【英国滞在備忘録】#56 Bristol
8th December (Thursday)
またしても、格安のバスを利用しての旅。今日の目的地は、Bristol。ロンドンから200キロ程度西にある都市だ。
朝、8時のバスを予約し、Westminsterでの乗り換えようとしたのだが、地下鉄がこない。District lineが遅延しているのだ。
時刻は7:40。
10分前にはバス停に着いていることが望ましい。
久々に走ってみた。
およそ1マイル(1.6km)息は上がるが、ペースは下がる。
だが、どうにかバスには間に合った。
席に着くなり、肌寒い12月にTシャツ姿になる日本人を怪訝そうに見る他の乗客。といっても、俺の他に2階席にいる乗客は5名ほど。
こんなので採算合うのだろうか、と要らぬ心配もしてみる。だって往復6時間の移動に500円くらいしか払ってないぞ、俺は。(またも地下鉄と同じような金額感)
ほぼ定刻どおりに現地入り。
時刻は11時になるところ。何の情報もない俺は、とりあえず公共機関を目指し、地図情報の確保をする。
運良くただで地図を入手。
博物館と美術館を流し見した後で目的地の吊り橋を目指す。
川に沿って行けば大丈夫だろう、という観測のもと川縁をひたすら歩く。
すれ違う人が微笑みかけたり挨拶してくれたりするのは、都心にはない素晴らしい出来事。
こちらもギコチナイ笑顔を浮かべ、言葉を返す。
空腹のまま歩くこと1時間。やってきました、Clifton Suspension Bridge.(イギリス一高いところにある吊り橋)
でかくて、うまくカメラに収まらない。はしゃいで写真を撮り、橋の上への道を探す。
さすがにお腹も空いてきたので、丘の上の集落で見つけたパブで昼食をとる。
昼間からビール。オススメの銘柄をきいて、出してもらったのはクリスマス限定ビール。
まったく、いいご身分ですな。
昼食を終え、吊り橋へ
いい眺めだ。というかよく歩き回ったな。渓谷の下から上から……。
橋を渡り、他のスポットの公園へ。
一頻り公園(つかゴルフ場?)をぶらぶらし、写真を撮ったあと帰途につく。
が、
迷った。
足はパンパンで、できれば早く休みたいのだが、どうにもこうにも迷ってしまった。
自分ではありえないと思った、迷って同じところに出てきてしまう、という体験を初めてした。
思わず自分で自分にツッコミを入れる。
一度、同じところに出た=現在位置を把握できたため、その後は順調に目的地へ向かうことができた。
本屋で休息(ソファ置いてある)し、バス停へ。
が、
またしても、迷った。
わかっちゃいるけど、やめられない。
自分、朝来た道は歩きたくないんです。新しい道探したいんです。
そんな自分と、こっち行けば確実に帰れるんだから、こっちにしなさい、という自分がせめぎあう。
前者の勝ち!その結果の迷子。
さすがに、バスに乗れず野宿とかは勘弁、他のバスあるかな、とか考えていると自然と歩みが速くなる。
なんにせよ、大体の方向は分かっていたので、どうにかなるだろう!
俺の楽観主義は努めて採用しているのだが、これでは危機感が足りないか?この楽観思考はばぁちゃん譲りなんだろうな。
わけの分からない思考が頭を過ぎる。
結果、
ラッキーにもバス停には余裕をもって到着できた。
(だって走ったし。)
ともあれ、今回はよく歩いた一日となった。
そして、俺はあの吊り橋を忘れない。
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