THE WORLD IN 2023

本年もよろしくお願いします。
毎年、ついつい買ってしまう「WIRED」の新年特集です。2023年のパラダイムチェンジということで、いくつかピックアップしてみたいと思います。

「世界を制する企業は最もタフな時代に誕生する」

2022年は物価上昇、戦争、気候変動など、大変な1年となった。コロナだってまだ引きずっている。こんなタフな時代に起業するというのは大変だ。しかし、フェイスブックもインターネットバブル崩壊後に誕生したし、グーグルも景気後退期に成長した。景気が良い時に起業することは成功の確率は上がる。景気が悪ければ、起業家は苦労をする。この苦労するということが、そのビジネスプランを大きくするチャンスでもあるという。今こそ新興企業が社会課題の解決に期待する。

「政府の新しいアプローチが経済を活性化する」

エネルギーや環境という問題がいよいよ深刻化してきた。大きい政府か小さい政府というステレオタイプの議論はやめにして、政府はこれらの問題に真剣に取り組まなくてはならない。経済を活性化するのは、規制を無くして、競争の原理で活性化させるというのも大事である。しかし、グリーン分野とテクノロジー分野を大々的に支援することで政府は経済成長と新たな市場開拓を刺激する触媒の役割を担うべきである。

「情報操作を断固として阻む闘いが始まる」

無地学(アグノトロジー)とは意図的に無知や疑念をつくり出す仕組みについての研究。環境問題やエネルギー問題をめぐるニセ情報はどのように生まれてくるのだろう。知識は地球と自らを救う最善の手段。無知についての知見を深めれば、権力者たちの思惑に気づくことができるはず。

「睡眠のパーソナライゼーションが進む」

万人に適応する睡眠法というものは、実は幻想。7時間の睡眠が必要というのは、ある分野のある特定の状況での話だとか、就寝前のスマホが睡眠に与える影響というのはほとんどの人で入眠時間が遅くなったというのは、実は2分程度だった。統計学的には意味のあることだが、生物学的にはほぼ影響がないという。

「大量転職時代を経て、スキル最優先の労働市場へ」

現在、各国のリーダーや企業の間では不確実性が重要なキーワードになっている。緩やかで予測可能な浮き沈みではなく、継続的かつ持続的な破壊が当たり前の時代に突入したと。そうなると求められるのは適応力の高いリーダーや組織。しかし、人材の発掘や維持、育成については多くの雇用者が旧態依然としてやり方を続けている。どの企業も学歴や職歴、コネを採用基準にしてきた。そのため、雇用者は機動力を失い、有能な求職者は能力を活かす機会を失ってきた。


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