
パール兄弟とつボイノリオと私。
11/6に名古屋今池のライブハウスTOKUZOにて、二人パール兄弟(サエキけんぞう&窪田晴男)のライブがありました。
学生時代、パール兄弟や、ご著書を通じてサエキけんぞうさんを師と仰いでいたボクちゃん。
10年ほど前、我が職場のつボイノリオさんの番組にゲスト出演され、僕のファンぶりを知っていたディレクター女史によって、挨拶させていただく機会を得ました。
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実はサエキさん、僕がインタビューと構成、注釈等々を担当した書籍『つボイ正伝』(扶桑社刊)を読んでくださっていて、プロアマの違いはあれど、つボイ研究をフィールドとする師弟としてお付き合いいただきました。
その後、東京支社スタジオでプロデュースしたラジオ番組にも数回ご出演いただいたこともあります。
4年前にTOKUZOでつボイさんを招いてライブを行ったサエキさん、今回はなんと窪田晴男さんとの「二人パール兄弟」で、つボイさんが特別ゲスト。
サエキさんから直接お誘いいただき「これ以上の俺得がどこにあるんだ」ということで足を運ばせていただいた次第です。
「金太の大冒険」という必殺のロングセラーを持つつボイさんですが、2006年からiTunesで4つの新作(新録音)を発表しています。
実はこれらの曲、つボイさんから見てシモネタ耐性が強く近場で安く使えるボクちゃんがアレンジをさせていただいてます。
その中で、最も話題となったのがこの曲。
勇者マンコ・カパックが、部族同士の戦いを制してインカ帝国を成立し、初代の王となるまでを描く、7分超の大作であります。
つボイさんの「あのぉ、ペルー音楽みたいなアレンジで行きたいんですよ」のひと言で、慌てて身重の妻にペルー音楽のオムニバス(2枚組で1,000円)を買ってきてもらい、気に入った楽曲をいくつか聴き込んで構成を組み立て、なんとかそれらしく仕上げました。
iTunesが日本でサービスを開始しておよそ1年後の2006年9月、妻の臨月にリリースされたこの曲は、ワールドミュージックのカテゴリーで1ヶ月連続のデイリー首位となりました。
「吉田松陰物語」以来30年ぶりの、つボイノリオ・アカデミック路線、そしてマンコへの想像を絶するバイオレンス描写、マンコの男気、壮絶な戦いから国を興し「王マンコ」として慕われるまでの人生が大きな話題となりました。
さらに13年後のこの日、僕がアレンジの師として一方的に尊敬していた窪田晴男さんの素晴らしい演奏によって、僕の書いたイントロのメロディが再び蘇ったのでした。
高校時代から学生時代を支えてくれたパール兄弟と、一介のサラリーマンの自分にクリエイターとして機会を授けて下さったつボイノリオさん。ボクちゃんの人生の大きなふたつの点がひとつに繋がった瞬間であります。
こんな幸せなことがあるでしょうか。
みんながひれ伏すマンコ 王マンコ
みんなが大好きマンコ 王マンコ
実はこの最後のフレーズ、つボイさんが締めに困っていたので、アイディアを出させていただきました。
その記憶を辿りながら、窪田さんたちの素晴らしい演奏を聴き終えると、あまりの感激に涙を流しておりました。
おそらくこの曲を聴いて感涙まで至ったのは、世界広しと言えど、ボクちゃんくらいのものでしょう。
長生きして良かった(50歳)。
改めて、招いていただいたサエキけんぞうさんに感謝いたします。
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