでしょうか」と相手に同意をとったうえで確認すれば、よほどのことがない限りスムーズに聞くことができます。
新入社員のように、なかなか質問できない立場の人ほど知っておいて欲しいことだなと思います。
それでは、また。
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