【 #コンビニ非正規春闘 】ファミリーマートに対して、時給200円UPの賃上げ要求を行いました!
ファミリーマートのフランチャイズの店舗でアルバイトとして働く学生アルバイトが、ユニオン(個人加盟労組)を通じて、ファミリーマートで働く全非正規労働者の時給を200円引き上げることを求めて、 #コンビニ非正規春闘 を始めました。ファミリーマートに限らず、コンビニ業界で働くパート・アルバイトの方は一緒に、フランチャイズ会社やコンビニ本部へ賃上げを求めてみませんか?
◯最低水準の時給で働くコンビニ非正規労働者
今回賃上げを要求しているのは、仙台にあるファミリーマートで働く、学生アルバイトのAさんです。「シフトは2人で回しており、品出しやレジ、掃除などをやらなければならない。水分補給をしてもよいと言われているが、忙しくてその時間さえとることは難しい。」と悲鳴をあげています。そんな様々な仕事をこなさなければならない一方で、時給は950円。まったく仕事に見合った賃金ではありません。実際、アルバイト・パート募集時の平均時給は、コンビニスタッフの平均時給が最も低いという調査結果もあります。
また、コンビニのユニフォームを着てからタイムカードを打刻する仕組みになっているコンビニもあり、Aさんの店舗では着替え時間分が払われないという違法行為もありました。
コンビニの低い時給は、ただ賃金が低いというだけでなく、仕事の大変さに全く見合っていないことも問題です。
Aさんの店舗では通常、シフトを2人体制で回しており、レジや品出し・陳列、掃除などをこなさなければなりません。通常の業務は基本的には立ち仕事で、腰を痛めることもありました。また、店舗の近くで催しがあると、一気に客が押し寄せ、レジだけで手一杯、品出しなど他の作業をする暇もありません。
コンビニは全国各地のあらゆるところにあり、多くの商品が常に並んでいて、とてもコンビニエンス(便利)です。しかしながら、そのコンビニを回しているのは、過密な業務をこなしているにも関わらず、最低水準の賃金で働くパート・アルバイトの非正規労働者なのです。
◯過去最高益をあげるコンビニ本部
このようにコンビニ店員の賃金は最低水準であるにもかかわらず、ファミリーマートが発表した23年3〜8月期の連結決算(国際会計基準)は、本業のもうけを示す事業利益が33%増の517億円で、コンビニ事業単体の事業利益は31%増の506億円となります。この期間としては19年以来4年ぶりの過去最高の事業利益の更新です。他の大手コンビニも軒並み過去最高を更新しています。
24 時間年中無休営業、サービスの拡大、豊富な品ぞろえは、消費者の便利さを高めますが、それで得られる利益の大半はコンビニ本部がもっていってしまっています。フードロスの廃棄費用などは本部は一切負担せず、各店舗の重荷になっています。フランチャイズの店舗から一定のロイヤルティを吸い上げているにもかかわらず、非正規雇用労働者にはその利益を使って賃上げもしない。Aさんはこれに対して「パート・アルバイトにも分配するべきだ」、と声を挙げています。コンビニ本部が多大な利益を挙げるために、多くの非正規労働者が安い賃金で過酷な仕事をしてくれる使い勝手のいい労働者とされているのは、おかしいのではないでしょうか。
フランチャイズの店舗で働く労働者とコンビニ本部に契約関係がなくとも、各店舗が従業員の賃上げをできるように、コンビニ本部も賃上げのための原資を補助すべきです。
◯最低水準の時給を200円引き上げ要求
こうした大変な仕事に見合わない低賃金に対して、Aさんは総合サポートユニオンを通じて、雇用主のフランチャイズ会社に時給200円の賃上げを求めることにしました。さらに、ファミリーマートで働く全非正規労働者の時給を200円引き上げるためにファミリーマート本部が賃上げの”原資”を補助するよう求めて #コンビニ非正規春闘 を始めました。岸田首相が2030年代半ばまでに最低賃金を1500円に引き上げることを目指していますが、物価がどんどん上がっている中で、それを待っているのでは遅すぎます。働いている人たち自身で賃上げを求めて、物価高騰の中でも生活できるようにしていくことが重要です。
ファミリーマートに限らず、コンビニ業界で働くパート・アルバイト労働者の皆さん、ぜひ一緒にコンビニ非正規春闘で、賃上げを獲得していきましょう!
◯コンビニで働くパート・アルバイト労働者の皆さん、ぜひ一緒に声を上げましょう!
私たちは、コンビニ業界における問題を変えていくために、全国各地のコンビニで働くパート・アルバイト労働者の皆さんと広く協力して、コンビニ非正規春闘に取り組みたいと思っています。ご協力よろしくお願いいたします。
以下のような思いを持っている方、ぜひ一度お問い合わせください。
職場の労働問題の実態の告発のほか、実際にユニオンで声を上げてみたい・まずは相談してみたいといったお問い合わせも歓迎します。こちらのGoogleフォームから声をお聞かせください。