『水曜どうでしょう』の呪縛
現在担当している『RADIO MIKU』のタイムラインで頻繁に登場するテレビ番組があります。
それはHTB北海道テレビの人気番組『水曜どうでしょう』です。
男女の違いはあれど、こちらも同性ペアでやってる番組ですし、たまにスタッフである僕も声を出すし、何より「初音ミク」が北海道産でもあるので、これは止む無しという感じではあります。
しかし、実は過去に企画担当した『電磁マシマシ』(2012-2015)や『名古屋おもてなし武将隊®︎ 戦国音絵巻』(2014-2022)のタイムラインにも『水曜どうでしょう』の名が登場していたのです。
SNS担当当時、職場の他番組タグを時々覗いていましたが、この名が登場するのは僕の担当番組ばかり。
別に意識していたわけではないのに、いったいなぜなんだぜ。
この3番組に共通しているのは、僕が番宣として何十本も動画を作っていたことです。
上掲動画にはあまり入っていませんが、時折カットとカットの合間に、黒バックに白フォントを乗せていたことがありました。
これは『どうでしょう』リスペクトというより、当時から使っている動画編集アプリCuteCutが基本黒バックで、デフォルトのフォントが白色なので、画像の隙間をフォントで埋めてラクしちゃっただけなのです。
そのフォントも、『電磁マシマシ』では横書きかつゴシック体だったのが、『戦国音絵巻』では和風なので縦書きかつ明朝体となりました。
それで『戦国どうでしょう』と言われるようになりました。
特に三英傑(信長・秀吉・家康)に前田利家、加藤清正といった武将隊の面々(もちろん役者は別)が登場した大河ドラマ『真田丸』の放映時は、大泉洋さんが出演していたこともあり、余計に番組ファンが『どうでしょう』と関連付けてツイートしたわけです。
ローカル放送人の端くれとして『水曜どうでしょう』は、地元の名古屋テレビを録画して観ていました。
現在の自宅に引っ越した2003年前後かと思います。
しかしニコニコにハマり始めた2007年あたりから遠ざかり、『戦国音絵巻』を担当した2015年頃、番組タグでその名を見かけてDVDを見返した程度でした。
しかし、動画に類似点があったとしても、番組中のツイートにも『水曜どうでしょう』の名が踊ったのです。
僕の担当番組はロケもないし、なぜ引き合いに出てくるのか、ちょっと不思議でした。
まず『電磁マシマシ』についての心当たりです。
パーソナリティの佐野電磁さんの声が大泉洋さんに似ていたこと、さらにトークの中心がボヤきだったことに加え、UST配信で映像ケーブルを出すためブースのドアを開けており、僕の野太い爆笑をマイクが拾っていたことが大きかった気がします。
続く『戦国音絵巻』ですが、武将隊メンバーに劇団出身者が多く、もしかしたらTEAM NACS的な要素が入っていたのかもしれません。
舞台を観たことがないのでわかりませんが。
そして現在の『RADIO MIKU』です。
冒頭に書いた同性コンビなどの理由なのか、スタートして間もなくタイムラインで『どうでしょう』というフレーズが見られ始めました。
そしてそのイメージが強まったのが、一昨年8月から始めた『らじみく通信』だったのかもしれません。
スタート当時、職場の他番組ではYouTubeに躍起になり、HD画質かつスイッチャーを入れたマルチアングルを取り入れていました。
それに反発して『らじみく通信』は、誰も使ってなかったツイキャスで、しかもWebカメラ(それもワイドレンズ)1台のフィックスで始めたわけです。
さらに本編(番組)と差別化する必要から、僕自身が出演者としてレンズの外でずっと喋っていること、さらに清水藍の横暴に突っ込んで一触即発となるやりとりが、余計に『どうでしょう』色を濃くしてきたのでしょう。
とは言え、『らじみく通信』を始めた頃は、Netflixで『どうでしょう』をよく観ていたので、僕自身も配信中に「なんか『どうでしょう』みたいだな」と意識し出したのは事実です。
思い出した風景は、正しくは『どうでしょう』本編ではなく、『大泉洋ワンマンショー』のVTRにおける大泉さんと藤村忠寿さんのやりとりだったわけですが。
すかさずタイムラインに「どうでしょうみたい」とコメントが付いたので、ああやっぱりという感じです。
最近は「どの地域で見聞きしても面白いローカルコンテンツ」の代名詞として『水曜どうでしょう』が使われている、と勝手に解釈することにして、そのようなコメントが投下されること自体、褒め言葉だと思うようにしています。
本稿のバナーみたいな”THE リスペクト”も躊躇なくやり始めましたし。
ちなみに僕が『水曜どうでしょう』で大好きな企画は、「対決列島」「原付ベトナム縦断」「ヨーロッパ20ヵ国完全制覇完結編」「21年目のヨーロッパ21ヵ国完全制覇」です。