
クリスマスバイト【コント/ポッドキャスト】
先「なんか後輩いるんだけど。」
君「なんか、せぇんぱぁい居るんだけど。」
先「うざいなその呼び方。」
君「なんで、このバス乗ってるの?」
先「急に素に戻るのやめて。クリスマスバイトでこっちの方にね。」
君「僕もそうです。先輩金必要なんっすか?」
先「うん。まぁね。君は?」
君「この前俺は彼女とデートに行った際、見栄を張りすぎて全額奢るという気が狂ってるとしか言いようがないことをしたせいで今月金欠になってしまった。」
先「うん。なんか始まっちゃったね。」
君「そして、俺は年末に彼女とデートすることを完全に忘れていた!」
先「うん。」
君「そのため、俺はとりあえず金が必要だと、稼ぐことにした。しかしクリスマスにバイト募集してるとこがなぁぁぁぁあじゃありませんか。」
先「クリスマスはどこも閉まってるからね。」
君「そうなんです。どこもやっていなかったんです。なので死ぬ気で探しました。すると見つかったのです。バイトが。今バスで向かっている場所にね。」
先「なんか物語の始まりみたいにナレーションするのやめない?」
先「あっ着いたね。降りようか。」
(少しの間)
君「ここがこれからの俺の城か」
先「違うからね?」
君「なんでそんなこと言うん?」(キレ気味)
先「なんで怒られてんの?私。」
君「まぁいいや、これからたんまり稼いでくか。」
先「張り切ってるとこ悪いけどさ、このバイトね、給料の下限はないくせに上限はあるクソバイトだから頑張る意味なんてもの、銀河の彼方にいってらっしゃいしちゃったよ。」
君「は?つまんな。」
先「たかが、2日しない短期バイトだぞ?そんな張り切る必要ないし。」
君「なんでも気合いだ。もしかしたら、店長に認められて、ボーナス出るかもしれないだろ。」
先「店長はいねぇよ。区の活動なんだから。」
君「は?つまんな。クリスマスパーティとか区でやんなよ。」
先「今日2回目の『は?つまんな。』いただきましたぁ。」
君「うざいなぁ」
先「ブーメランやめない?お前も十分うざいよ?」
君「なんでそんなこと言うん?」
先「お前、脳内辞書の単語数少なくね?」
君「なんでそんなこと言うん?」
先「お前さ…まぁいくつか規則を先輩として教えてるよ。一番目によぉ〜く注意して聞けよ。」
君「早ようせい、俺を待たせるな。」
先「1、逃げようものなら、給料はなし。」
君「逃げたくなるほど過酷なのか?」
先「2、ゲストには優しく。」
君「接客業で多分一番大事なことだな。」
先「3、ロウソクの火は絶やすな」
君「一番目だけ聞けばいいんじゃねぇの?」
先「4、死後の世界を信じている体でいろ。」
君「クリスマスパーティだからね。クリスチャンが多いのかな?」
先「5、ぬけ目なく、後片付けはしろ。」
君「片付けまでがパーティだもんね。」
先「6、ぞろ目が出るまで、終わらない。」
君「最後の本当に意味わからんな。」
先「まぁ。こんなものだ。」
君「はぁ、まぁいけるでしょ。」
先「どうなっても知らんぞ。」
脚本:三上 廻(中学3年)