久々のオモ写。フィギュアーツ真骨彫ウルトラマン
こないだの日曜日、大須でS.H.フィギュアーツの『真骨彫製法ウルトラマン』を入手しました。
真骨彫では、『仮面ライダークウガ』のクウガ3体(マイティフォーム/アメイジングマイティ/アルティメットフォーム)と、ン・ダグバ・ゼバを持ってます。
通常のフィギュアーツに比べて、プロポーションが映像のスーツに近く、関節やフレームの改良により可動域も広いため、映像作品の動きを再現しやすいのが特徴です。
ウルトラシリーズでは昨年初めてティガが発売され、スーツアクター権藤俊輔さんのボディがスキャンされた、リアルな造形に平成ウルトラファンまっしぐらでした。
今回の初代マンは真骨彫第2弾となります。
2月に予約が始まったのは知ってましたが、初代ウルトラマンの造形物って、どういうわけか再現度が低い商品が多くてちょっと警戒しちゃうんですよ。
「なんだコレ、アトラクション用スーツじゃねえか」とガッカリさせられるケースもありました。
つまりはスーツアクター古谷敏さんの唯一無二の体形あっての初代マン、というわけですけどね。
発売から3ヶ月、現物を見られるお店があって、そこですっかり惚れ込んでしまったわけですね。
開封してすぐ、付属品に目もくれず撮影したのが下の画像。
どうですか、このCタイプならではの筋肉美。
この上腕部の、妙にゴツゴツした上腕筋を再現したフィギュアって少ないんですよね。
そして目のダイヤモンドカット、カラータイマーの内部が実にリアル。
この画像、電飾もリタッチもしてなくて、陽の当たる方へ向けて撮影しただけで、こんなに明るく光るんですよ。
あと画像ではわかりにくいですが、カラータイマーのついた胸部から腹周り、パンツ風の辺りに軟質素材が使われていて、質感がウェットスーツのようです。
「真骨彫」だけあってリアルなプロポーションですが、古谷敏さんのボディがスキャンされています。
スキャンにあたって9キロも減量されたという古谷さん、現在79歳ですよ?
ウチのお袋と同い歳ですから、なにしろ。
古谷さんや飯島敏宏監督らが作り上げた、元祖・スペシウム光線のポーズ。
インタビューにもあるこだわりの左手の反り、さらに手袋の皺までしっかり再現されております。
ちなみに僕がこのポーズの元となった画像に出会ったのは、小学3年生の時に買ってもらったLPレコード『ウルトラマン大百科!』(キング)でした。
以来、僕にとって初代ウルトラマンと言えばCタイプだったのです。
ところで古谷さんは、この5月に公開された映画『シン・ウルトラマン』でもCG原型モデルとモーションアクターを務められました。
放送開始から55年経ち、70代後半となられた古谷さんのスキャンデータから生まれた、2体のフィギュアーツ。
手脚の長さは同じですが、並べてみるとカラータイマーの存在やマッシブ感など、印象がずいぶん違いますね。
ちなみにシン・ウルトラマンには、真骨彫付属の握手用パーツを付けてみました。
先に真骨彫となったティガとの握手は映像化されたけど、この2体の共演は絶対ないな。
さらに、Aタイプのフィギュアーツも並べてみました。
左から順にデザイン画、初のスーツ化、そのブラッシュアップとして見ると、いろんな発見があります。
改めてCタイプスーツは筋肉表現がすごいなと。
真骨彫には、ウルトラスラッシュ(八つ裂き光輪)やスペシウム光線が付属しています。
ちなみにスラッシュは上掲に使った右手パーツ付きのものと、スタンド付きの2つが用意されています。
ところでCタイプと言えば、最終話「さらばウルトラマン」撮影時のスチールがお気に入りです。
瞬間移動を繰り返すゼットンに翻弄され、科特隊本部を背景に立つあの有名なポーズです。
こちらもピンで再現してみました。
珍しくCタイプの正面全身が撮影されたもので、プロポーションなど造形の良さを感じられますが、このスチールの魅力はそれだけじゃございません。
まるで感情が出ないはずなのに、マスクの角度と指先でウルトラマンの動揺ぶりがひしひしと伝わってくるんですよ。
これは古谷さん最高の名演技だと思います。
今回の真骨彫、マスクがもうちょい面長だといいなとか、不満が一切ないわけじゃありません。
が、先に書いたスーツ感、そしてアクションのしやすさ、可動域の広さなど、これまでのフィギュアーツでは最高と言っていい完成度です。
肘や膝関節がわずかに回転し、自然なボディラインが出せるのも見事です。
もう一体保存用に買っておきたいと思ったのは初めて。
それくらい素晴らしい出来ですので見かけたらぜひ。
ちなみにメーカー希望価格は税込7,700円ですので、リセール価格にはご注意を。