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司法書士試験 受験番号の千の位のゼロ問題

2022年10月11日、司法書士試験の筆記試験の合格発表がありました。

発表までの私の小さな心配事はタイトルのとおり受験番号についてでした。これについて心配になって色々調べたのですが、誰も言及していないようですので、かなり細かいトピックですが、今回はこれについて書こうと思います。

私の記憶によれば、筆記試験の受験番号の表示は、以下のように、ゼロが表記されているものと、いないものが混在していたと思います(東京会場の場合)。

受験票に記載の表記:0036
筆記試験会場における案内板等の表示:36
成績通知表の送付用封筒における表示:36
筆記試験の机に貼付されていた付箋の表示:36
法務省が掲載した合格者の受験番号における表示:0036

そして、問題用紙裏面の記入例は下記画像のとおりです。

私は当初、問題用紙に倣って、十の位と一の位のみ数字を記載、マークし、千の位と百の位は空白(ゼロにマークしない)にしておりました。

ところが、隣の受験者を横目で見ると、千の位と百の位にゼロをマークしていることに気が付きました。

それを見て、たしかに、受験票どおり記載すると隣の受験者の方法が正しいのではと思いなおしました。更に、後ろの受験者をちらっと見ますと(問題の解答部分ではないとは言え、周囲をちらちら見るのは本当は良くないと思います。それは理解しています。)、こちらはゼロをマークしていない様子。

私は困惑しました。我々の正しい受験番号は何なのか・・・ゼロがあるのかないのか・・・?

しかし、私のいた部屋の受験者は、誰もこの点について確認をする様子がありません。この点は、その場で挙手して確認をしても別段問題なかったのではないかと後になって結構後悔しました。他方で確認をできる空気でなかったのも事実です。

確認をする受験者はいないのだから、通常は一人で結論を出せることのはずであるし、そうすべき問題のはずだ。悩んだ挙句、会場内の表示や机上の付箋は持ち帰りができないし、再確認できないことから、後で抗弁ができるよう、私は唯一手元に残る資料である、受験票の記載(ゼロあり)に依拠することにしました。つまり、問題用紙裏面のような、受験番号「36」の受験者は、実際には、存在し得ず、問題用紙裏面の記載は、ありえない状況について例示しているものと結論づけました。

結果として私は合格はしておりましたので、少なくとも、千の位、又は千及び百の位のゼロをマークした方は、この点は全く問題はありません!
そして、かなり客観的に、冷静に考えると、これはそもそも一般的な感覚からするとかなり細かい問題、要するにどちらでもよい話で、仮にゼロにマークしなかったとしても、会場内の表示の状況や問題用紙裏面の記載を総合して考えると、おそらく全く問題ないと思われます。
Excelでも、デフォルトの状態で「0036」と入力してEnterすると、「36」と入力されます。採点時の集計作業上もこのような処理が行われている可能性があることは推測できます。

しかし、千(または千及び百)の位がゼロだった場合、そのゼロは当然に全く意味がないと考えて良いのかは今なお疑問です。
通常は意味がない、と主張する方は、例えば電話番号の市外局番の最初のゼロは省略して発信しても電話は通じると主張するのでしょうか。

また、何より、受験地のコード(東京の01)のゼロについては、記載例によれば記載することとされているのが混乱を招いていると思います。
個人的には、受験地のコードの記載方法を示す資料は問題用紙の裏面しかなく、受験地の十の位のゼロを省略した場合は、受験番号とは異なり、問題が発生する可能性が高いようにも思われます。

番号の表記は、例えば、会社の本店や個人の住所を登記する場面など、司法書士の実務にも関係がないとはいえないと思われます。このような場面の場合、ゼロを省略してよいかは当然検討又は確認すべきであって、私にはゼロを当然に省略してよいとは思えません・・・。

細かすぎる問題について取り上げてしまったかもしれませんが、この記事が、来年以降、心配をしている方の目に留まり、役に立てれば幸いです(あまりいないかもしれませんが)。




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