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「補助金申請」って超ハードルが高いと思われているようです。
補助金は国、地方自治体や団体などが頑張る事業者を応援するべく、基本的に返済不要のお金です。
しかし、申請したことがある、または興味があって調べたことがある方を除いて、多くの、特に小規模事業者さんたちは最初から「自分には無理」と思っておられるようです。
実際に、私も独自に小規模事業者さんたちにアンケートを取ってみたりしましたが、
・補助金、助成金、支援金、給付金の区別がつかない
・申請とか難しそう
というご意見が圧倒的に多かったです。
■小規模事業者持続化補助金
例えば6月14日に、第13回小規模事業者持続化補助金の申請受付が開始されました。
小規模事業者持続化補助金は、持続的な経営に向けた事業計画に基づく、小規模事業者等の地道な販路開拓等の取り組みや、業務効率化の取り組みを支援するため、それに要する経費の一部が補助されます。
気をつけてくださいね、全額ではなくあくまでも一部です。
補助額としては、通常枠が50万円。賃金引上げ枠・卒業枠・後継者支援枠・創業枠は200万円まで補助され、インボイス特例対象事業者はプラス50万円となっており、最大250万円の受給が可能です。(補助率は2/3)
では、どんなことに補助金が適応されるかですが、機械装置等費、広報費、ウェブサイト関連費など、様々なものに使えるということで、人気も高い補助金となっております。
ちなみに、第13回小規模事業者持続化補助金の特徴としては以下のとおりです。
◇補助額
〇補助上限:[通常枠] 50万円
[賃金引上げ枠・卒業枠・後継者支援枠・創業枠] 200万円
※インボイス特例対象事業者は、上記金額に 50万円の上乗せ。
〇補 助 率:2/3(賃金引上げ枠のうち赤字事業者は3/4)
〇対象経費:機械装置等費、広報費、ウェブサイト関連費、展示会等出展費(オンラインによる展示会・商談会 等を含む)、旅費、開発費、資料購入費、雑役務費、借料、設備処分費、委託・外注費
※ ウェブサイト関連費は、補助金交付申請額の1/4(最大50万円)が上限。
※ ウェブサイト関連費のみによる申請はできません。
参照:https://r3.jizokukahojokin.info/doc/r3i_koubo_ver8.pdf
■事業再構築補助金
また、今回10回目を迎える事業再構築補助金は、今までの「通常枠」に変わり「成長枠」という名称に変更となり、要項も大きく変わります。
「成長枠」では、過去~今後のいずれか10年間で、市場規模(製造品出 荷額、売上高等)が10%以上拡大する業種・業態に属していることを要件としています。
また、今まで通常枠ではあった「売上高等減少要件」が撤廃となっており、売上が減少していなくとも対象となります。
なお、その対象業種として、成長枠対象リストに既に記載のある業種・業態となっております。
◇成長枠(新規追加枠:旧通常枠)
補助上限額:最大 7,000万円
補 助 率:中小企業者等1/2 (大規模な賃上げを行う場合2/3)
中堅企業等 1/3(大規模な賃上げを行う場合1/2)
◇最低賃金枠
補助上限額:最大 1,500万円
補 助 率:中小企業者等 3/4
中堅企業等 2/3
◇物価高騰対策・ 回復再生応援枠
補助上限額:最大3,000万円
補 助 率:中小企業等 2/3
中堅企業等 1/2
◇産業構造転換枠
補助上限額:最大 7,000万円
補 助 率:中小企業者等 2/3
中堅企業等 1/2
◇グリーン成長枠
補助上限額:【エントリー】8,000万円(中堅1億円)
補 助 率:中小企業者等 1/2(大規模な賃上げを行う場合2/3)
中堅企業等 1/3(大規模な賃上げ)を行う場合1/2)
【スタンダード】
1億円(中堅1.5億円)
中小企業者等 1/2(大規模な賃上げを行う場合2/3)
中堅企業等 1/3(大規模な賃上げ)を行う場合1/2)
◇サプライチェーン強靭化枠
補助上限額:5億円
補 助 率:中小企業者等 1/2
中堅企業等 1/3
■最後に
最近、
「補助金申請代行の営業が来るんだけどそういうのってどうですか?」
こんな質問を受けます。
どんな業者さんなのかはわかりませんが、聞いていると、採択率をウリにして、成功報酬制にしているところや、月額数万円の年間計画で申請し放題を謳っているところもあるようです。
実はこれらはツッコミどころ満載で、採択率については、ある程度「大丈夫そうな企業」を選んでいることで採択率を上げているというのと、申請し放題も、同じ事業計画で複数の補助金申請がNGになるなどの注意事項を話さずに契約をしていることがほとんどのようです。
本来、事業計画というのは、ご自身の会社で作るべきものだと私は考えております。
もちろん、作り方がわからない、教えてくれる人がいないということはあるかもしれませんが、それでもやはりサポートを受けながらでもご自身の力で申請しないと意味がないのかなと感じております。
会社とは関係のない他人が作った事業計画を果たして気持ちを込めて実行できるのでしょうか?
補助金がただお金を貰うためのツールに過ぎないのであれば、結局はそのお金もすぐに消えてなくなるのかなと私は思います。
事業計画書の書き方を真剣に勉強して、経営の役に立てたい、自分自身の力で補助金の申請をしてみたい・・・
本気でそう思っている方がいるのか、こんなアンケートを次回は取ってみようと思っております。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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