悪い人になってみる。
最近、なんだか物騒ですね。
そういうニュースが目立つのかもしれませんが。
安全を考える時に必要なのが、悪い人の立場になって考えてみるということです。
システマの練習でこんなものがありました。
みんなで集まって、輪になって座り、目を閉じます。全員トレーニングナイフを隠し持っています。
リードする人はそのうち、何人かの肩に触れます。
合図とともに目を開けて立ち上がり、歩きます。
しばらくするとリードする人が手を叩くので、肩を触られた人は攻撃者としてナイフを取り出して攻撃します。
この練習にはふたつの目的があります。
ひとつは標的として攻撃者を見極め、身を守る。
もうひとつは、攻撃者として標的を決める思考を体験する。
攻撃者は標的を探して、攻撃します。
つまり攻撃する前に標的にされた時点で危険度がかなり上がっているわけです。
じゃあ、攻撃者はどんな人を標的にするのか。
弱そうな人?こちらを気にしていない人?スマホを見ている、イヤホンをしている人?
そうすればどのようにすれば、標的になりにくいか見えてくると思います。
一度、ご自分の家を、侵入しようとする視点から眺めてみてください。
通りから見えにくい場所はありませんか?
身を隠しやすいところはありませんか?
火をつけやすそうなものが放置されていませんか?
どんな家なら侵入しにくいでしょうか。
身を守るというのはそういう思考から始まると思います。
いただいたサポートは明日の食費に使わせていただきます。だが、お前のために食事は作らない。