
ダギャー概論
2022年の11月、夢で清水藍が登場したんですが、その様子は決してロマンチックなものではなく、どちらかと言えば「悪夢」の類でした。
その姿もリアルプロポーションではなく、まるでミクダヨーさんのようないでたちだったのです。
ガバッと起きた僕は、iPadのメモに描き起こし、それを基に着色しました。
これが「ダギャー」の成立です。
【プロデューサーの見た夢】
— CBCラジオ RADIO MIKU (@RADIO_MIKU) November 15, 2022
清水藍のコスプレを披露するイベントが行われ、初音ちゃんが「あい先輩どうぞ」と呼び込んで万雷の拍手とともに現れたのがこれ。
動揺が広がる客席に向かってひと言。
「らじみくダギャー」
(みくばんP)#CBCラジオ #らじみく #ダギャー pic.twitter.com/wceJujoDb3
これを描いた時、正直面白いのかどうか判断に迷ったんですが、数日かけて100いいねが付いたので「ああ、それなりに面白いのか」とようやくわかったのです。
番組にはもともとおぐちさんが描かれた公式キャラクターがあったんですが、清水の振る舞いをビジュアル化する際、このイラストを併記するのに躊躇していました。
そこでダギャーを身代わり地蔵のように起用することを思いついたのです。
やがて自分の探究心から、このダギャーをベースにV2からNT、果てはマジカルミライのメインビジュアルまで描き続けることになります。
この作業によって、それぞれのミクさんのディテールを自分のものにすることになりました。
ネクタイピンひとつ、ヘッドセットの形状ひとつで、どのミクさんか判別できるようにもなったのです。

お恥ずかしいハナシですが、仕事で初音ミクに関わってしばらく区別がつきにくかったのが、V3とV4Xでした。
描いてみると、V3のデザインには細かいギミックが多く、そしてV4XとNTにはいろいろと共通項があることもわかりました。

そして絵師さんが毎回変わるマジカルミライにも手を出し始めました。
こうなるともう末期です。

1年半で10体近く描きましたが、我ながらテクニックも向上しており、いつか3Dモデルにしたいと考えております。

いや、そんなに仕事はヒマじゃないんですけどね。
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