高偏差値校内の発達障がい学生
※タイトルはこんなんだけど、何かの数値とかがある訳では無いです。
一番最初の仕事(バイト以外)は、大学の職員だった。
大学を卒業して、別の大学の職員になったという事。
誰でも知っている高偏差値大学で働いてたんだが、教員達がもうビックリする位に「何なんだこの人」ばっかり。
当時はまだ発達障がいという言葉も普及して無くて、自分もそういう言葉や概念を知らなかったけど、振り返ると該当者またはボーダー多数の世界だった。
・日本なのに「僕は英語で話したい」と言って職員に英語で話してくる日本人教授(わかる職員あまりおらず業務が滞り、勝手に怒ってる)
・フランス人の奥様&お子さん(小学生)を連れてきて、廊下で電動自転車を爆走させて遊ばせてる教授(危険)
・絶対に電話に出てくれない教授
・研究室を訪ねても開けてくれない教授(廊下から連絡事項を伝える)
・絶対に目が合わない助教授
・業者さんに土下座させて笑ってた教授(みんな凍った)
・PCの納品等で大荷物を届けても、じっと見つめてくるだけで手伝わない教授(意地悪なのでは無くて、手伝うという発想が無い)
・「なんで勉強が出来ないの?」と真剣に聞いてきた教授(複数)
・何年関わってもスタッフの名前を覚えない助教授
キリが無い。
凄く勉強が出来て頭は良いんだろうなーと思うけど、ある意味で大学教員「しか出来ない」人達が多かった。変人過ぎる。
学部生→院生→講師→助教授(当時の呼び名)→教授 になるにつれて、変な人率が上がっていって、怒った時なんか鼻血か出るまでキレて暴れる(そして倒れた)教員がいてメッチャ怖かった。「激高仮面」て言われてたな。
上司からは「人間だと思うな。違う世界の生き物」だと言われたけど。
学部生にも近い人は割といて、入試の時点で既に傾向が出てる子もいた。
入試要項に「上着の着用可」と記載があって、本人から「上着とはコートですか、ジャケットですか、何ですか。素材は?色は?ボタンの数とか指定ありますか」と電話がかかってきた。
「一般的な上着で構いません」と答えても、「それではわからない」と。
埒が明かないので親に代わって貰ったら、同じ質問をされた。
後、職員ルームに入ってくるのに帽子を取らないから「帽子とった方がいいですよ」と主任が言ったら、30分位絡んできて親に電話までし出した子。
カウンターがあるのに奥の方まで入ってきて書類を出しに来るので、「そっちでお待ち下さい」と言ったら「そっちってどこですか。足形とか貼っといて下さい」と(本当にわからなかったらしい)。
全員に言える事だけど、性格が悪いとかじゃなく、本当にわからなくて言ってたりやってたりする。悪気無く迷惑。
スタッフ同士で「あの子は卒業したら大変だろうね」とよく言ってたなあ。
今なら、大学でもスクールカウンセラー等がいるから、微妙な学生には声掛けしたり相談部屋があったりするけど、当時はそんなの無くて「ただ変わった人」であり、就職できてもすぐ辞める人になってた。
で、結局他人と関わる仕事が出来なくてすぐ辞めて、研究室の秘書で雇われてる卒業生とか何人かいた覚えがある(全然仕事が出来ない…)
下手に高学歴だから、女子でも結婚しちゃうという方法を取らない人が多くて、卒業して何年経っても学校に来て「上手くいかない」と先生に泣きついている人を見た。
「勉強し過ぎるとオカシくなる」という人がいる。何割かはそういう人もいるのだろう。ただ、何らかの特性を持って産まれて、拘りの強さや過集中がたまたま「勉強」に向いて高学歴になる人もいると思う。
明確に「問題」が出て、決まった「答え」があるから対応できる。なので成績はとても良いし、過集中で何時間でも勉強したりして優秀。
でも、社会に出たらそれで生きていける訳では無い。
世間一般的には、高偏差値を取れる子は、医学部に行く傾向が強い。
有名な「佐藤MAMA(子供4人全員東大理Ⅲに行った母)」とか、お子さん全員医者で凄いなと思う。
で、それはいいとして。
いざ医者になって、患者さんって必ずしも「民度が高くて、話が通じる人ばかり」じゃ無い。とんでも無く話が通じない、無茶の塊みたいな人も多い。
そこで、たまたま成績が良くて医学部になって医者になったタイプの人は、自分が人生で接点の無かったタイプの患者さんの対応が出来ない。
総合病院とかだと、1人か2人はそんなドクターがいると思う。
高学歴の理由が「拘りが勉強に向いてた人」な場合、社会人になってから苦労するのはこういうパターン。私が働いてたいくつかの職場でも、超高学歴(偏差値70超)の障害者スタッフが割と多かったけど、卒業して数年で潰れていく。
同僚とのコミュニケーションが取れない、電話しながらメモが取れない、会話で目が合わない、拘り過ぎて相手を怒らせてしまう、etc.
令和の時代、学校にスクールカウンセラーはもっと必要じゃ無いかな。
規模にもよるけど、学校に1名じゃ足りない気がする。
2号の高校とか、カウンセラーは勿論、入学前に「発達に心配のある生徒への相談会」ぽいものがあった。それだけ多いんだと思う。
うちの場合は、2号の特性が幼少期には見えていたので、逆に「仲間(ボーダー)が多そうな学校」を狙って勉強していた。変わった子でも叱られない、通り一遍の教育をしない学校を探して探して。
そうすると、何故か「超高偏差値校」と「フリースクール的な学校」に2極化した(私調べ)。そして、同時に不登校率も上がっていた。
これはまた別の話なのでここで終わっとこうかな。