悩んでも意味はない。
あまり悩まない性格です。
というより、悩みに悩んでようやく出た結論も、数秒で出した結論もそんなに大差ないと思ってます。
もちろん結論を出してから他人に「こっちのがよくない?」と言われて「あ、じゃあそうするわ」とあっさり覆すこともあるし、後になって「あの結論でよかったのかなあ」と悔やむことだってあります。
ただ「俺はこの結論しか認めない」というほど頑固じゃないので、それなら悩む時間がもったいないと思うんですね。
みんなで話し合ったことが急に方針転換された時「あんなに時間をかけたのに」という愚痴を聞くこともあります。
でも時間をかけることはさほど重要じゃありません。
スポーツなら時間をかけてトレーニングした分成果に繋がりますが、思考というのは時間をかけてもたいして意味がないと思います。
だから、悩むより悩まない方が精神的にはいいんですね。
ただし、短時間で結論を導き出すためには、ある程度の経験は必要です。
まったく未知の領域に対しては、時間の長短に関わらず、本来は考えるべきでもないのです。
僕のフィールドである番組制作を例にすると、何かを企画する際に真っ先に浮かべるのはリスナーの反応です。
リスナーの特徴や過去にウケの良かった企画などの蓄積が記憶にあれば、それを逆手にとって裏切ることも考えられます。
しかし提出した企画に、営業などのセクションの人間が物言いを付けることがあります。
その時、彼が営業マンとして最新のトレンドをわかっていて抵抗するのであれば、僕はすっと引くことにしています。
なぜなら昨今の営業事情は僕にとって未知の領域だから。
そこをいくら議論して押さえつけたところで成功するわけはないし、それこそ議論すら時間の無駄です。
こうしてボツにした企画は決して無駄になるわけではありません。
またもや僕の経験として記憶に残るのです。
営業事情と関係ないチャンスがあれば、そのアイディアを引っ張ってくれば済みます。
これもいつか悩まずに結論が出せることに繋がります。
知らないことはとっととあきらめる。
ダメになったことはいつか使うかもしれないと覚えておく。
悩む悩まないは、その繰り返しなんだろうと思ってます。