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【英国滞在備忘録】#52 夜明け前、迷走しつつ歩き始める

【本編無料】このシリーズは学生時代にイギリス滞在した当時の記録をそのままに、現在のスギヤマが振り返る備忘のためのコンテンツです。有料エリアでは今振り返ってのコメントや人物が鮮明な写真などが表示されます。

26th November (Saturday)

今日は何かをしたのだろうか。何も覚えていない。


27th November (Sunday)

書店へ会計学の本を探しに行ってみた。
ただ、結局色々見た割に購入したのは、会計の辞書だった。

他の書店にも行ってみたが、何も買わなかった。

Somerset Houseのツリー


28th November (Monday)

きちんとした会計の本を買おうと決心した。
Oxfordの友人のNさんがBORDERS で2割引きのキャンペーンをしているといっていたので行ってみることにした。£30の本が£5も割引で手に入った。
その本は、会計学を学んだことのない生徒向けに書かれていて、とてもよかった。

Tescoに行って、カレーの材料を仕入れて料理をした。自炊をするようになって食費がかなり抑えられた。外食とちがい、Tescoなどのスーパーマーケットの食材は驚くほど安かった。パスタなど£3で、5食分できると友人へのメールで豪語した。

29th November (Tuesday)

今日は週に一度の語学交流会の日。
Hours barへ行く。
先週のSさんとも会い、それ以外にも日本語に興味のあるたくさんの人と話した。
今回は会話を楽しむことができた。


30th November (Wednesday)

昨日のような語学交流会が他にないかネットで検索し、“Hashi no kai”(橋の会)という交流会がSpread Eagleで開催されていると知った。
今日はそこへ行ってみた。

イギリスのパブは基本的に23時で閉まる。会合もそこで終わるのが常のようだ。
今日はごく小規模な2次会?へと誘われた。そこまで打ち解けられるとは思っていなかったのでちょっとした驚きだ。

いかにもイギリスらしい国際色豊かなメンバー。
イギリス人(両親はジャマイカ出身)、イタリア人、エクアドル人と日本人の俺。
3人とも年上で30以上。とにかく彼らはよく喋り、陽気だ。
結局、イギリス人は2時くらいに退席し、残りの3人は3時まで飲んでいた。
パブを出た後の道にはたくさんのタクシーが客をまっていた。次々に声をかけてくる。

イタリア人は客引きの扱いに手馴れていた。
"ナポリまでいくらだ?"
ドライバーは即座には返せない。
最初のドライバーは"200(約4万円)"
次のは"999(約20万円)"などと返していた。

その場を去った後で、彼は200ポンドならほんとに乗ってやってもいいんだよな、安いよ。冗談で言ってるんじゃなくて、安けりゃほんとに乗ればいい。72時間かかるがユーロトンネルがいくらでガソリン代が云々……。

話していても時々思うのが、この人たち、どこまでジョークなんだか本気なんだか分からない……怖。ってこと。
ともあれ、面白い人たちとめぐり合えた。

そんなこんなでこの橋の上で帰りのバスを待っていた。

交流会帰りの橋の上から

写真を撮ってぼんやりと景色を眺めていたら、乗るはずのバスが通り過ぎてしまった。というかバスの番号を照らすライトが暗くて確認できなかった。
仕方が無いので自棄になって次のバス停まで走った。追いつくはずも無い。次のバスは30分後。
だが、幸いにもバスは時間調整のために停車していた。
おそらくそのバス停は駅前のバス停で大きなものだったからであろう。


1st December (Thursday)

今日はOxford clubというパブに行く。昨日会った日本人のYと再会し、他の人とも知り合いになる。場所柄か多くの人が参加して日本人コミュニティでも有名なようだ。
会の終わりの方で、日本の大手総合商社のGMであるUさんがやってきて会話した。身上を話すと、Sohoの隠れ家的なバーに連れて行ってくれた。
酒類提供の制限があるロンドンでは傍目には閉店しているが、知り合いは入れるという強かさ。

行動と新しい出会いによって、英語を話す機会も得られるようになってきた。
長い闇を走り抜け、明るい兆しが見えてきたような気がした。

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スギヤマが学生時代にイギリスで語学学校やインターン、ストリートで多文化と戯れた記録です。 22歳の青臭い感覚を読み物としてお楽しみいただけ…

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