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【リンク集】Rolandリズムマシンエピソード(6/5追記)
RolandのTR-6Sにすっかりのめり込んでおります。
ステッププレイやらフィルインやらランダムパターンやらサブステップやらと、パターン再生だけでもかなり自由に遊べているのですが、やはりACBによるビンテージ機音源は、改めて素晴らしいなと思います。
前回書いたように、これまでTR/CRシリーズにはさほど愛のなかった拙者。
例えば808のクラップやカウベルは90年代に使われ過ぎて(おそらくサンプル)、JB「SEX MACHINE」のリフみたいな、サンプルネタ程度の認識だったんですよね。
今回は自分が勉強のために検索で見つけたRolandの公式記事から、ビンテージ・リズムマシンに関するリンクを挙げていきます。
なおこれらの記事には日本の公式にはないものもあるので、リンクを開いたらブラウザの日本語訳機能でお読みくだされ。
翻訳してまとめればいいのにもったいないなあとの思いから勝手に並べさせていただいてます。
CR-78(英語)
1978年に発売された世界初のプログラマブル・リズムマシンです。
CRとは「コンピュリズム」の略だそうで、翌年発売のJUPITER-4やPromarsに使われた「コンピュフォニック」のキャッチとともに、『花の新婚!カンピュータ作戦』(関西テレビ)放映の頃の記憶がまざまざと蘇ってまいります。
当時はRoland本社は大阪でしたね、どうでもいいですが。
黒いパネル、カラフルなボタンにオレンジのロゴと、TR-808へ継承されるカラーリングが印象的です。
ちなみに僕は83年頃、近所のお兄さんからBOSSのDR-55(79年)というリズムマシンを譲ってもらいました。
これがCR-78と808のミッシングリンクだということはかなり後に知りました。
まあミッシングじゃないんだけども。
かなりチープな音でしたけど、スネアの「スポッ」て感じのサウンドは結構好きでした。
TR-6Sで聴けるCRサウンドは808ほどアタックはないものの、味のある上品なサウンドですね。
TR-808
言わずと知れたTR-808。
こちらのページには毎年8月8日に巡礼されると言う好事家も多いでしょう。
ちなみに、開発者の菊本忠男さんによる808開発ストーリーに関しては、書籍編集でお世話になった田中雄二さんがインタビューされてますのでちょいと宣伝。
あの独特なハンドクラップ音の秘密や、前述したDR-55、そして909の開発についても触れられています。
TR-606
TRシリーズであえて個人的にノスタルジーを感じる機材を挙げるとすれば、このTR-606になるでしょうか。
当時持っていたDR-55に比べれば圧倒的に音が洗練されていたのと、現実的に買える範囲の機材ということもあり、機会があれば欲しいと思っていたので、GALAXIASやTR-6Sでも真っ先にチェックしました。
アレですよ、808や909が山口百恵さんやキャンディーズだとすれば、606は手の届きやすいおニャン子クラブみたいなもんだったなと(たぶん違う)。
バスドラにはパンチが足りないものの、スネアとハットはいま聴いてもいい音だなと思います。
TR-909
言わずと知れたTR-909。
こちらのページには毎年9月9日に巡礼されると(略)。
リンドラムに注目が集まっていた頃、シンバルなどの金物系はPCM、それ以外はアナログというハイブリッド方式が特徴の909。
アタックの強いバスドラとスネアが有名ですが、PCMのハットも唯一無二の存在感を放ちます。
ACBでは、おそらくD/Aコンバータなどによる変化も再現されていると思うので、単にPCM波形を置いているわけではなさそうです。
TR-707/727(英語)
【6/5更新】アメリカ版のメーカーページに記事が追加されました。
実機の開発やスペックについても書かれているので紹介しておきます。
個人的には707/727をセットにしたTR-505(1986年)の方が、友人が所有していたこともあって馴染みがあります。
いい意味でジャンルを選ばないという意味で、ヤマハのXシリーズにも似た汎用性のあるサウンドですが、その質感は独特ですね。
張り巡らせた伏線
前回の稿でTR-6Sが欲しくなったのはGALAXIASがきっかけと書きましたが、実は前述の書籍『TR-808〈ヤオヤ〉を作った神々』を読んでいたことも大きく影響しています。
詳細は割愛しますが、80年頃からRolandは回路をチップ化することに努めていました。
JUNOシリーズでおなじみのDCOなどのように、ピッチの不安定さを補う施策でもありましたが、最大の目的は他社にノウハウを盗まれないため、あるいは特許取得を目指しての企業防御策だったようです。
そして中古市場で高騰したビンテージシンセの完全復刻を、Rolandが頑なに拒んだ最大の理由だと思います。
ACBやZen-Coreが生まれた背景を改めて考えつつ、高いカネを積まなくてよかったと安堵する拙者★みくばんPでありました。
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